アラニス・モリセット、議会でNapster問題に取り組む

Alanis Morissetteは4月3日（水）、ワシントンD.C.でOrrin Hatchが委員長を務める米上院司法委員会にオンライン音楽配信と賠償問題について提言した。

Morissetteは声明の冒頭で次のように述べた。
「私のような立場にいる非常に恵まれたアーティストたちに伝えたいのですが、作品が世に出ていない驚くべき才能を持ったアーティストが何千といます。それが現実なのです。それとともに覚えておいていただきたいのですが、私は今日ここでアーティストたちに代わって話をします。彼らの将来や生活、仕事、創造的な才能を左右する諸問題を議論する時が来たら、直ちに声を届かせたいという熱い思いを持ったすべての音楽アーティストたちに代わってです」

Morissetteは提言の中で、当事者はリスナー、アーティスト、レコード会社の3者であるとはっきりと述べた。彼女は、アーティストのために代弁していると主張するグループがいくつかあると言明し、次のように続けた。
「これらの関係者たちから何を聞こうとも、真に正確なコミュニケーションができ、唯一根本的な視点を表現できるのは、アーティスト同士の間だけであると私は信じています。この証拠は捜すまでもなく、最近の倒産、賃貸雇用問題をみても分かることと思います。これらの問題はアーティストのためにならず、また、もしアーティストコミュニティーが声を上げなければ気付かれずに過ぎ去ってしまったことでしょう」

「1人ひとりのアーティストに代わって言うことはできませんが、オンライン上の新サービスに対して私の行なった最初の抵抗は、“海賊行為”という観点からみたディベートに基づいたものでした。レコード会社によってそのようなレッテルを貼られていたので、当然の事ながら、アーティストコミュニティー全体にパニックの波及効果を及ぼしました。しかし、この“海賊行為”は、大部分のアーティストにとって、実際にはプラスに作用しているということが分かってきたのです」

Morissetteは、レコーディング契約の大半において、初回支払いを過ぎるとアーティストに十分な印税が払われないことを引き合いに出し、これはアーティストからみると、売り上げの収益を受け取っておらず、音楽の無料配信ということになると述べた。彼女は、インターネット配信によってアーティストは「オーディエンスを集めることができ、ファンと直接的な関係を作り、さらにそれぞれの音楽を愛する人たちの間でひとつのコミュニティーを形成することができる」と語った。ひいてはそれがツアーや商品セールスを潤すことになり、アーティストは必死に「生存していくための形態をとる」必要に迫られることになる。

次に、彼女はレコード会社は費用を取り戻す必要があると述べた。
「私たちの音楽を世界中の人々に知らせようと懸命に努力し、多くの時間と資金を投資している音楽関係者とレコード会社は、当然その賠償を受けるべきだと信じています」

最後にMorissetteは、次のような考えを提示して声明を締めくくった。
「私がここで強調したいのは、デジタル音楽配信を規定する法律の制定を考えていただきたいということです。そのことがどれほど重要であるか、私は固く信じています。私も含め、すべてのアーティストが積極的に私の提案に協力してくれるのならば、それは関係者全員が満足する解決法となるでしょう」

Darren Davis、ニューヨーク