エミネム、人種差別に関する謝罪の全文を掲載

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エミネムが初期の作品でアフリカ系アメリカ人、特に女性を人種的に侮蔑したことで、再び謝罪の声明文を発表した。問題のレコーディング物は先月、雑誌『Source』が公表、エミネムはその後すぐに謝罪を表明した。

12月4日(水)、エミネムから次のような謝罪と説明が発表された。

「子供の頃、いろいろとバカをやった。でも、成長の一環なんだ。あのテープは、俺がティーンエイジャーだった15歳の頃に録った。最近になって『Source』が公表したが、当時の俺、または今日の俺を表すものじゃない……。大人になるにつれ、ヒップホップやラップが数多くの人々に触れるのを見てきた。音楽というのは、真にパワフルで、本当の意味で人種問題を改善させられる。俺に対するこのネガティヴな攻撃を、ポジティヴなチャンスと捉え、雑誌の関係者に示したい。彼らは、人種の融和を促しているヒップホップとラップ・ミュージックにツバを吐いた。俺にダメージを与えようとして、こうした古く愚かな作品を持ち出した。だが、落ち込んだ雑誌とひとりの男の音楽キャリアを派手に宣伝しているにすぎない。彼らはヒップホップ界が彼ら抜きでやっていくことに怖えている。『Source』誌が使った手口と毒で、ヒップホップ・ラップ文化の敵が、俺たちを分断しやすくなる。ヒップホップは、俺たち貧困と偏見に取り組む世代を支えている。住宅街の出身だろうが、トレーラーパークで育とうが、関係ないんだ……。常識があれば、子供の頃にした不確かな発言で、人を判断しないと思う。しかし、ここではっきり言わせてもらう。16歳の頃にした、差別的な発言について、謝罪する。こうした機会を身勝手なクソ計画に利用されるのはゴメンだ。」

『Source』誌のオーナーは、10年前のこの作品をエミネムと交流のあったデトロイトの白人ヒップホップ・ファンから入手。収録曲の中には次のようなリリックが含まれている。

「俺がイッパツやりたい女/ケツがデカく、いや、そうじゃない女/ニガーのクソはゴメンだ/ビッグヒットを飛ばすためなんだ……黒人と白人が性行/黒人女が欲しいのはカネ、奴らのおつむは淫行/言ってやる/黒人女とデートするな、ディスてやる/欲しけりゃ、いやなら/言ってやる、俺は絶対しない/黒人女とデートなんか/奴らが欲しいのはカネ/奴らのクソは最悪……黒人と白人が性行/黒人女が欲しいのはカネ、奴らのおつむは淫行、白人女が最高」

関連ニュースでは、エミネムは4日(水)に行われた第46回グラミー賞ノミネートの発表において、「Lose Yourself」で年間最優秀レコード、最優秀ソング、最優秀男性ラップ・パフォーマンス、最優秀映画ソングの5部門に選ばれた。受賞者は2月8日にLAのステイプルズ・センターで発表される。

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