エミネム、雑誌『Source』最新号に反論

ポスト
エミネムの人種差別を匂わせる過去のレコーディング物を封入した雑誌『Source』2月号が、先週、全米で発売された。付録のCDにはアフリカ系アメリカ人女性を侮蔑する内容を含んだ曲が、20秒間収録されている。昨年10月に『Source』誌の関係者が問題の曲を公表して以来、両者の確執が続いているが、この騒動は当分治まりそうにないようだ。

MTV.comによると、エミネムはグリーン・ランターンのミックステープ『The Invasion Part Three:Countdown to Armageddon』で、『Source』誌に対し次のようなフリースタイル・ラップをみせている。

「あぁ、ごめんよ、悪かった/でも、ずっと昔のことなんだ……この前謝ったんだから/許してもらえても、もらえなくても/先へ進もう……俺はこのカルチャーを愛してるんだ/侮辱はよくない/もう一度、言っておく/俺はそういう環境で育った」。また『Source』誌のオーナー、デイヴ・メイズとレイ・ベンジノたちをダシに「なぞなぞを出そう/ちっちゃくて大口をたたくのは?……俺の面を汚すのに必死なのは?……地中海全域を歩いたとしても/それはアルバニア人じゃない、アルメニア人?、イラン人?、タスマニア人?/いや、デイヴとレイだ……」と皮肉るラインがある。この曲のタイトルは未定。

さらに、エミネムは『Source』のライバル誌『XXL』の3月号で、『Source』側の論点を取り上げて徹底的に検証するともいう。彼は16歳という年齢を引き合いに出して、バカな発言や行動をするのは、成長の一環で本気でそう思っているわけではないと話している。

『Source』誌2月号は『Eminem:Cleaning Out White American's Closet』と題されたカヴァーストーリーを掲載。CDにはほかに『Source』誌側が主張する“人種差別”の内容を含んだエミネムの作品、2曲が収録されている。

T.Kimura
この記事をポスト

この記事の関連情報