スティング、チリ政府から表彰される

チリ政府は、Augusto Pinochet将軍の独裁政権下（'73～'90年）で国家の人権擁護に貢献したとしてStingを讃えた。Stingはチリのノーベル賞詩人、Gabriella Mistralの名にちなんだ賞を受賞し、式典が１月15日（月）に開かれた。首都サンティアゴでコンサートをした翌日のことだった。

チリの外務大臣、Soledad Alvearは授与式で次のように述べた。
「Stingは、20数年にわたって私たちの国の情勢を世界に知らせ、重要な貢献をしてくれた」
Stingの'87年の曲、“They Dance Alone”は、Pinochetの支配下で消息を絶った3000人の人々（大部分は男性）の母親たちのことを歌ったものだ。

Stingは南米を訪問することが習慣となっているが、行方不明となった人々の母親で作られたグループと会合し、後に次のようなことをレポーターに語った。
「昨夜、コンサートで母親たちと会ったんだけど、彼女らが、何年も前に亡くなった僕自身の母の代わりになっていることに気付いたんだ」
Stingはまた、今月下旬に人権侵害の容疑でPinochetの裁判を行なうJuan Guzman判事の努力を心強く感じたとも語った。

Gary Graff、デトロイト