国内最大屋内レイヴ<WIRE>、KAGAMIライヴの興奮と一体感をもう一度!

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国内最大屋内レイヴ<WIRE>、KAGAMIライヴの興奮と一体感をもう一度!


ライヴ・アルバムって、やっぱり格別だよな~”って人、実は多いんじゃないですか? 
かく言う自分もそうなんですが…。やはりライヴ盤は、スタジオ録音されたアルバムにはない、
観衆の興奮と恍惚、期待感と存在感、そして引き込まれるような一体感までもが、
くっきりと記録されているからいやが上にも盛り上がりますよね。

そう、ライヴ・アルバムはその場に居た人にとっては追体験として、その人にとって永遠の瞬間であり続ける。
仮にその場に居なかったとしても、そのCDの再生ボタンを押した瞬間にクラブ/ライヴ・ハウスを出現させる
装置になるのだ。

そんな永遠の瞬間に加わることになったのが、このKAGAMI 『WIRE GIGS』
タイトルからもお分かりの通り、国内最大の屋内レイヴ<WIRE>で披露された
KAGAMIのライヴがまるまる収録されている。
そしてアートワーク、このアルバムのために制作され収録されている映像に至るまでが、
全方位からこの『WIRE GIGS』というトータル・コンセプト・アルバムの完成度を引き上げている。

お客さんと“ああ! 繋がってんなあ”って思う瞬間、CDを聴いてもらえば分かります!

最新LIVE盤 <試聴もアリよ!>

『WIRE GIGS』

platik
2004年3月26日発売
plat-03 2,730(tax in)

1 intro(at WIRE02)
2 Perfect Storm(at WIRE02)
3 untitle(at WIRE02)
4 Spark(at WIRE02)
5 untitle 2(at WIRE02)
6 Watching Tonight 2 (at WIRE02)
7 Tokjyo Disco Music All Night Long (at WIRE02)
8 untitle 3 (at WIRE02)
9 intro (at WIRE03)
10 Disco Filter (at WIRE03)
11 Bermuda (at WIRE03)
12 untitle 4 (at WIRE03)
13 Machicago (at WIRE03)
14 untitle 5 (at WIRE03)
15 Tokyo Disco Music All Night Long (at WIRE03)



普段はDJで顔を観ることが滅多にできないKAGAMIさんからコメントが到着しました!
 
※全ての画像と文章の無断転用を禁止します。
──今作のライヴ盤がリリースに至るまでの経緯は?

KAGAMI: 以前「ライヴ盤出さないの?」って、卓球さんに言われたことがあって、その時“出せたらイイなあ”と思ったんですけど。でも<WIRE03>後に、卓球さんの方から「platik(石野卓球が設立したレーベル)の“3番”で出さない?」って声をかけてもらった時に“卓球さんがオーガナイズするパーティ=<WIRE>だし、それがライヴ盤となって出せるんだったらplatikから出すにこしたことないだろう”って思ってこの作品の制作が始まった、という感じですね。 このアルバムには<WIRE02>と<WIRE03>での自分のライヴ、2年分の音源が入ってるんですけど、収録時間の関係でほんの少し長さを調整しただけで、他は全部そのままです。流れも、イコライジングのバランスも、エフェクトも、何から何まで一緒ですね。

──歓声が聴こえたりして。臨場感があるのはいいですよね!

KAGAMI: やっぱり音素材として重要な要素ですよね。

──<WIRE02>と<WIRE03>でのライヴの違いをどう感じますか?

KAGAMI: <WIRE02>は同じフロアの他のアーティストのメンツ=フランク・ムラー、フミヤさん、DJラッシュ、コ・フュージョン、ジェフ・ミルズと、割とシリアスでハードな人が多かったので、自分のライヴもどっちかと言ったらハードな感じのセットです。<WIRE03>はその逆っていうか、メンツなり、フロアの大きさを観た時に“あっ、これは大箱ウケする感じのセットにしたいな”と思って。

──KAGAMIさんのライヴ・セットってどのような機材が並んでるんでしょう?

KAGAMI: 想像しやすいのが、DJセットのターンテーブルがAKAIのMPC2000に変わったというだけですね。真ん中にあるディスコ・ミキサーも相変わらず一緒だし。

──ライヴが終わった後、自分自身手応えみたいなものを感じましたか?

KAGAMI: ライヴが終わった直後はあぁ~って力が抜けて。もし、ワンマン・ライヴであればその後乾杯!って感じなんだろうけど、<WIRE>だと自分のライヴが終わっても“あっ、そろそろルーク・スレイターの時間だ”とか(笑)。

──(笑)余韻を楽しめない。

KAGAMI: うん。だから改めて振り返るのはテレビのドキュメントを観てだったり。

──それをご覧になっていかがですか?

KAGAMI: えー、照れる(笑)。

──(笑)。ライヴでお客さんとどれくらいコネクトできた実感があるのでしょう?

KAGAMI: ライヴはどちらも満足でしたよ。機材の中でハイパス・フィルターっていうジワジワ音が減っていくフィルターのつまみがあるんですけど、それを左から右にひねっていくのと同時にお客さんの手が下から上に上がってくる瞬間があったんですよ! その時に“ああ! 繋がってんなあ”って思いましたね。そこの部分の臨場感は、今回のCDを聴いてもらえれば“あっ、ココのところかな”って分かると思いますよ。

──そこは聴き逃さないようにしなければ! KAGAMIさんがライヴをやる上で、きっかけというか、ライヴのモデル像みたいなのはあったんですか?

KAGAMI: 電気グルーヴのライヴを観て以降、テクノのライヴを観る機会が多くなってきましたね。それまでライヴって、あるアーティストが出したアルバムを一枚聴いてそのライヴを観に行くというものだったのが、電気グルーヴの場合、テクノっていうジャンル自体をそのままポップにして、歌を乗せていて。曲を知ってなきゃ楽しめないっていうライヴから、もっと別のライヴをやっていたという意味で電気の存在は自分の中ででっかくて。

──あと、今作のアートワークについては?

KAGAMI: アルバムのコンセプトってオリジナル・アルバムの場合、ジャケットになると思うんだけど、今回コンセプトにあたるものが<WIRE>っていう一晩を通して、お客さんや自分達が観たいろんな場面だと思ったんです。『WIRE GIGS』のジャケットをどんなものにしようか考えている時に、それを甦らせてあげられたら…と思ったんですよ。それで写真や記録的な映像があった方がいいなとなったんだけど、<WIRE>の思い出って何枚かでまとめられるものではないな、と思って、“じゃあ、これはプリクラだ”と(笑)。写真が小さくて、いろんな思い出を載っけられるから。

──最後に、今作を聴いてみてライヴとして完成しているなぁ~と思ったんですが、今後のライヴの展開は?

KAGAMI: もちろん当時はベストの状態でやっていましたけど、またライヴをやる機会があるならばきっと次の欲みたいなものが出てくるから、……どういうことができるのかな? KAGAMIっていう名前でのライヴはソロだから、メンバーを増やすとかは今のところ考えてないけれど、生っぽい要素が入ってきたりするかも知れませんね。あと、もうちょっとライヴに視覚効果でボリュームを上げてくれるものを加えるとか。それが人なのか、動物なのかわかりませんけどね(笑)。

取材・文●羽切 学

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