<LIVE SCHEDULE> 【EL DOLADO THROWDOWN】 LUNCH TIME SPEAX Release Party 8月23日(木) @渋谷クラブクアトロ 〔出演〕 LUNCH TIME SPEAX FUSION CORE FLICK GESUT ILLMATIC BUDDAHA MC'S (CQ、NIPPS、DEV-LARGE) DJ TANPEI open:19:00/Start:20:00 ticket:3,000(adv) 3,500(door) いずれもwith1drink info:EL DORADO RECORDS 03-5428-3446 |
『CHASE』 SMEJ Associated Records発売中 AICT-1325 1,529(tax in) 1 CHASE 2 GLOW IN DA DARK 3 MAN TRACK 4 CHASE (Instrumental) 5 GLOW IN DA DARK (Instrumental) 6 MAN TRACK (Instrumental)
| 『BLUE PRINT MANUEVER』 EL DORADO RECORDS発売中 76EDCD-8001 2,625 (tax in) 1 SOUL DIVER 2 GROUND ZERO 3 L.T.S. 4 止マッテタマッカ 5 その男 6 SUPER DNA 7 MIDNIGHT LUNCH 8 CHANGE THE GAME 9 (オマエもこの気持良さやられちまいな) ¥ 止マッテタマッカ-DLRMX-
| | ――レーベル、エル・ドラド在籍時から振り返ってみて、このようにメジャーで活動するような状況を予想してましたか?
GOCCI(以下、G): メジャーで、ってことは特に考えてなかったけど、活動の規模的としてはこれくらい、若しくはこれ以上くらいになるつもりでいたんで、とりあえずは思惑どおりかな。
DENKA(以下、D): 俺も思惑どおりって言うか、スゴイ自然な流れでここまで来れて良かったな、って思う。
G: アナログのリリース・ペースはちょっと遅かったけどね(笑)。でも、これからは周りで動いてくれる人たちも増えたし、リリースは増えていくと思う。有りがちなアーティストをムリヤリ、コントロールするようなところがSONYにはないから。
D: 質には自信があるから、これからは量を増やしていこうかなと。
――メジャーにステップアップしたことで心境の変化ってありますか?
D: 特に無いけど、更にやる気は出てきてるかなぁ。やる気になる時間も多くなると思うし。
G: 俺もスタッフが増えて動きやすくはなったけど、それで特に心境は変わらない。
TAD'S A.C.(以下、T): 俺も同じですね。仕事になったってのが大きくて、生活のシフトがそれ中心に動いてるのがこれまでとは少し違うかな。
G: “勝って兜の緒を絞めよ”ってまだ勝ってないんだけど、そういう時に楽なことしちゃうとダメになるってのは、一番良く知ってるから。地方に居ると良く分かるよ、甘さのある人間はすぐに消えてくからね。
――今回、エル・ドラド期のベスト盤『BLUE PRINT MANEUVER』をリリースしましたが、昔の曲を聴き直してみた印象ってどうですか? 昔の曲を聴くのは恥ずかしいって人とかいるじゃないですか…。
D: それが意外になかったよね? すごく新鮮に感じる部分の方が大きかったかな。
G: もう色褪せてもおかしくないくらいの年月は経ってるんだけど(笑)。「止マッテタマッカ」なんか、レコーディングするかなり前からあったわけだから、もう十年近く聴き続けてることになる。でも全然普通に聴けるよね。
――タイトルの『BLUE PRINT MANEUVER』に込められた意味は何でしょう?
G: まず「BLUE PRINT」には"青写真"とか"設計図"って意味があって、「MANEUVER」には俺たちが今までとっていた"作戦行動"演習"みたいな意味を込めて。オーヴァーグラウンドの人たちには、まだ見えてないとこがあった気がしたから"綿密な作戦行動"って感じでね。
――ランチは曲のタイトルがいつもシンプルでカッコ良いなって思うんですが、いつもどのように決めてるんですか?
