スヌープ・ドッグの登場シーンが子供向けTV映画からカットされる

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TV用に制作された映画『It's A Very Merry Muppet Christmas Movie』(NBCより12月に放送予定)で、Snoop Doggが“チラッと”登場するシーンがカットされた。これは9月27日(金)、Jim Hensonカンパニーが発表したもので、カットの理由は明かされていない。

Jim Hensonカンパニーのプレスリリースによると、「制作上の都合」で「ストーリーと関係のない、いくつかのオリジナル・シーン」と共に、Snoopの登場シーンもカット/編集することにしたという。

とはいうものの、この決定は全米市民グループのProject Islamic Hopeの抗議によるものと思われている。この協会は、ポルノ・ビデオに出演したり、ギャングの抗争やドラッグの使用を奨励するような詞を書くSnoop Doggが子供向けの映画に関わるべきではないと考えている。

Project Islamic Hopeの代表、Najee AllはLAUNCHにこう語る。「Snoopが嫌いというわけではない。しかしモスラム信者のリーダー、活動者として、あからさまなセックス事業に関わっている人物をサポートすることはできない」

Aliは9月23日、NBCに対して市民グループはSnoopをボイコットするつもりだと抗議し、同じ日に『Larry Eider Show』を通じてそれを全米に発表した。

Aliは9月30日(月)に『Muppets special』のエグゼクティブ・プロデューサーと話し、Snoopが番組から“カット”されることを知らされている。彼は、自身の協会がこの決定に大きな役割を果たしたと言う。

「多くの人々がSnoopのMuppets出演に抗議した結果だと思っている。我々がまたもやモラルを正し、子供達を守る発言ができたことは喜ばしいことだ」

NBCはこの件に関して話すことを拒み、Jim Hensonカンパニーにコメントを求めるよう、LAUNCHに指示した。

Jim Hensonカンパニーのスポークスマンは、“プレスリリースで話した通り”、人気のあるラップ・スターを映画に登場させないのは、問題の多い彼のイメージや、Project Islamic Hopeをはじめとする世間からの抗議によるものではないと否定した。件のプレスリリースは「Snoopをカットすることは残念だった」としている。「残念なことに、カットしなければならなかったシーンのひとつは、才能あるアーティストSnoop Doggの登場場面だった」

キャスターのBilly O'Reillyは、SnoopをMuppetsに起用しようとしたことに対し、Foxテレビの『The O'Reilly Factor』の中でNBCを非難した。Jim Hensonカンパニーのスポークスマンによれば、O'Reillyは番組が始まる前にプレスリリースのコピーを受け取っているという。

Profect Islamic Hopeは、9月30日の11時にシカゴのWestern Aenueの南にあるMasjid Al-Tagwaで抗議の集会を開いた。100人ほどの参加者の中には、家族向けの特別番組でSnoopを取り上げようとしたことに対し、怒りを隠せない親達の姿が見られた。協会はさらに、Macy'sで販売されるSnoopの服なども買わないよう呼びかけた。

Snoopのスポークスマンからの返答は、現時点で得られていない。

Project Islamic Hopeは、'01年にSnoopが初めてのポルノ・ビデオ『Doggystyle』をリリースした際にも、L.AのKKBTで放送される予定だった彼のラジオショウをキャンセルさせることに成功している。Snoopは9月にビデオ「Girls Gone Wild Doggy Style」をリリース、10月22日には「Snoop Dogg's Hustlaz:Diary Of A Pimp」を発売する予定。彼は9月に、マリファナと飲酒をやめたと発表している。

Snoopのニュー・アルバム『Paid the Cost To be Tha Boss』は11月26日に発売される。

Billy Johnson Jr., Los Angeles (C)LAUNCH.com
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