【インタビュー】WENDY、“世田谷から世界へ”オールドスクールなロックをベースにモダンでパワフルなサウンド「WILD」
■「WILD」は曲調は80'sのボン・ジョヴィとかそっち系で
■サウンドはめっちゃ今どきのモダンテクノロジーの力を借りた
――そして12月11日配信リリースの新曲「WILD」。これについては?
Skye:1stアルバムのクラシックなロックなサウンドは大好きなんですけど、正直言うと、今の世代の子たちにはちょっと伝わりにくいじゃないですか、「こういう録り方をして、こういうふうにやって」って、インタビューとか読まないとわかんないと思って。だから「Hollywood」と「Happy to be Alone」の時にはマークに「今回はいわゆるモダンな録り方してみようよ」って、録音後の作業を想定しながらがっつり音を太くして、爆音でグワーン!って来るぐらいのやつにしようっていう考えで。今回の「WILD」もサウンドをモダンにして、WENDYとしては珍しくシンセを使ったりとか。俺らもアルバムの曲を作った時は16歳、17歳、18歳とかだったので、やっぱり変わるじゃないですか。先月(11月)に21歳になったんですけど、考え方とか、自分のやりたい音楽とか、その録り方とかも色々変わってくるし、学んだことをちゃんと考えつつも、今はもうちょっと曲のタイプによってアプローチも変化させていこうって考えになってきて、「WILD」はその第一歩っていうか。
――うん。なるほど。
Skye:基本的に俺は、レコーディングする時にライブでできないことはしたくないんです。ギターを3、4本重ねるとか、「そんなにメンバーいないじゃん」って。でも最近では、スタジオ録音の音源と、ライブ音源とは必ずしも同じでなくても良いんだと考える様になって。楽曲はまずは音源で楽しんでもらうんだから、それでいいなと思って、だから「WILD」は楽曲で表現したいことを録ろうっていう感じですね。モダンテクノロジーの力を借りつつ、曲調は80'sのボン・ジョヴィとかそっち系で、逆にサウンドはめっちゃ今どき、みたいなやつがいいかなと思って。
――それ、めっちゃ伝わってますよ。
Skye:1stアルバムは録音方法含めてクラシックロックアルバムっぽくなって、それはそれで大好きなんだけど、今はもうちょっと今の世代の子たちにも聴きやすい音楽を極めていこうって。制作も曲に合わせて一発録りも、細かくやってくことも、どんなレコーディングの状態でも対応できるバンドにはなったと思いますので。
▲「WILD」
――成長スピードが速い。もう次の章へ進んでる。「WILD」はライブの反応はどうですか。
Skye:LAに行く前に大阪、広島、京都を回っていて、京都で初めて演奏したらすごく反応良かったですね。でもLAではもっと反応が良くて、一緒に歌ってくれたりして、「やっぱり良いねこの曲」って思いました。LA滞在時にラフミックス音源が届いて、みんなで車の中で聴いて、「LAの街並みと合う良い曲だな」って思いました。
――サビの「I'm running wild」とか、英語だけどわかりやすい歌詞の響きだから、すごくキャッチー。
Skye:シンプルにやろうって話になって、特に深い意味もなく「楽しくやろうぜ」みたいな感じで作りました。
――ギターがかっこ良いですよ。隙間の使い方がうまいっていうか、弾く時と弾かない時の間の取り方がにすごいセンスがあるなって。
Skye:Paulはブルースが大好きで、間が大好きなんで。この年ではほかにいないギタリストですね。そのおかげで、ジミー桜井さんと仲良くさせていただいて。Paulもジミー・ペイジが大好きだから。この前も、「ジミー桜井さん、今デトロイトにいるんだって」って、LINEで送られてきた写真を見せてきて。
――20歳でジミー桜井とLINE友達。すごい。そしてベースのTheoくんは、10月に入ったばかりの新メンバー。
Skye:Theoは福岡出身で、俺らがバンド結成した5年ぐらい前から友達で、たまにライブ来てくれたりしていて。オリジナルメンバーのJohnnyがバンドを抜けることになって、LAのライブも決まってるけどどうする?って、みんなで話し合っていました。辞めた3、4日後ぐらいにもライブがあって、そこには大先輩の大桃俊樹さんにサポートベーシストとして入ってもらったんですけど、そのライブにTheoが来てくれてて、その後みんなで飲みに行くことになってたんですけど、俺は家に戻る用事があって、そこにTheoが付き合ってくれて一緒に家に帰ったんです。ウチにはレコードがたくさんあるんですけど、Theoはローリング・ストーンズが大好きで、俺のレコードを見て盛り上がってて。そこで「Theoってベース弾ける?」「弾けるわけねえだろ」みたいな話になって。Theoはモデルをやってるんですが、「でも俺、アーティストになりたかったんだよね」って返事が返ってきたから、「じゃあ、一緒にバンドやろうよ」って誘いました。それで入ることになって、大阪、広島、京都のライブに間に合わせようって、1、2週間で7曲覚えて。ベースを触ったこともなかったのに。
▲Theo(B.)
