【インタビュー】Lead、4年半ぶりアルバム発売「99.99%僕たちの意見しかない」

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◾︎溜め込んだもの、インプットしたものをぶちまけたい

──そんなエモいナンバーからM8「There for you」はとろけるようなどバラードへ。Leadがこんな大人のバラードを歌うようになったのか、と。

全員:ですね(笑)。

輝:22年前も「Only You Can Hurt Me」という、30cmぐらい背伸びして歌ったどバラードがありましたけど。あのときは、歌詞は理解できてなかったですね。

──そんなLeadが、いまやM9で「LIFE」みたいな曲を歌う年齢に!

敬多:もう36年生きてきましたからね。いろいろ考えること、感じることもそりゃあありますよ。アルバムって自由にできる場所でもあるから、本当にただ思ってることを書きなぐったらこれが生まれたという感じです。

伸也:これもお風呂でですか?

敬多:これは公園です(笑)。夜の。お婆ちゃんが天に旅立ったこともあって、自分のなかで価値観が変わったんですよね。旅立つことに対して「もう会えない」と思うと悲しい。だけどあるとき、旅立っても魂はずっと存在してるんじゃないかと考えるようになったら、悲しくなくなったんですよ。また会えるんだって。

輝:巡り巡ってね。

敬多:そう。そこは自分の中で大きな変化で。いま自分が思う死生観。それをどうしても伝えなきゃと思って書いたらこうなりました。


──そうしたら、曲はこんなに軽やかな曲なのに、ずっしりと重い歌詞をのせてしまった。

敬多:はい。僕はそういうのが多いです。

──そうして、そんな心にずしりと響く歌の雰囲気を……。

伸也:ぶち壊して聴こえてくるのがM10「See Your Heart」。

敬多:そうそう(笑)。

輝:これがLead。ぶち壊すんです。積み上げたものをすぐにね(笑)。



──破壊力満点のシングルですからね。

輝:もうイントロからぶっ壊れますから。

敬多:いっきに無敵モードに入るから。

──M11「ラブサバイバル」もこれ、きっとシングル狙いで書いた曲ですよね?

輝:はい。どこかの恋愛サバイバルリアリティショーとかのテーマ曲にならないかなと思って。

──だからこのタイトルなんですね?

輝:そうです。あとはLeadとして活動していくなか、ライブを初めて見た人たちに、“ウチらイケメン3人ダンシングドール揃ってますけど、あなたは誰を選ぶ?”みたいな感じも狙って(笑)。ファンをバービー、俺らをバービーの恋人・ケンに例えた歌詞になってます。



──その勢いでM12の「Tuxedo」まで勢いよくぶっ壊していって、M13、今作のハイライトとなる「Jack in the Beats」ですよ。まるでミュージカルのようでした。

伸也:この曲は去年サーカスをテーマにやった東名阪ツアー<Lead Upturn 2023〜Jack in the Beats〜>でやった曲で。

輝:トラックに関しては、クラッシックな要素があったらいきなりブレイクビーツが飛び出してきて。そのあとからヒップホップ、ハウス、いろんな流れがやってくる。このアルバムもいろんなジャンルの曲があるから、その美味しいところをハイライトで合わせたような曲がいいなと思って。各々舞台やミュージカルに出たりした経験があったからこそ、こんないきなり突拍子もないメロディーがくるような曲も作れたのかなと思ってます。

敬多:すごいんですよ。メジャーにいったかと思ったらすぐにマイナーにいったりしますし、先が読めない。次々と変わっていくんです。表情が。



──体感的には10分ぐらいのミュージカル、ショーを観ているような感覚なのに、それを4分の楽曲に落とし込んだところが凄いなと思いました。まさに“変幻自在、Everybody play for me”とLeaders(=ファンの呼称)に自慢したくなる楽曲になりましたね。

輝:はい。こういうショーっぽい要素が強いもの、ミクスチャーな楽曲は、自分たちだからこそできる音楽だなと思ってますね。

──そしてこのあと、アルバムの締めとなるM14「GRAVITY」。泣かせにきてますよね、これ。

輝:歌詞は僕が書いてますけど、これはLeadの思いのたけを綴ったものです。



──Leadersはきっと泣くと思います。

伸也:SNSでそういうコメントはありました。

──橘慶太(w-inds.)さんに曲をオファーした理由は?

