ラッパーのスリック・リック、釈放される

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ラッパーのSlick Rick(Ricky Walters)が11月7日(金)、1年5カ月の拘留を経てフロリダ州ブラデントンの移民帰化局収容所から釈放された。Slick Rickは10月31日(金)、ニューヨーク南区裁判所判事のKimba Woodの許可を得て自由の身となった。判事は、移民委員会は当初の決定通り、イギリス出身のRickを合法的な居住者とすべきと判断した。

Slick Rickは'95年、移民局との一審に勝訴。刑務所から釈放されて米国内の居住を許可された。しかし、移民局は'97年にその決定を一転。Rickの弁護士によると、変更に関して何も知らされなかったという。

Rickは'91年にいとこを銃撃し、第2級殺人未遂罪で5年と12日間服役した。連邦法では、5年以上服役した米国民以外の者は国外退去されるとある。'96年に定められたこの法律は、遡及してSlick Rickの件にも適応された。

ロンドン生まれのSlick Rickは'02年6月1日、人気ラジオ司会者のTom Joynerが主催するクルージング・ライヴに出演後、米国に戻ろうとした際に逮捕された。Rickは判事の決定から釈放までの一週間は長かったと言う。彼はMTV.comにこう語っている。

「不安でいっぱいだった。この日、この瞬間が来るなんて思えなかった。判事が許可してから一週間経っている。ドキドキして落ち着かないよ」

彼は釈放後、弁護士といっしょに車でフォート・ローダーデルへ向かい、そこから飛行機でニューヨークの自宅へ戻った。

Slick Ricの前作はゴールドを獲得した『Art Of Storytelling』('99年)。彼のこれまでのベストセラー・アルバムはプラチナに輝いた『Great Adventures Of Slick Rick』('88年)。

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