エミネムのグラミー賞ノミネートにゲイ権利運動団体が抗議

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グラミー賞主催者らが、物議をかもしだすラッパー、Eminemの最新アルバム『The Marshall Mathers LP』をノミネートしたことに対し、ゲイ権利運動団体のGLAAD(Gay & Lesbian Alliance Against Defamation) が反対の意を表明している。GLAADはEminemのゲイやレズビアン、女性に対する姿勢が、まだ感受性の強い子供たちに悪影響を与えることを危惧している。

GLAADのエグゼクティヴ・ディレクター、Joan M. Garryは、Eminemの音楽に対する彼女の意見をLAUNCHに語った。
「彼の曲には“Faggot(オカマ野郎)”という言葉がよくでてきます。アメリカ中の公園や学校の校庭で、この言葉を頻繁に耳にします。そういう場所でこの言葉を聞くということは、このままでは彼らはやがて、会社の飲料水マシンのところで“Fag(オカマ)”ジョークを言いあうような大人になってしまいます。そして、最終的には我々に差別的な法律を制定するような人間になるのです。こういったこと(差別)はすべて、私たちや子供たちのまわりにある文化的な影響から始まるんだと思います」

GLAADでは、ジャーナリストたちがEminemのGrammy賞ノミネートに関する記事を書く場合に考慮すべき点をリストに挙げている:

1.Eminemの音楽における暴力的かつ反社会的な歌詞は、彼のアーティストとしての特徴として決して切り離すことはできないという事実
2.Eminem、Interscope Records、Universal Music Groupによる『The Marshall Mathers LP』での問題ある歌詞内容に対する(社会的)責任回避
3.非常に注目度の高いEminemの暴力的メッセージの提供の場としての、Grammy賞一般部門ノミネートの影響

Darren Davis、Jason Gelman、ニューヨーク
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