輝:2年ぐらい前なんですけど、ちょうど僕たちが20周年を迎える頃だったんで慶太君に「曲作って下さいよ」って日常会話レベルで話したら「あ、いいよ」ってノリノリになってくれて。「どういう楽曲をやりたいの?」ってところから話して。仕上がったのがこの曲です。爽やかさというところでいうと、過去に「Beautiful Day」という曲がありましたけど。それとは違うアプローチで、慶太君が思い描くLeadっぽさと橘サウンドが合体して、いままでの自分たちにはなかった武器になる1曲を作ってくれたなと思ってます。上げるだけ上げてサビで引くってところが神だなと思いました。

伸也:でも、上がるんだよね。

敬多:そうそう。引いてるのに。

伸也:その“抜け”が気持ちよくて上がるという。そこが新しかった。

輝:僕たちはどんどん増やしてモリモリでいっちゃうタイプだから、この抜け感が気持ちよかった。こういう雑念がまったくないようなサウンドに、僕たちが伝えたいメッセージをのせるというバランスもよかった。普段みなさんからSNSやお手紙でいろんな言葉をもらうんですけど、それに対して、これまで僕たちは作品、音楽、ステージを通した表現で恩返しをしてきたんですが、でも実際にもらったファンレターに対してお返事を書いたことがあるのかっていうと、ないんですね。なので、そのお返事のような気持ちでこの歌詞を書きました。だから、MVはリリックビデオにしたんです。


──そうだったんですね。そして、このあとLeadは10月から今作を引っさげた<Lead Uptern 2024〜XTLIKE〜>を開催。いまの時点で、どんなライブを考えているんですか?

輝:ここに収録されている楽曲を惜しみなくセットリストに組み込んでいきます。

伸也:だから、久しぶりに大量の振り付けを憶えるのも楽しみですし。自分たちが楽曲に込めた気持ちが、ライブでその振り付けを見て、より伝わるものになったらいいなと思ってますね。

──最後に読者のみなさんにメッセージをお願いします。

輝:最近、僕たちに対して「懐かしい」という声をよく聞くんですよ。昔を知ってる人には、今作を聴いてもらえば、あの頃中学生だったLeadがいろんな人生歩んでこんな大人になった。それが伝わると思ってます。僕らはこの4年間、自分たちがこういう活動をしたい、こういうステージに立ちたい、こういうことをしていきたいって思っていても、それがコロナ禍でなかなか形にできなくて悶々としてたんです。そこで溜め込んだもの、インプットしたものをぶちまけたいという思いで『XTLIKE』の制作に励んだので、ライブも含めて「Lead、パワーすげぇな」と思って欲しい。技術も大事なんですけど「この人たち、マジでハート込めてんな」って伝わるといいですね。僕たちの気持ちと情熱でライブを作りたいなと思ってるので、このアルバムも含め、そこを受け取ってもらえたらなと思ってます。


取材・文◎東條祥恵
写真◎淵上裕太

10th Album 『XTLIKE』

2024年9月4日(水)発売

【数量限定豪華盤】
[価格] 12,100円(税抜価格11,000円)
[品番] SCCA.00164
[内容] CD+Blu-ray+Photo Book (36P)
[仕様] 三方背ケース/別冊36ページフォトブック

[CD収録内容]
01. Ignite
02. My Solution
03. Billionaire
04. ロマンスの110番
05. Sonic Boom
06. Free Your...
07. Don't Stay
08. There for you
09. LIFE
10. See Your Heart
11. ラブサバイバル
12. Tuxedo〜タキシード〜
13. Jack in the Beats
14. GRAVITY

[Blu-ray収録内容]
Lead Winter Live ~Snow Magic 2024〜
2024年2月24日(土) @ duo MUSIC EXCHANGE
01. Game
02. Extreme Girl
03. Bumblebee
04. Gimme a call
05. Baby What Turns You On
06. Ride On Music
07. Loud!Loud!Loud!
08. Night Deluxe
09. Billionaire
10. VOICE
11. 茜色染まるころに
12. トワイライト
13. Still...
14. シンギュラリティ
15. メダリスト
-ENCORE-
EN1. GREEN DAYS
EN2. Jack in the Beats

【初回限定盤】
[価格] 4,950円(税抜価格4,500円)
[品番] PCCA.06316
[内容] CD+DVD
[仕様] スリーブケース

[CD収録内容]
数量限定豪華盤と同内容

[DVD収録内容]
・Tuxedo〜タキシード〜 -Music Video-
・Sonic Boom -Music Video-
・See Your Heart -Music Video-
・Don’t Stay -Music Video-
・Don’t Stay -Performance Video-
・Don’t Stay -Behind The Scenes-

【通常盤】
[定価]3,520円(税抜価格3,200円)
[内容] CD only
[品番] PCCA.06317

[CD収録内容]
数量限定豪華盤と同内容

【先着予約購入特典】
『XTLIKE』アナザージャケット(1枚ランダム/全10種)

Lead 10th Album 『XTLIKE』リリース記念イベント

7月31日(水)20:00~【オンライン】リミスタインターネットサイン会
8月3日(土)15:00~【千葉】ニッケコルトンプラザタワーコート(センタモール2F)
8月4日(日)16:00~【東京】アーバンドック ららぽーと豊洲 シーサイドデッキメインステージ
8月24日(土)14:00~【埼玉】ららぽーと新三郷 スカイガーデンステージ
8月25日(日)15:00~【東京】汐留シオサイト地下歩道
9月4日(水)19:00~【東京】タワーレコード渋谷店 B1F CUTUP STUDIO
9月7日(土)14:00~【神奈川】クイーンズスクエア横浜
9月8日(日)15:00~【大阪】あべのキューズモール3F スカイコート

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