高知を活動拠点にするメロディアス・パンクバンド、始動!

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高知を活動拠点にするメロディアス・パンクバンド
Stormインタヴュー!


テンポ感よいメロディック・パンクが、ポンポンポンと跳び出す、オリジナル15曲+カヴァー1曲のアルバム『After School With The Storm』が登場!

なんと、この3ピースのStormは、地元・高知でバリバリ活動中。
そこらへんも、バンドの中心人物、熊 智弘(Vo&G)に直撃した!

明るくのびのびと轟かせるロックの原石を高知に発見!

NEW ALBUM

『After School With The Storm』

2002年4月5日発売
TV-066 2,100(tax in)

1Hey Ho Everybody!!!
2I Wanna Just Rock
3Changing My Mind
4Lost Track Of The Time
5
Peace Of Courage
6I Don't Wanna Regret My Act
7Step By Step
8Art Is Yourself
9Belong To You
10As Ever Going
11No Doubt
12Sunset Alone
13Surreal Dance
14Unknown Place
15Always On You
16
Sugar Baby Love




After school
with the storm tour

2002年
6/22(土)松山サロンキティ
6/23(日)高松イマジン
6/24(月)高知キャラバンサライ
6/25(火)広島Cave-Be
6/26(水)福岡DRUM Be-1
6/28(金)十三ファンタンゴ
6/29(土)名古屋アポロシアター
7/1(月)下北沢SHELTER
8/3(土)金沢バンバンV4
8/4(日)富山ソウルパワー
8/6(火)弘前マグネット
8/9(金)宇都宮ケント
8/10(土)横浜F.A.D
8/12(月)静岡サナッシュ
8/13(火)滋賀ビーフラット
8/15(木)京都ウーピーズ
8/16(金)大阪ファンダンゴ
【問】TV-FREAK RECORDS 03-5433-2883

――今回、アルバム『After School With The Storm』をリリースしましたが、明るくのびのびした楽曲が詰まっていますね。


▲熊 智弘(Vo&G)
熊 智弘:
そうですね。去年の7月にシングル「LOST TRACK OF THE TIME」ってのを出したんですけど、実はそのときにアルバムにしようって話もあって。けど、そのときはまだ曲が少なくて。まあ、無理すればたぶんできたと思うんですけど……それに無理するの、僕は結構嫌いじゃないんですよ。でも、ほかのメンバーがそこまで無理してもよくないって言う意見もあったし、確かに期間が短いかなってのがあって、去年夏に出すのはやめたんです。で、しばらく時間を空けて、その間にのびのびとやれたのが今回です。


『LOST TRACK OF THE TIME』
――とはいえ、締切りが先にのびただけで、ギリギリじゃないと曲作らなかったりとかは?

熊:
ああ、それはなかったですね。曲作りは趣味みたいなものだから、常に作ってるんですよ。

――なるほど。Stormの曲は、メロディアスで、パンキッシュで、1曲の分数が短いですね。

熊:
そうですね(笑)。昔はわざと短くしてたんですよ。短いほうがカッコいいだろうって。で、最近全然意識してなくて……。曲作りのときは基本的に1番とかしか作らないんですよ。誰かがこんな感じって作って。それに合わせて「2パターンだけじゃなくて、Cメロとかもほしくない?」とか、「あとはここ間奏いれようと思ったけど、やっぱやめよう」とかって単純な曲作りで、結果的に1分台とかギリギリ2分とか。だから3分って曲もありますよね。…って1曲だけですね(笑)。

――短いなりにも曲としてちゃんと成り立っているから、「ええ、これで終わっちゃうの?」って感じはしないですよね。

熊:
ええ、作戦成功ですね(笑)。

――この制作ですごく気を遣ったことってあります? 曲作りとは別に。

熊:
雰囲気作りっすかね。うちのドラムとか……なんていうんですかね(笑)、ナイーブなんですよ。すぐ考え込んだりして。煮詰まらないような雰囲気にもっていくことですね。それには気を遣いましたね(笑)。

――今回、元ソウル・フラワー・ユニオン内海洋子さんが詞で参加してますが、英語面での協力ですか?

