「美しい渋谷」で美メロを聴かせたオズマ、ライヴ・レポート
OZMAはカリフォルニア出身の5人組。Weezerのコピーからバンド・キャリアをスタートし、WeezerとGet Up Kidsのオープニングに起用されたことで大ブレイク。Weezerばりの美メロ、泣きメロで直ちに日本でもファンを獲得。サマーソニック2002にも出演し会場を大きく沸かせた。そんな彼らが2ndアルバム『Spending Time on the Borderline 』を引っさげて6月30日、渋谷CLUB QUATTROで日本公演を行なった。
オープニングはNORTHERN BRIGHT。7月23日にリリースのニュー・シングル「SHOOTING FROM THE SHINING STAR」など、計7曲を披露。ミディアム・テンポのギター・チューンを中心に30分ほどのステージを披露した。
いよいよOZMAが登場だ。メンバーのアジアっぽい外見につい親しみを覚えてしまう。Voダニエルはヒゲが印象的。伸ばしたら、どこからどこまでつながるんだろうか? などと、ライヴと関係ないことにも興味がいってしまう。ベースのデザインが布袋モデルに似ている。
1曲目は2ndアルバムのキラー・チューン「Spending Time」。がっちりオーディエンスの心をつかむと、エンディングまではノンストップ。メロディ重視のギターポップだが、速めのビートでうまく乗せていく。オーディエンスの反応をしっかり捉えている感じ。コミュニケーションも密で、ステージとフロアが一体になっていた。MCでは「タトゥ ムカツク」(ちょうどライヴ前の週末でドタキャン騒ぎを起こしていた)などと会場を笑わせた。クライマックスは「美しい渋谷」の日本語バージョン。ダニエルの日本語はCDのそれほどハッキリとは聞き取れなかったが、会場が渋谷だったせいもあり、会場全体でしんみりと聴き入った。また、イントロでフィーチャーされた紅一点スターのフルートもよかった。
全体としてWeezerばりの美メロを堪能し、全米ツアーで鍛えたライヴ上手を体感できたステージだった。が、若干気になったのはサウンド・バランス。これはPAの問題かもしれないが、ギターが目立ちすぎる印象で、せっかくの切ない歌声やフルート、シンセサイザーをかき消してしまう場面があったようだ。また、ダニエルのヴォーカルがあまりにもリヴァース・クオモそっくりに感じてしまうシーンもあった。せっかくアルバムで築いたOZMAカラーを大事にして欲しい。
ただ、生で見て改めて楽曲のよさ、そしてさまざまな音をバンド・サウンドに取り込むイマジネーションの豊富さを実感した。新作はもちろんのこと、ライヴ・バンドOZMAの今後がますます楽しみだ。
末吉靖永
(C)TEPPEI
OZMA 2003/06/30 渋谷CLUB QUATTRO
01.Spending Time
02.Only Had A Heart
03.Tetris
04.Eponine
05.Ups Downs
06.Utsukushii Shibuya(美しい渋谷)
07.Curve In The Old 1-9
08.Turtleneck Coverup
09.Restart
10.Come Home Andera
11.Rocks
12.Bad Dogs
13.Wake Up
14.Natalie Portman
15.In Search of 1988
【Encore】
16.Your Name
17.Domino Effect
18.Light Years Will Burn
オープニングはNORTHERN BRIGHT。7月23日にリリースのニュー・シングル「SHOOTING FROM THE SHINING STAR」など、計7曲を披露。ミディアム・テンポのギター・チューンを中心に30分ほどのステージを披露した。
いよいよOZMAが登場だ。メンバーのアジアっぽい外見につい親しみを覚えてしまう。Voダニエルはヒゲが印象的。伸ばしたら、どこからどこまでつながるんだろうか? などと、ライヴと関係ないことにも興味がいってしまう。ベースのデザインが布袋モデルに似ている。
1曲目は2ndアルバムのキラー・チューン「Spending Time」。がっちりオーディエンスの心をつかむと、エンディングまではノンストップ。メロディ重視のギターポップだが、速めのビートでうまく乗せていく。オーディエンスの反応をしっかり捉えている感じ。コミュニケーションも密で、ステージとフロアが一体になっていた。MCでは「タトゥ ムカツク」(ちょうどライヴ前の週末でドタキャン騒ぎを起こしていた)などと会場を笑わせた。クライマックスは「美しい渋谷」の日本語バージョン。ダニエルの日本語はCDのそれほどハッキリとは聞き取れなかったが、会場が渋谷だったせいもあり、会場全体でしんみりと聴き入った。また、イントロでフィーチャーされた紅一点スターのフルートもよかった。
全体としてWeezerばりの美メロを堪能し、全米ツアーで鍛えたライヴ上手を体感できたステージだった。が、若干気になったのはサウンド・バランス。これはPAの問題かもしれないが、ギターが目立ちすぎる印象で、せっかくの切ない歌声やフルート、シンセサイザーをかき消してしまう場面があったようだ。また、ダニエルのヴォーカルがあまりにもリヴァース・クオモそっくりに感じてしまうシーンもあった。せっかくアルバムで築いたOZMAカラーを大事にして欲しい。
ただ、生で見て改めて楽曲のよさ、そしてさまざまな音をバンド・サウンドに取り込むイマジネーションの豊富さを実感した。新作はもちろんのこと、ライヴ・バンドOZMAの今後がますます楽しみだ。
末吉靖永
(C)TEPPEI
OZMA 2003/06/30 渋谷CLUB QUATTRO
01.Spending Time
02.Only Had A Heart
03.Tetris
04.Eponine
05.Ups Downs
06.Utsukushii Shibuya(美しい渋谷)
07.Curve In The Old 1-9
08.Turtleneck Coverup
09.Restart
10.Come Home Andera
11.Rocks
12.Bad Dogs
13.Wake Up
14.Natalie Portman
15.In Search of 1988
【Encore】
16.Your Name
17.Domino Effect
18.Light Years Will Burn