D: それは大体GOCCIとタダシ(TAD'S A.C.)が決めてる。2人がカッコ良く付けるんだよね。
T: 俺が大体の曲のイメージを伝えたのを、GOCCIが上手くタイトルを決めてくれるんだ。
――例えば「MAN TRACK」。変わった言葉ですよね。
G: “足跡”って意味もあるんだけど実はそれだけではなく、向こうの特殊部隊の用語なんだけど、“森林とかで足跡を追い忍び寄って殺す”って意味もある。だから、表面だけ取り繕って先に行こうとしてるヤツらへのアンチテーゼ、静かなるメッセージも込めてるんだよね。
D: 深いなぁ、そんなメッセージ込められてたんだ(笑)。
G: そうなんだよ、曲の中では一言も言ってないんだけど(笑)。 (力強く)俺はタイトルにはこだわるからさ(笑)。まぁ俺が考えたっていうか、もとは特殊部隊で使ってる言葉だからね(笑)。
D: でも普通知らないよね、「MAN TRACK」って言葉なんてさ(笑)。
T: それもサンプリング・センスだし。
D: そう、サンプリング・センスだよね(笑)。
――DENKAくんって新譜をチェックして、今のHIPHOPシーンの流れを知ってると思うんですが、あんまりそんな部分を感じさせないですよね。 D: スゲェそういった部分を出してみたいんですけどね、でも出来ないんですよ(笑)。 G:(爆笑)
G: トッツアンなんですよ(笑)。 D: そう、トッツアンだから出来ないんですよ、ホント(笑)。その辺を追求してみようかなと思ったりするんだけどね(笑)。 G: ランチはみんなガンコで不器用なんですよ(笑)。 D: まぁ、それが色だからね。オリジナルを追求してるから。 T: 上手くやれてないのに作っちゃうのが一番危険ですからね。 G: ホントそうだよ、上辺だけでやるのはカッコ悪いし。そういう新しいことをやろうとしてる人たちはリスペクトするし、自分たちも本当のオリジナルとか先に行く音とかってのは常に考えてるから。不器用なりにね(笑)。俺たちは自分が好きなヤツしか作れいんですよ。 ――ユニットAPOGEE MOTORSではどんな感じでトラックを作ってますか? G: 俺は弟(JUNIOR 1000)がマニピュレーターをやってくれてるからね。譲らないもの同士だから、もうブツかり合って。 D: ブツかり合ってるよねー。そこで本当に良いのを作ってくれるから。でもたまに可哀相になっちゃうことがあるよ。GOCCI、そんなに言わなくていいじゃん、って思ったりするけど(笑)。 G: JUNIORも、そうやった方が良かったって最終的には言うからね。あいつも頑固だから、なかなか人の言うことを聞かないんだよ(笑)。 D: でも制作する時の理想の形、パートナーだって気がするよね。俺も、もしそういう人がいれば一緒にやりたいけど、ピッタリ息が合うヤツっていないんですよ。だから俺は一人でやってるのかなー。俺はそれくらい不器用なんです(笑)。不器用と言えば、DA BEATMINERZのアルバムがク~ソ~カッコ良くて。 ~ここでDJ DENKAのDA BEATMINERZのアルバム談義が続く~ ――現在、アルバムを録っているとのことですが。 G: アルバムの核となる曲から作って、って感じですね。もうすぐトラ(GORE-TEX:NITRO MICROPHONE UNDERGROUND)が参加してる曲があがりそうかな。他にゲストは特にナシ。最初だから全部ランチだけでやりたいし。 D: 俺たちは基本的には自分たちで全部出来るから、プロデュースも俺とAPOGEE MOTORSで全部の曲をやります。で、後々水戸の若い子たちをフックアップしていければ、と思います。元気なヤツはたくさんいるんで。 ――じゃ、これからも拠点は水戸から変わらないんですね。 D: 変えられないですよ。 G: もう水戸を面白くしたい一心ですから。それが理由で俺はラップを始めたようなモンだからね。 ――最後にランチにとってのHIPHOPの魅力とは、どんなところにあるんでしょうか? D&G&T:…(しばし沈黙)。 D: よく分かんないけどしっくりくるんですよね。イナタさとか、粗さだったりループ感だったりとか、全部が自分に合ってる気がする。口にするのは難しいんだけど。 G: 俺はアナログとデジタルの間って位置が丁度良いんですよ。テクノまで行くとダメで、でもアナログな方に行くと楽器が出来ないからダメで、その中間が丁度良いのかな。FUNKを感じさせる、匂うような臭くてスティンキーなとこもあるね。 文●升本 徹 |
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