ミッシェルガンエレファント、幕張で解散ライヴ
10/11(土)幕張メッセにて、ミッシェルガンエレファントがラストライヴを行なった。9/1に突然の解散宣言をし、ファンを驚かせたミッシェルガンエレファント(以下ミッシェル)。'91年から活動しガレージロック・バンドとして名を馳せてからの12年間、幕を閉じる日はやはりライヴを選んだ。
この日、幕張メッセに集まったのは約3万7000人。この日はファンに思い切り暴れてほしいとの願いか、用意されたロッカーは5000個。そしてチケットはリストバンドに交換された(といってもロッカーは全然足りず、棚の上まで荷物が盛り上がるように乗っかっている。無防備…)。
会場はだだっぴろく天井がこの上なく高い。ステージには装飾が一切なし。ただあるのはミッシェル4人が音を出すのに最低限の機材。そしてステージ左右と後方にセッティングされた大画面。そんなシンプルな会場のなか、詰め込まれた人、人、人。そしてその熱気。『ゴッドファーザー』のテーマ曲とともにメンバー4人が現われて、「ドロップ」でスタート。いきなりストレートにミッシェルガンエレファントをぶちまけた。
チバユウスケ(Vo)、アベフトシ(G)、ウエノコウジ(B)、クハラカズユキ(Dr)の4人は、横浜アリーナをオールスタンディングで埋め、FUJI ROCK FESTIVALのメインステージでトリをとり、海外でもライヴを積極的に敢行。ときにはあのt.A.T.uのテレビ番組ドタキャンの穴埋めを行なったりと、彼らでないとできない行動、そして多くを語らない姿勢は、細身のスーツに身をまとった4人だからこそ、唯一無二のカッコよさを醸し出していた。そしてなんと言ってもライヴ。ミッシェルのエネルギーが一気に爆発し放出されるのがライヴであった。絶望感、焦燥感、そのなかに見える光。ミッシェルの面々は相変わらず言葉少なげ(というか無い)で、ただただその感覚を、バンドの音を投げつける。それにファンは応える。それだけで熱量が限りなく生まれている。それがミッシェルのライヴだ。この日も、半端ないエネルギーが会場には渦巻き、前方のファンはもみくちゃに暴れ、ダイブの嵐だ。その逃げ場がない熱気で後方で大人しく観ている者まで、暑く息苦しさを誘発。床の揺れさえ感じさせた。
そんな状態だから、3曲目あたりからすでにチバは汗だくだ。前方に陣取ったファンもそうだろう。ステージはミッシェルの代表曲といえるラインナップで進み、ラストシングル「エレクトリック・サーカス」も披露。その後の終盤では圧倒的な流れで、ファンの声援は曲中だろうと曲間だろうと絶えることなく上がっていた。そして、最後、チバが「Thank you rockers, I love you baby」と言って去った。
本当に、この日で終わりなんだろうか?と思うほど、感傷的な面はなかった。ミッシェルは圧倒的なライヴをしただけ。ファンはそれに思いっきり応えただけ。ただアンコールでは寡黙なアベがステージで「ありがとう」と言ったこと、それに対してファンが“ウォー!”と受けたこと。それで最後なんだな、とちょっと実感した。またこのライヴを観られるといいなと思いつつ、それは決してありえなんだろうな、と思った。
<セットリスト>
1. ドロップ
2. ゲット・アップ・ルーシー
3. バードメン
4. デッド・スター・エンド
5. ストロベリー・ガーデン
6. アッシュ
7. フリー・デビル・ジャム
8. デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ
9. I was walkin' & sleepin'
10. ブラック・タンバリン
11. 深く潜れ
12. カルチャー
13. ブギー
14. 赤毛のケリー
15. ゴッド・ジャズ・タイム
16. エレクトリック・サーカス
17. ミッドナイト・クラクション・ベイビー
18. ベイビー・スターダスト
19. スモーキン・ビリー
20. リリィ
アンコール
21. GT400
22. リボルバー・ジャンキーズ
23. ジェニー
24. 世界の終わり
この日、幕張メッセに集まったのは約3万7000人。この日はファンに思い切り暴れてほしいとの願いか、用意されたロッカーは5000個。そしてチケットはリストバンドに交換された(といってもロッカーは全然足りず、棚の上まで荷物が盛り上がるように乗っかっている。無防備…)。
会場はだだっぴろく天井がこの上なく高い。ステージには装飾が一切なし。ただあるのはミッシェル4人が音を出すのに最低限の機材。そしてステージ左右と後方にセッティングされた大画面。そんなシンプルな会場のなか、詰め込まれた人、人、人。そしてその熱気。『ゴッドファーザー』のテーマ曲とともにメンバー4人が現われて、「ドロップ」でスタート。いきなりストレートにミッシェルガンエレファントをぶちまけた。
チバユウスケ(Vo)、アベフトシ(G)、ウエノコウジ(B)、クハラカズユキ(Dr)の4人は、横浜アリーナをオールスタンディングで埋め、FUJI ROCK FESTIVALのメインステージでトリをとり、海外でもライヴを積極的に敢行。ときにはあのt.A.T.uのテレビ番組ドタキャンの穴埋めを行なったりと、彼らでないとできない行動、そして多くを語らない姿勢は、細身のスーツに身をまとった4人だからこそ、唯一無二のカッコよさを醸し出していた。そしてなんと言ってもライヴ。ミッシェルのエネルギーが一気に爆発し放出されるのがライヴであった。絶望感、焦燥感、そのなかに見える光。ミッシェルの面々は相変わらず言葉少なげ(というか無い)で、ただただその感覚を、バンドの音を投げつける。それにファンは応える。それだけで熱量が限りなく生まれている。それがミッシェルのライヴだ。この日も、半端ないエネルギーが会場には渦巻き、前方のファンはもみくちゃに暴れ、ダイブの嵐だ。その逃げ場がない熱気で後方で大人しく観ている者まで、暑く息苦しさを誘発。床の揺れさえ感じさせた。
そんな状態だから、3曲目あたりからすでにチバは汗だくだ。前方に陣取ったファンもそうだろう。ステージはミッシェルの代表曲といえるラインナップで進み、ラストシングル「エレクトリック・サーカス」も披露。その後の終盤では圧倒的な流れで、ファンの声援は曲中だろうと曲間だろうと絶えることなく上がっていた。そして、最後、チバが「Thank you rockers, I love you baby」と言って去った。
本当に、この日で終わりなんだろうか?と思うほど、感傷的な面はなかった。ミッシェルは圧倒的なライヴをしただけ。ファンはそれに思いっきり応えただけ。ただアンコールでは寡黙なアベがステージで「ありがとう」と言ったこと、それに対してファンが“ウォー!”と受けたこと。それで最後なんだな、とちょっと実感した。またこのライヴを観られるといいなと思いつつ、それは決してありえなんだろうな、と思った。
<セットリスト>
1. ドロップ
2. ゲット・アップ・ルーシー
3. バードメン
4. デッド・スター・エンド
5. ストロベリー・ガーデン
6. アッシュ
7. フリー・デビル・ジャム
8. デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ
9. I was walkin' & sleepin'
10. ブラック・タンバリン
11. 深く潜れ
12. カルチャー
13. ブギー
14. 赤毛のケリー
15. ゴッド・ジャズ・タイム
16. エレクトリック・サーカス
17. ミッドナイト・クラクション・ベイビー
18. ベイビー・スターダスト
19. スモーキン・ビリー
20. リリィ
アンコール
21. GT400
22. リボルバー・ジャンキーズ
23. ジェニー
24. 世界の終わり
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