未完の大器、期待のデビュー

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未完の大器、期待のデビュー

テレビ東京系の「ASAYAN」の男子ヴォーカリスト・オーディションでCHEMISTRYと同点決勝までのぼりつめるという経歴を持ってのデビュー。
鳴り物入りという言い方もできるかもしれない。が、藤岡正明は浮わつくことなく、まっすぐ音楽を見つめて、歩みだしているようだ。

デビュー曲「交差点」での体温を感じさせる歌声からも、彼の思いがまっすぐ届いてくる。

長い年月がたっても色褪せない曲を

1st single

「交差点」

Sony Records International SICL-7
2001年11月21日発売 1,223(tax in)

1交差点
2MAGICAL HYSTERY TOUR
3I GOT A NAME
4交差点(Instrumental)




藤岡正明本人から、ビデオメッセージが届いています!!



デビューに先駆けて、
一夜限りのフリーライヴ!
しかも野外!!
生の藤岡クンに、会いに行こうヨ

●日時
2001年10月18日(木)
open 18:30 start 19:00
●場所
東京・代々木公園 野外ステージ
(※入場無料)

■ライヴに関する詳細はオフィシャルサイト:www.mfujioka.comまで!

――そもそも音楽やるきっかけはどんなことだったんですか?

藤岡:
中学校3年ぐらいで曲を書くようになって、そこら辺からですね。はじめは作曲家としてやりたかったんですよ。でも曲を作っていく中で、いろんな魅力を自分の中で見いだせるようになってきたという。

――「ASAYAN」のオーディションで体験したことは、藤岡さんにとって、かなり大きかったですか?

藤岡:
そうですね。すごくいい経験をさせていただいたなと思っています。自分でも音楽的にも精神的にもステップアップできてると感じた瞬間もあったんですよ。だからすごく感謝してますね。あれを経験したことで、いい意味で自分を奮い立たせていけるなと。

――デビュー・シングルの3曲目に収録されているジム・クロウチのカバー曲「I GOT A NAME」の日本語詞は藤岡さん自身ですけど、<明日に負けぬように>とか<今を忘れないように>とかいった言葉からは、これから第一歩を踏み出していくんだという心境が伝わってくる気がしました。

藤岡:
そうですね。もともと恋愛の曲というよりも、夢とかそういうことを題材にして詞を書くことが多かったんで、あの曲中では自分の気持ちを意外とストレートに出せたんじゃないかなって思ってます。

――デビューシングルが出来上がってみて、どんなことを感じましたか?

藤岡:
自分で言うのも変なんですけど、色々な音楽性に富んだ作品になったなと思ってます。自分の今までたどってきた道筋、自分の気持ちもちゃんと表現できたなと。あと、本当はシングルで遊んじゃいけないかなと思いつつも、遊び心がすごく入ってるんで、そこは聴いてもらいたい場所ではありますね」

――2曲目の「MAGICAL HYSTERY TOUR」は特に遊び心満載のナンバーって感じですね。

藤岡:
はい(笑)。

――この曲の歌詞の中にも出てきますが、ピーマンがホントに嫌いなんですか?

藤岡:
本当はレバーが嫌いなんですけど、レバーは語呂に合わなかった(笑)。あと、ピーマンって結構嫌いな人が多いイメージがあったし、苦いピーマンを食べてる主人公の彼の苦そうな顔のイメージが浮かんだという。

――1曲目の「交差点」はどんなイメージから作っていった作品ですか?

藤岡:
これは僕が書いた曲ではないんですけど、メロディがすごく良くて、大きな曲っていうイメージがあったんですよ。で、最初はその曲調にあった視野の広い詞を書こうかと思ったんですが、僕はあまのじゃくなので、あえてスウィートな歌にしたらどうだろうって考えているうちに、こういうイメージが湧いてきました。どんなに最悪の別れ方をしても、少しづつきれいな思い出に変わっていくものだと思うんですよ。棘もいつか丸くなっていく。そうした時期に彼が元彼女と再会し、自分を見つめ直すってことを男の視点から描きたいなと。

――主人公の弱さをきっちり描いてるところが説得力があって、いいなと思いました。

藤岡:
そうですね。僕自身もやっぱりギターの腕がダメですしね(笑)。

――作る時、最も重要視したのは?

藤岡:
ちゃんと伝わるものを作りたいっていうことですよね。あと、会話の言葉を入れるのが好きなんですよ。始めの“久しぶりだよね”とか。そういう部分も自分の個性にしていけたらなと思っています。

――10月18日には代々木公園の野外ステージでフリーライヴをやるとのことですが。

藤岡:
まず10月18日という日にちにピンときたんですよ。このライヴの中心になるのはデビューシングル「交差点」なんですけど、ライヴ当日と曲のイメージの季節感がピッタリなんです。代々木という場所もまた良くて。この曲の中で彼が彼女とバッタリ会う場所は実は宮下公園をイメージしてたし、そこから彼女を送っていくんですけど、それが渋谷のスクランブル交差点なんですよ。そういうのも含めて、シチュエーションやイメージがバッチリなんでよかったなって。すごく楽しみにしてます。

――最後に今後、どんなアーティストになりたいか、目標を教えて下さい。

藤岡:
僕が死んで、長い年月がたっても色褪せない曲を残したいです。たとえその時に売れなくてもいいから、長い年月、愛されるアーティストになれたらなと思ってます。

取材・文●長谷川 誠


about Masaaki Fujioka

1982年12月18日生まれ。

テレビ東京系「ASAYAN」にて'99年10月に開始された“男子ヴォーカリストオーディション”にて、全国19,100名の応募者の中から最終候補4名に残る(この4名のうち、川畑 要と堂珍嘉邦がオーディションのグランプリを獲得し、CHEMISTRYとしてデビュー。ネスミス竜太カリムは、柏原収史とSTEELとして後にデビュー)。

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グランプリは逃したものの、以前からシンガーとしてでなく、ギタリストとして、コンポーザーとしても意欲的な取り組みを見せていた藤岡。オーディションの他3人がR&Bシンガーを進むなか、ジャンルにとらわれないソロ・アーティストとしての存在感を出すようになる。そして、2001年11月21日にシングル「交差点」(Sony Record International)でデビュー。

オフィシャルサイト:www.mfujioka.com

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