『White Blood Cells』 V2 Records Japan V2CP-128 2002年6月19日発売 2,310(tax in) 1 Dead Leaves And The Dirty Ground 2 Hotel Yorba 3 I'm Finding It Harder To Be A Gentleman 4 Fell In Love With A Girl 5 Expecting 6 Little Room 7 The Union Forever 8 The Same Boy You've Always Known 9 We're Going To Be Friends 10 Offend In Every Way 11 I Think I Smell A Rat 12 Aluminum 13 I Can't Wait 14 Now Mary 15 I Can Learn 16 This Protector 17 Joline 18 Handsprings ※17&18 ボーナス・トラック ※CD EXTRA仕様: 「Hotel Yorba」プロモーション・ビデオ収録 | | ――あなたたちの曲はギターとドラム、そして声という最小限の要素で構成されていますよね。シンプルな編成だからこそ可能なこととは、何だと思っていますか。 ジャック・ホワイト(Vo&G:以下J):「演奏を始めると、観客は楽器の数が少ないことは気にしないみたいだね。ベーシストがいたとしても、大半のバンドはギターがやってることを厚くしてたり、アンプの音が極端に小さかったりしてあまり意味がなかったりするんだ。音の数が少ないと、観客は音楽に聴き入ってくれるし、7~8人ぐらいのミュージシャンが支えないと成り立たないような音楽と違って、“長生きできる”タイプの音楽だと思うよ」 ――'97年に結成して'99年にデビュー作を発表しましたが、当初からメグと2人で姉弟だけでやろうという意思があったんですか。 J:「うーん、自給自足でここまできたって感じかな」 ――じゃあ、あなたたちはライヴの際の服やジャケットなどで「赤と白」にこだわってますが、これはどうして? J:「こだわるというか、そうやって自分達に制限を課すことで予想外のアイデアが生まれたりするから、あえて選択肢を少なくしてるだけ。そのほうが興奮するし、クリエイティヴになれるんだ……。選択の幅が無限にあると、かえって煮詰まってしまう気がするんだよ」 ――面白いですね。で、新作『ホワイト・ブラッド・セルズ』は衝動が深みのある音として響いてきたんですが、あなたたちが目指していた方向とはどういうものだったの? J:「僕らの場合は、アルバムごとのコンセプトって決めたことがなくて、それぞれの曲に集中してきたんだ。今回は、例えばカヴァー曲は入れないとか、ブルーズはやらないとか、他のミュージシャンは入れないとか、そういう“やりたくないこと”のリストはあった。でも、あくまでも、それぞれの曲に自分達がやりたいことをすべて乗せていくって感じだったな」 | ――ジャックはプロデューサー、ミキサーとしても活躍しているわけですが、プロデューサーとしてホワイト・ストライプスを見た場合の最大の魅力とは何だと思ってますか。 J:「数え切れないほどのミスだね。僕は自分達のミスがすごく気に入ってて、そのままレコーディングで残すんだ。で、改めて聴き返すと、素晴らしいアクセントになってることが多い。バンドをプロデュースする醍醐味って、そういうことだと思うよ。スタジオに入ってるときは“なんて最悪なプレイだ!”って悩んでも、半年後に改めて聴き直すと、それがアルバムのハイライトだったりするし」 ――じゃあ、誰でも好きな人をプロデュースできると言われたら、誰をやってみる? J:「僕が憧れてる人には、僕のような存在にプロデュースさせる価値はないって言われちゃうだろうから、言いたくないよ(笑)。でも……ジョニー・キャッシュとか、いいね」 | |