スヌープ・ドッグの全米放送のラジオ番組が抗議の的に

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イスラム教の活動団体、Project Islamic Hopeが、米国各地で放送されているSnoop Doggのラジオ番組の放送中止を求めて動き出した。ラップ・スターのSnoopがハードコアなセックス・シーンに彼の音楽がちりばめられているビデオ『Doggystyle Vol.1』を2月にリリースし、成人ビデオ産業に乗り出したのを受けて、Hopeのエグゼクティヴ・ディレクター、Najee AliがSnoopの金曜夜のラジオ番組の中止を呼びかけた。

番組の収録が行なわれているロサンゼルスのラジオ局の代表が、Los Angeles Times紙に語った内容によれば、ラジオ局およびオーナーは、言論の自由におけるSnoopの権利を認めており、彼の番組の放送を続けるという。ただし、彼のビデオに関しては支持しておらず、その宣伝もしないということだ。

Aliは、次は賛同者を集めてデモを行ない、抗議を次の段階へ進めるとLAUNCHに語った。
「キャンペーンは、まだ始まったばかりです。個々のラジオ局を対象にしていくつもりはありません。それらは木から伸びている枝のようなものです。我々はその根っこに向かいます。それは番組制作者、つまりオレゴン州ポートランドにある制作会社、TNBです」

Aliはまた、“ロサンゼルス中の牧師や各宗教の責任者”に連絡をとり、支持を求める計画であるという。

Project Islamic Hopeは過去に、Def Jam Picturesの映画『How To Be A Player』、Ice Cubeの映画『Player's Club』、Eddy Murphyが声を担当しているTVアニメ『PJ's』にも反対運動を行なっている。

LAUNCHの最近のインタヴューで、Snoopはビデオについてこう語っていた。
「タイトルは『Doggystyle Vol.1』っていうんだ。成人映画で、全米のアダルト映画ショップに置いてある。必ず観てくれよ。最新ヒット、ビデオ作品。新曲独占収録。親愛なるSnoop Dogg様がお届けする『DoggyStyle Vol.1』。子供たちは、親の許可を取れよな」

Snoopの'93年の問題作『Doggystyle』は、黒人女性による政治運動団体、National Political Congress Of Black WomenのC. Delores Tuckerから批判を受けていた。

Billy Johnson、ロサンゼルス
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