ジョン・レノンの射殺犯、「Johnは許してくれるだろう」と語る

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イギリスの新聞Daily Express紙に、John Lennonを射殺した犯人、Mark David Chapmanのインタヴューが掲載された。Chapmanはニューヨークの刑務所に無期懲役で服役中で、自分は処刑されるべきだったと語り、さらに、Johnは自分の犯した罪を許してくれるだろうとインタヴューに答えている。

「Johnはリベラルな人間だった。私を気遣ってくれると思う。多分、釈放されれば喜んでくれるだろう。それが私の意見だ」

Chapmanは仮釈放を申請中で、10月に審理会が開かれる。法律専門家の間では、仮釈放の申請は却下されるだろうとの見方が強い。John Lennonの未亡人Yoko Onoと息子Julian Lennon、Sean Lennonの3人は、仮釈放評議会に対しChapmanの申請を認めないよう働きかけている。

Chapmanは'80年に投獄され、その後、キリスト教徒として生まれ変わったと言う。自ら出版した宗教論説の中で彼は、'80年にLennonをニューヨークの自宅近くで殺害したとき、精神的に不安定な時期だったと記述。John Lennonがアルバムジャケットから抜け出して、自分の中で「リアルな」人物になったのはつい最近のことだと言う。

「3年前、現実に戻った。自分が撃ったのは虚像でなく、本物の人間だったということが分かった。ちょうどその時期、責任の裏にある何かが見えるようになった。大部分の殺人者は自分が何を犯したのかを認識していないと思う。だけど、私は違う。Johnはアルバムジャケットから飛び出した生身の人間だ」
そしてChapmanは、「生きていてよかった。けど……私は死んで当然の人間だ。処刑されるべきだった。そうだろ?」と語っている。

記:Gary Graff、デトロイト
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