エミネムに保護観察2年の判決が下る

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4月10日(火)、ミシガン州マコーム郡巡回裁判所において、武器隠匿所持罪で有罪を認めたEminemに対し、Antonio Vivano裁判官は2年間の保護観察処分を言い渡した。

裁判官は、'94年の母親に対する家庭内暴力事件の際に、保護観察中の品行が良かったために容疑が取り下げられたという状況を考慮に入れた。Vivano裁判官は、次のように発言した。「本法廷は本件において、保護観察処分の推薦を認めることが公平な判断であるとし、本裁判および法の目的を達成するものとする」

Eminemはマスコミからの質問には一切答えず、こうコメントした。
「ようやく決着がついたことで、以前のように娘と過ごしたり、音楽を作ったりすることに時間を費やすことができるようになり、喜んでいます」

昨年、Eminemは2件の事件で逮捕されている。今回、判決が下ったのは、Eminemが妻のKimberly Mathersと一緒にいるJon Guerraを見つけて、彼にピストルを突きつけたというもの。25分間の審理の間、Eminemは常に本名のMarshall Mathers IIIまたはMr. Mathersと呼ばれていた。検察側は120日から150日の服役を要求していたが、Vivano裁判官は、判決前の保護観察処分を推薦する報告内容を受け入れた。

Eminemに対する保護観察の条件では、米国内での旅行について、保護監察官に詳しい日程表さえ提出すれば、自由に移動できることになっている。しかし、米国外へ出るためには、事前に裁判所の許可を得なければならない。

さらに、医者に処方された場合以外は、規制薬物や過剰アルコール摂取を止めるよう命じられており、保護監察官や当局の要請があれば、通常のアルコールおよびドラッグ・テストを受けなければならない。また、Guerraとの接触も禁じられている。その他にも、暴力的な行動をしないことやカウンセリングを受けること、2年間は銃器や他の武器を一切所持しないことに加え、裁判費用5000ドルの30日以内の支払い、月30ドルの州への管理監督費の支払い、マコーム郡書記官へ2500ドルの罰金支払い(内60ドルは犯罪被害者基金へ寄付される)が命じられている。

当日は10人足らずのファンが、裁判所での傍聴席を獲得していた。その中にはEminemの片親違いの弟、Nathanの姿もあり、裁判官が判決を言い渡すと、家族から安堵のため息が聞こえ、握手しあったり、手を打ち合わせたりする姿も見られた。

Eminemの弁護士、Wally Piszczatowskiは、Eminemが影響力の大きい有名人であることで特別扱いにされたかもしれないということに触れ、Vivian裁判官の判断を称えた。
「大変、喜んでいます。裁判官はMarshallをひとりのミシガン州市民として扱ってくれました」
そして、彼の依頼人が2年間、薬物の乱用やアルコールの過剰摂取をガマンできる自信はあるかとの質問には、「当然」と答えた。

Eminemの次の出廷予定は、4月23日(金)のオークランド郡裁判所である。これは、昨年のInsane Clown Posseのメンバーとの騒動に関する別件で、今回判決の下ったHot Rocks Cafeでの事件の数時間前に起こったものである。

Darren Davis、ニューヨーク Gary Graff、デトロイト
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