メタリカのKirk HammettがエクソダスのヴォーカリストPaul Baloffの死について語る

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1月31日(木)、ExodusのヴォーカリストPaul Baloffが脳卒中で倒れ、2月2日(土)にカリフォルニア州オークランドのHighland総合病院で亡くなった。元ExodusのメンバーだったMetallicaのギタリストKirk Hammettは病院に駆けつけたが、現在のギタリストRick Hunoltから悪いニュースを聞かされることになってしまった。ExodusはHammettが参加した初めてのメジャー・バンドだった。

Hammettはそのときの様子をこう振り返る。
「Paulは自転車で出かけていて、戻ってきたところだったんだ。彼の恋人が自転車を片付けに行って、戻ってきたときには彼はすでに発作に苦しんでいた。それで911(救急)に電話をして病院に連れて行かれたが、彼の容態はすでにかなり悪化していて、俺がRickと話をしたときには、もう脳の活動が止まっていたんだ」「だから、もうだいたいわかっていた。そうなってしまったらもう戻ることはない、その後の道はひとつしかないってことを」

Hammettはこう続けた。
「ああ、大きな損失だよ。少なくとも俺の人生にとってはそうだ。なぜなら、ある程度までは、Paulが俺の歩む道を作ってくれたと言えるからさ。彼は、俺が初めてのバンドをやるうえで探し求めていた、欠けていた部分だったんだ。彼を見つけたときは、こう思ったよ。“これから俺たちは上昇していくだけだ”ってね。彼は本当にびっくりするぐらいおもしろい奴だった。すごく頭が良くて、すごく誠実で、友だちのためならなんでもするっていう奴だ。本当にただ残念だし、彼がいなくなって淋しい。だけど、少なくとも俺たちにはExodusの1stアルバムが残ってる。そのことを神に感謝するよ!」

「Paulの言葉で俺が最も気に入っているもののひとつは、Exodusの最後のライヴ・アルバムで、彼が曲を紹介するとき言ったやつなんだ。“This song is older than shit, heavier than time(この曲はクソよりも古く、時よりもヘヴィだ)”っていうセリフさ。すげえ最高のセリフだと思ったぜ。まさに俺の彼に対する気持ちだよ。“時よりも重し”だ。またな、Paul」

Hammettは'83年にExodusを脱退し、MetallicaにDave Mustaineの後任として参加。Mustaineは、バンドによると“飲酒問題”が原因でクビになっていた。その後、MustaineはMegadethを結成、Exodusは活動を続け、Metallicaは世界屈指のバンドのひとつとなった。

Darren Davis, New York LAUNCH.com
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