| 「とにかくthe PeteBestのライヴをユーザーに見せたい!」
――純粋にこんな気持ちから、スタートしたのがこのページなのだ。
▲田辺年男(Vo&G) | そもそものきっかけは、3枚目のアルバム『Trinity Heads』がリリース(2000年11月1日)されたツアーを観たのがきっかけ。ツアー最終日の、2000年11月23日勤労感謝の日に行なわれた渋谷CLUB QUATTROでのステージを観て、わたくしバークス編集部・星野がノックアウトされたから。
CDではハードな音を出しながらも、メロディが耳に残った。
そのメロディはキレイとか、キャッチ―とか一言で言い切ってしまうのとは、ちと違った。
▲上総誠一郎(B) | いわゆるメロディアスな曲というものは、アコースティックでスローテンポなアレンジが施されても、それなりによい曲に聴こえたりするものだけれど、the PeteBestのそれはアコースティックなアレンジじゃ、楽しめないメロディ。あくまでもハードサウンドでこそ活きてくるメロディなのだと思う。
そして、そういった演奏の隙間から緊張感があったりするのだ。
それが、ライヴになるとCDで感じられた緊張感は抜かれ、かわりに詰め込め切れなかった安定したパワフルな演奏が爆発。
そして、なぜかそこに加味されるのは、のほほんとした明るさ。
▲勝本浩史(Dr) | 音だけでは判断できない、目からの情報がライヴでは入っているせいもあるのだろうが、なんだか、とても始終にこやかな雰囲気なのだ。音でガンガンにハードさで爽快な気持ちよさがあるのに、心は和んでしまう、みたい……な。
そんな雰囲気を醸し出しつつ、ライヴを得意とするバンド、いそうでいない。
いわゆるライヴバンドといわれるミュージシャンたちで、ライヴハウスを得意としているバンドのフロントマンには、ファンから「兄貴~!」と頼れ慕われるキャラを持った人が多いが、the PeteBestのフロントマン田辺年男はそうじゃない。非常にファンサイドのキャラであり、かつとても聡明で、ライヴ・ステージ上で状況判断の下せる人物だ。そして、突出してハデに前に出ていないのに、いつの間にか中心にいて、男にも女にもモテているんだよなぁって人物。
▲<tPB presents V.A.I-02>で共演したDUM DUMSのメンバーと。 ツアー最終日のため、ステージで花束が渡された。 | 「彼、カッコいいよね」なんて確認しなくても、みんな分かっている、そんなタイプだ。
もう、気になるでしょ?
そしたら、ライヴ映像をチェックしてほしい。
彼らのプレイに対する聡明さと、生のキャラが反映されたステージ。そしてもっと聴きたくなるはずだろうメロディだから! |
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