【インタビュー】DOBERMAN INFINITYが語る「ALL ROUND HIP HOP」の現在地。最新アルバム『D.X』にみる「異質であること」の強み
◾︎自信を持つべきタイミングでもあると思います
──今のDOBERMAN INFINITYにとって、ジャンルはいつのまにか出来上がっているものなのでしょうか?
P-CHO:それはその時々ですかね。「今こういうのがやりたい」っていうアイデアが明確にあればオーダーすると思います。
SWAY:「Scream」なんかは自分たちから“やってみよう”って言い出したパターンですね。最初は“今更俺らがこの手のサウンドに手を出すか?”みたいな感じだったんですけど、KAZUKIが「面白いものできそうじゃない?」と自信をもってて。それで自分たちも「じゃあやろうか」という感じで進めました。
KAZUKI:僕らなりの鉄板のアッパーソングっていうものを超えた楽曲を作りたいと思ったんです。サウンドとしても、バージョンアップしたライブをしたいなって個人的には考えていて。あれぐらい爆発力のあるサウンドだとそれが実現できるような気がするんです。確かにトレンドとしてはちょっと前なのかもしれないけど、僕らがバンドでやるって考えたときとか、この曲に入ってるシンセブラスみたいな音もライブで聴くと化けるんじゃないかなって。僕としてはそのポイントを踏まえて推しました。
──トレンドに左右されず様々な楽曲にチャレンジできるのも、DOBERMAN INFINITYが標榜する「ALL ROUND HIP HOP」の強みかもしれませんね。SWAYさんの初プロデュース楽曲「マンマミーア!」も最高にスリリングでした。45秒ぐらいから始まるマイクリレーは、クラップとビートとベースの3トラックのみでバースを蹴っています。
SWAY:僕はUSあたりのサウンドが好きなんですけど、やっぱ日本の音楽と聴き比べると圧倒的に音数の少なさが目立つじゃないですか。それこそDrakeの曲なんかは、キックすら鳴ってませんし。その上で彼はラップするんですけど、自分が元々ヒップホップに対して持っていた概念を覆してくれたんです。ラップは必ずしもビートの上でやらなくてもいいんだって。だから自分としては、「マンマミーア!」の音数はあれでも多い方だと思っているんですが、DOBERMAN INFINITYのライブを想定して今の形に落ち着きました。やっぱりこの5人だからできるマイクリレーは細かく設定したかったし、KAZUKIが以前作ってくれた「SUPER BALL」にBPM(120)を合わせてます。色々攻めたい方向はありつつ、最も重要なのはグループとしての盛り上がりですね。
──ライブと楽曲のバランスは以前から気になっていました。色々なジャンルからインスピレーションを得るということは、多方面に先鋭化されることにもなるので、ファンにリテラシーを強いることになってしまうのかなと。
GS:そのへんは海外のヒップホップも同じだと思うんですよね。最近の曲を聴いてると「これノリ方分からへんけど…」って思うことが増えていて(笑)。でも我々、そこがカッコイイと思っちゃう人間なんですよ。ノリ方が分からないながらも、自分なりにハマるポイント見つけられると“めっちゃカッコええ…!”と感じられるというか。そもそもノリを求めるだけなら歌詞もいらないと思うんです。でも僕らの楽曲にはリリックがあるし、その言葉をちゃんと伝えるのも発した側の責任だと思ってます。
KAZUKI:むしろやりやすくなっている部分もあると思っています。僕らがデビューした頃ってEDMに勢いがあって、当時のDOBERMAN INFINITYの楽曲もそれにならったものが多かったんです。でも今はヒップホップが盛り上がっていて、僕としてはあるべき姿になれた実感を持っています。“こういう方向に行こう”って思わなくても、受け止めてくれる土壌はあるんじゃないかって感じますね。
KUBO-C:実際お客さんに支えられている部分も大きいよな。コロナ禍以降の一発目のライブのときにそれを強く感じました。そのときは声が出せなかったんですけど、そのぶんメチャクチャ踊ってくれてて。正直そのとき不安もあったんですが、ステージの最前で踊ってくれている様子を見て払拭されましたね。あのツアーを乗り切れたのは、その光景の影響が大きいです。
GS:ファンがユニークでいてくれるのって、客観的に僕らが異質だからなのかとも思うんですよ。育った環境も世代も違う、ヒップホップやその周辺のカルチャーが好きで集まった人たちがふざけ合いながらも真面目に活動している。180度振り切れる幅の広さがあって、自分もメンバーの一員として「このグループに『NO』はないんだな」っていう安心感があるんです。それって多分同じ人間が揃ってると成立しないんですよ。それぞれの感性や育ってきた環境、好きなもの、嫌いなものが分かれている方がDOBERMAN INFINITYっていうものを表現するんじゃないかなと思っています。もしかしたらこのグループはドッカーンと凄いものを作ってしまうんじゃないかっていう予感が、結成10年経ってもありますね。
──それが『D.X』であり、やはり「踊れピエロ」なのではないでしょうか。本当に「踊れピエロ」はすごい名曲ですよ!