熊:
そうですね、洋子さんは普通にアメリカ人と同様にしゃべれる、プラス、ミュージシャンじゃないですか。たとえば僕らのキーの音程がきついとき、「これくらいの高さで、ア~でしか歌えません」って言うと、適切な単語を探してくれる。やりやすいんですよね。あと……洋子さん、女番長な雰囲気あるんで(笑)、引っ張ってくれる感じがあるんで、それもいいなと。親戚のちょっと恐いおばさんっていうか(笑)。弱音を吐くと怒られるっていう、よい人です。

――16曲目がカヴァーで、ルベッツの「Sugar Baby Love」を選んだのは?

熊:
これはベースの市川くんの選曲で。(既マキシの)「LOST TRACK~」にラモーンズのカヴァーを入れたときは僕が選んだんですけど……好きな曲やき、うまくやれんかったりするでしょ。で、今回「なんかやりたい曲ある?」ってメンバーに訊いたら「これやりたいって」持ってきて。それがルベッツの原曲じゃなくて、布袋寅泰さんが昔ソロアルバムでやってたやつだったんですよ。僕もオールディーズの名曲っての好きなんで、やってみたらよくて。今後、こういう雰囲気の曲を目指してるんですよ。激しい……っていうか、なんでもいいんですけど、そういうオールディーズな感じのメロディであったり、女性コーラスだったり、オルガンの音だったり。僕ら3ピースなんですけど、こういう数年後でも聴けそうなものをStormのスタイルでやれたらいいなって。

――アルバムのタイトル『After School With The Storm』にしたのは?

熊:
これはschoolって単語が入ってるレコードを僕、よく買うんですよ。僕、レコード買うのが趣味で。高知にいるときは常にレコード貯金をしてるんですよ(笑)。レコードが欲しくなったら買ったつもりで貯金。東京に来たときにいっぱい買うんですけど、知らんバンド買うときは、schoolとかsweetとか、そういう切な系な単語が入ってるレコードを買うんですよ。それで、僕もそういうのつけたくて。

――ライヴもアルバム同様、高いテンションでプレイされるわけですね。

熊:
ですね。でも、最近はちょっとおじさん化してきてストレス発散ぽいかも(笑)。でも、楽しいです、ライヴは。以前にもまして、なんか楽しくなってきてますね。


▲Storm。(左から)熊、桑名秀輔(Dr)、市川 勝(B)。
――ところでStormは高知出身で、今も高知で活動してますね。音楽活動するにはいい環境ですか?

熊:
ん~そうですね。ライヴハウスの人たちも協力的だし、あと家が普通にあるじゃないですか。育ってきたところが。別に……東京に住む必要もなさそうだし、必要があれば東京へは比較的楽に行けるじゃないですか。だったら、高知でリラックスした環境でいられるほうがいいんじゃないかなって。

――今時点ではまだまだ高知で活動すると。

熊:
はい、とりあえずは。必要性があれば全然出てきますけど、今の3人がおればどこでもできるんじゃないだろうかと思ってますね。

――でも、バンド3人の力関係っておもしろそうですね。

熊:
うちのバンドで一番偉いのはベースの市川なんですよ。基本的に僕がワーワー言って、市川くんが黙って聞きよって、桑名はマンガ読んでる感じなんですよ。桑名は僕の言うことを聞くんだけど、僕は市川くんには頭があがらない(笑)。彼とはずっと高校のときから同じクラスだったんだけど、しっかり者だったんですよね。彼は僕のこと「熊」って呼ぶんだけど、僕は実は「勝くん」って呼ぶ(笑)。うん、僕がワーワー言って暴走やら妄想が激しくなったときに、彼が止めるタイプかな。あとは借りた5万円を返してないんで(笑)。

取材/文●星野まり子

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