――すごい。その根性がすごい。
Skye:ほぼ毎日のように家に来てもらって教えたら、ある程度弾けるようになったんで。モデルもやっているんで、他の仕事もあってすごい大変だったと思うんですけど、よく頑張ってくれたなって思いますね。
――ドラマーは?
Skye:Senaはレッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミスと、モトリー・クルーのトミー・リーが大好き。バンド始めた頃は、そんな深く80'sとか聴いていなかったんですけど、俺と出会って聴き始めて、最初はトミー・リーの動画ばっか見ていて、体はちっちゃいけど叩くパワーがすごくて。俺からしたら、12歳から一緒にいるから、なんか面白いんですよ。そういうことをやってるのが。真面目に何かに取り組むタイプじゃなかったのに、ドラムだけはもう必死に練習していて、レコーディングも基本的にワンテイクぐらいで終わらせるし、本当にドラムが好きな少年みたいですね。Senaが自分でも言っているんですけど、「俺は曲は作れないけど、ドラムが叩ければいいから」みたいな、完全に振り切ってるっていうか。キャラ的には一番いじられキャラですね。
▲Sena(Dr.)
――うまくバランスが取れてる。クラシックロックに詳しくて曲を作れるボーカル、ブルース好きなギター、ドラム小僧、始めたばかりの新人ベース。
Skye:大変な時もあるんですけど、楽しいです。色々な曲も用意してるし、曲のストックだけはいっちょまえにあるんで。楽しみにしててください。
――まずは2月7日、渋谷O-nestでのワンマンライブ。どうなりそうですか。
Skye:11月にワンマンやったばかりで、短いスパンでのワンマンになりますが、曲順とかアレンジも工夫して何回来ても楽しんでもらえるライブをやっていきたい。そういう想いだったり、バンドのこだわりは常に持って頑張りたいと思います。次も良いライブにしようと思っていて、もう絶対にそこだけです。
――WENDYは日本のバンドの王道の出世ラインとは別のラインで、いきなりLAでツアーやるとか、コーチェラに出ちゃうとか。そういう動き方ができるバンドだと思うので、楽しみにしてます。世田谷から世界へ。期待してます。
Skye:はい。ご期待ください。頑張ります。
取材・文:宮本英夫
リリース情報
https://wendy.lnk.to/wild
ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、mora など主要ダウンロードサービスにて配信中
※音楽ストリーミングサービス:Apple Music、Spotify、YouTube Music、LINE MUSIC、Amazon Music、Deezer、Pandora、AWA、Rakuten Music、KKBOX、TOWER RECORDS MUSIC
【WENDY Official YouTube ch】
WENDY - WILD(Lyric Video)
https://youtu.be/hXrShLGDI0s
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▼キャンペーン期間
2024/12/24(火)23:59まで
▼対象ストリーミングサービス
Apple Music、Spotify
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https://www.toneden.io/v-dd/post/wendy-wild
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ライブ・イベント情報
2025年2月7日(金) Spotify O-nest
OPEN 18:30 START 19:00
前売 3,500円/当日 4,000円
https://eplus.jp/sf/detail/3626660001
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