KAZUKI:そんなにですか(笑)
P-CHO:相当ですね、これは。
KUBO-C:あるな。
GS:いやでもこの曲に関してはマキさん(EXILE MAKIDAI / PKCZ®︎)も直接連絡くれはってん。あんなにヒップホップ好きな人が「『踊れピエロ』めっちゃいいね!」ってメッセージくれたから、実際何か刺さるものがあるのかもしれない。
──そしてKAZUKIさんの言葉から気付きを得たのですが、確かに今ってヒップホップがやりやすい状況にあるよなと。「The other story」がライトノベル発のアニメ『ありふれた職業で世界最強 season 3』のエンディングに抜擢されるぐらい、世の中にラップが浸透しているわけですよね。この状況は「ALL ROUND HIP HOP」を掲げるDOBERMAN INFINITYにとって追い風なのではないかと思い至ったのですが、当事者として皆さんはどう見ていますか?
P-CHO:めちゃくちゃ自由度が増してますよね。僕らが最初にヒップホップに触れたときって、サンプリングのループだったんですよ。それが弾きに変わって今はトラップやドリルにも派生して、細分化が著しく進んでいる。その中で「ALL ROUND HIP HOP」を追求してきた僕らにとっても学びはありますし、それと同時に自信を持つべきタイミングでもあると思いますね。
KUBO-C:逆に俺はあんまり気にしてないかもな。
P-CHO:そうかもね。もちろん面白い新譜が出ればチェックはするけど。
GS:DOBERMAN INFINITYの音楽はDOBERMAN INFINITYって感じですかね。春からはこのアルバムを引っ提げたツアーもやるので、僕らも何が得られるのか楽しみなんです。アルバムツアーも含めると年間に3本ツアーやるのか。10周年って感じで、良いですね(笑)。
SWAY:このアルバムがリリースされる頃には10周年ツアー(D6感謝祭)の真っ最中だと思うので、お客さんからの反応が楽しみです。
取材・文◎川崎ゆうき
写真◎尾藤能暢
5th Album『D.X』
◾️10周年プレミアム盤【CD+Blu-ray】
XNLD-10229/B ¥13,200 (税抜¥12,000)
・DOBERMAN INFINITY × Brokker ZERO DOBERMAN INFINITY LIVE 2024 ThanX "THE REVIVAL"コラボフィギュア5体セット
・プレミアムBOX+トールケース+スリーブケース(紙)仕様
・ブックレット24P付
・ランダム封入特典
A賞:ご希望メンバー1名からのビデオ電話招待券 (各メンバー30名様 最大150名様)
B賞:世界に一枚だけのフォトカード (各メンバー50枚 最大250枚)
C賞:D.Xステッカーシート
・We are D.I OFFICIAL CD/DVD SHOP限定応募抽選特典
プレミアムイベント”ドーベルとブランチ”へご招待
詳細:https://ldhrecords.jp/?p=13570
◾️初回生産限定盤【CD+DVD】
XNLD-10230/B ¥6,600 (税抜¥6,000)
・トールケース+スリーブケース(紙)仕様
・ブックレット24P付
◾️通常盤【CD】
XNLD-10231 ¥3,300 (税抜¥3,000)
・ブックレット20P付
【収録内容】
CD ※全形態共通
1.Introduction
2.1st SONG
3.Scream
4.Take A Ticket
5.The other story
6.OH YEAH!!
7.踊れピエロ
8.No.1
9.100%
10.マンマミーア!
11.ラストフォーエバー
12.You’re the Reason
13.アンセム
DVD
・10周年プレミアム盤
『DOBERMAN INFINITY LIVE 2024 ThanX ”THE REVIVAL”』
@2024/7/31(水) 昭和女子大学 人見記念講堂
(1st SONG/5IVE/2020/OFF ROAD/SO RICH/Gatti/SO WHAT/GET UP AND DANCE/
INFINITY ZOO/MON5TERS/Updating Life/6 -Six-/Citylights/DESTINY - S.O.L - feat. SWAY, KAZUKI/CLUB D.I/Put Your Kicks Up/SUPER BALL/Lookin' for/FLAMMABLE/夏化粧/ずっと/
OH YEAH!!/konomama/踊れピエロ/We are the one/マンマミーア!)
