インタヴュー映像 | 「ボクノスベテダッタノニ」 2004年1月21日発売 CRCP-10059 1,200(tax in) 1. ボクノスベテダッタノニ 2. Anytime 3. ボクノスベテダッタノニ(inst) 4. Anytime(inst) | | '93年に男闘呼組を解散して、自分の中で整理をつけながらイロイロやってた時期もあったんですけど、もともとギターが好きで始まったっていうのもあったし、初心に返るという意味もこめて'97年頃からアコースティックギターの弾き語りで音楽活動を始めたんです。小さな店だったけど、1年近く毎週のようにやらせていただいて、いろんなミュージシャンたちとセッションしたりしてるうちに、気がついたらまたバンドでやることになって。それで、男闘呼組のころからやりたかったトリオのロックバンドを初めて組むことができたんです。 兄貴の影響もあるんですけど、兄貴はストレイ・キャッツとかロカビリーが好きで、僕はそっちにはあんまり刺激を受けなかったんですよ。で、僕の中学のときからの親友がエレキギターを持ってて、マイケル・シェンカー・グループの『神』に入ってる「アームド・アンド・レディ」をレコードに合わせてギターを弾いてるのを目の当たりにして。“こいつにできるんだったら!”みたいなのあるじゃないですか?(笑) それで、マーシャルに直接プラグインしたフライングVのひずんだ音、ハムバッキングの音に刺激を受けて。ギターの始まりがそこだったもんですから、和音とかきれいなコードっていうよりも、ボトムの太い弦のナチュラルなドライブ感ていうかね。 ギブソンのレスポールとマシャールのセットでずっとやってたんですけど、今はフェンダーなんですよ。エスクワイヤを手に入れたら、今まではソロ弾くのが好きだったんですけど、今度はバッキングとかストロークとかを弾きたくなる感じで。曲を作ってても変わってきたんですよね。オールド・ギターだからっていうのもあるかもしれないし。ときどきね、得体の知れない何かを感じるときがあるんですよ。 好きなことと同じように、苦手なことにも情熱を注いでみる | 男闘呼組ではエンターテインメントっていうところを求められていたから、歌って、リード弾いて、何でもこなすというか。でも歌ってる割には自分がヴォーカリストだって思ったことは一度もなくて。その辺がなかなか決着がついてなかったんですよね。そこにストレスを感じてたわけではないんですけど、ギターヒーローたちへの憧れも拭いきれなくて。自分のやりたい方向を頭ではわかってても、いざ表現するときに四苦八苦してしまうっていうときも続いて。だけど、ソロになって今自分がやってくべきことっていうのは、今までギターとか自分が好きなスタイル、好きなことだけに情熱を注いできた時間があまりにも長かったんで、苦手だと思ってたとことか興味がなかったこととか、意識してなかったことに同じように注いでみたら、好きなことと同じように広がっていくんじゃないかなと思ったんですよ。好きなものしか手を出さなかったら、それ以上は広がらないじゃないですか。ギターが好きなのは変わらないんですけど、今まではギターを弾きながら歌ってたのが、今後は、歌いながらギターを弾く、という感じです。 今まで見続けてくれた人たちもいるので、自分が新しくしたいからってすぐに新曲ばっかりにはしないです。4月にアルバムが出るんで、そのころに合わせて徐々に。それで今、今までにないぐらいで曲を作っていて。それをどんどん人に聴かせて、人に見せるっていうところですね。そうしないことにはね、今やってることが何なのか?っていうことになってしまうので。 取材●BARKS | |