嘘のアース・ウインド&ファイアのコンサートに、市もファンも騙される

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 先日、Earth, Wind & Fireのファンとカリフォルニア州バーストウの市職員達は、バンドが出演の契約をされていなかった事をコンサート当日に知ることとなった。地元のプロモーターが、4月22日のEarth, Wind & Fireコンサートを企画し、市より出演料として4000ドルを受け取っていた。市では、イベントの宣伝を行い、当日は、前売り10ドル、当日15ドルのチケットを購入した1500から2000人のファンが、コンサートを観に訪れていた。

 しかし、イベントにはひとつ問題があった。Earth, Wind & Fireは、出演の契約をされていなかったのだ。リードシンガーのPhilip Baileyは、このカリフォルニアのイベント当日、日本でソロコンサートを行なっていた。また、ベーシストVerdine Whiteは、イベントの事をまったく知らなかった。バンドの広報担当、Rick ScottがLAUNCHに語ってくれたところによると、プロモーターが市から受け取った金額、400ドルは、総勢15人のミュージシャン、機材、スタッフを伴うコンサートには、まったく足りない金額であるという。また、バンドは、サックスプレイヤーがこの事件の記事が載った新聞、Desert Dispatch紙を持ってきて、初めてこの件について知ったという。

 バーストウ市は、プロモーターに支払った出演料以外に、収益、及び宣伝費用の損失は7000ドルになるとみている。バーストウの市政管理者Paul Warnerは、市の損失金を回収する為に、裁判を起こす事を考えているという。また、市長Katy Yslas-Yentは、Desert Despatch紙のなかで、市はプロモーター、Mayoと二度と仕事をしないと語っている。
「お金を取り戻す為に、あらゆる手段を尽くします。彼とは二度と仕事をしません」

by Bruce Simon、ニューヨーク
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