・特典映像
『DOBERMAN INFINITY LIVE 2024 ThanX ”THE REVIVAL”』@2024/6/23(日) よこすか芸術劇場
(INFINITY/NEO STREET/ICEBOX/二人だけの地図/Finally I.../Vanilla)
・初回生産限定盤
『DOBERMAN INFINITY LIVE 2024 ThanX ”THE REVIVAL”』
@2024/7/31(水) 昭和女子大学 人見記念講堂
※10周年プレミアム盤と同じ内容になります
【ストア別特典】
LDHオフィシャルSHOP
応募抽選特典:DOBERMAN INFINITY 10th ANNIVERSARY ThanX "D6感謝祭" 終演後のミニ打上げにご招待 (詳細はこちら:https://ldhrecords.jp/?p=13568)
先着購入者特典:オリジナルチャーム
TOWER RECORDS:コンパクトミラー
楽天ブックス:A4ポスター (楽天ブックス限定デザイン)
Amazon.co.jp:メガジャケット
その他一般店:ポストカード
【ご予約はこちら】
https://ldh.lnk.to/DX_pkg
<DOBERMAN INFINITY 10th ANNIVERSARY ThanX "D6感謝祭">
2024/12/17(火) 開場18:00 / 開演18:30
[新潟] 新潟LOTS
2024/12/19(木) 開場17:30 / 開演18:30
[広島] HIROSHIMA CLUB QUATTRO
2025/1/11(土) 開場15:45 / 開演16:30
[岡山] CRAZYMAMA KINGDOM
2025/1/13(月・祝) 開場15:30 / 開演16:00
[福岡] DRUM LOGOS
2025/1/24(金) 開場17:30 / 開演18:30
[熊本] 熊本 B.9 V1
2025/1/25(土) 開場16:00 / 開演16:30
[奈良] EVANS CASTLE HALL
2025/2/1(土) 開場15:45 / 開演16:30
[滋賀] 滋賀U☆STONE
2025/2/2(日) 開場15:30 / 開演16:00
[神奈川] YOKOHAMA Bay Hall
2025/2/9(日) 開場15:30 / 開演16:30
[山梨] 甲府CONVICTION
2025/2/11(火・祝) 開場15:15 / 開演16:00
[静岡] LIVE ROXY SHIZUOKA
2025/2/13(木) 開場17:45 / 開演18:30
[岐阜] 岐阜club-G
2025/2/16(日) 開場15:30 / 開演16:00
[大阪] GORILLA HALL OSAKA
2025/2/18(火) 開場17:45 / 開演18:30
[香川] 高松オリーブホール
2025/2/22(土) 開場16:00 / 開演16:30
[東京] duo MUSIC EXCHANGE
2025/3/3(月) 開場17:45 / 開演18:30
[愛知] The BottomLine Nagoya
2025/3/6(木) 開場17:45 / 開演18:30
[福島] HIPSHOT JAPAN
2025/3/8(土) 開場16:00 / 開演16:30
[宮城] 仙台RENSA
2025/3/9(日) 開場15:15 / 開演16:00
[北海道] PENNY LANE 24
2025/3/19(水) 開場18:00 / 開演18:30
チケット料金
¥8,800(チケット代 ¥8,000+税)
※整理番号付き・入場時ドリンク代別途
<DOBERMAN INFINITY LIVE TOUR 2025 ThanX "D.X">
[千葉]森のホール21 (松戸市文化会館)
2025/5/16(金) 開場18:00 / 開演18:30
[福岡]福岡国際会議場
2025/5/22(木) 開場18:00 / 開演18:30
[愛知]刈谷市総合文化センター 大ホール
2025/6/11(水) 開場18:00 / 開演18:30
[京都]ロームシアター京都
2025/6/12(木) 開場18:00 / 開演18:30
[東京]LINE CUBE SHIBUYA
2025/6/18(水) 開場18:00 / 開演18:30
[大阪]オリックス劇場
2025/6/24(火) 開場18:00 / 開演18:30
・チケット料金
¥9,900(チケット代 ¥9,000+税)
【詳細はこちら】
https://www.ldh-liveschedule.jp/sys/tour/32833/
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