【インタビュー】FANTASTICS、ミニアルバム『Temporal Transition』で「変幻自在さを表現できた」
FANTASTICSが、7月17日にミニアルバム『Temporal Transition』をリリースした。
◆撮り下ろし写真
本作は佐藤大樹・瀬口黎弥・中島颯太が出演する映画『逃走中 THE MOVIE』のファイティングテーマ「ブレイクライン」、中島颯太出演ドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』オープニング曲「アプデライフ」、アニメ『ヴァンパイア男子寮』オープニング主題歌「Sugar Blood Kiss」といったタイアップ曲を含む6曲を収録。ロックあり、ディスコミュージックあり、そして甘い一曲ありと、FANTASTICSの多面性をみせるような一枚に仕上がっている。
そんなミニアルバムのリリースに寄せて、メンバー全員インタビューを実施。制作の裏話から、アリーナツアーの感想まで、和気藹々とした楽しい雰囲気の中、たくさん話を聞くことができた。
◆ ◆ ◆
──ミニアルバム『Temporal Transition』のリリースおめでとうございます。3rdアルバム『FANTASTIC ROCKET』からは約7カ月ぶりですね。
澤本:もうそんなに経つんですね。
佐藤:その間にアリーナツアーもあったから、あっという間だった気がします。
──『Temporal Transition』にはどのような思いを込められているのでしょうか?
中島:僕たちはこれまでバイクや電車、飛行機などいろいろな乗り物に乗ってきました。2月から始まった“INTERSTELLATIC FANTASTIC”というアリーナツアーでは地球を飛び出してほかの惑星に行くコンセプトを掲げていました。今までさまざまな場所を目指してきたので、今回のアルバムの『Temporal Transition』というタイトルには、時空や空間さえも超えていくという意味を込めました。そのなかに個性豊かな楽曲たちを収録することによって、変幻自在なFANTASTICSを表現できたのではないかと思っています。
──FANTASTICSの世界がグッと広がりますね。では、個性豊かな収録楽曲の聴きどころを1曲ずつお願いします。
八木:「ブレイクライン」は、7月19日に公開した『逃走中THE MOVIE』という映画のファイティングテーマです。ここまでロックな曲はFANTASTICSにはなかったので新鮮ですし、熱い思いをみんなで共有できるような楽曲に仕上がりました。振りのなかにヘッドバンギングがあるので、ライブでファンのみなさんと一緒に盛り上がれる曲だと思います。
中島:「SPLASH」は、ライブではちきれるくらいテンションが上がる曲がほしい、というメンバーの希望を叶えるために探していただいた楽曲です。先日のアリーナツアーファイナル公演で初披露させていただいたのですが、パンク調で裏にたくさん音が重なっていて、曲の始まりにあるラップの軽快さも相まってすごくライブ映えすると感じています。
世界:「SUPER DUPER DISCO」は僕たちの番組『FUN!FUN!FANTASTICS SEASON4』の主題歌で、すごく明るくキャッチーなサウンドの曲です。ディスコ調の曲はこれまでもリリースしているのですが、「SUPER DUPER DISCO」は久しぶりにやるディスコチューンかなと思います。番組のイメージにぴったりあうよねということでHIROさんにも聴いていただき『Temporal Transition』に収録することになりました。ダンスは、“おもしろかっこよく”みたいなテーマでみんなでわちゃわちゃできる感じにしたかったので、キャッチーで簡単な振りにしています。ダンス含めて、楽しんで聴いていただける曲ですね。先日出演させていただいた<BEAT AX Vol.4>で初披露したのですが、ファンのみなさんの反応がよくて僕たちもパフォーマンスしていてとても楽しかったです。
佐藤:FANTASTICS史上、もっとも「Kiss」というワードが歌詞に出てくるロマンティックな曲が「Sugar Blood Kiss」です。『ヴァンパイア男子寮』というアニメのオープニングテーマに起用していただいたのですが、妖艶な僕たちを感じていただけるのではないかなと思います。ライブで披露したときも、ボーカルふたりの今までになかった艶やかな声やセクシーな表現をファンのみなさんも喜んでくれていた印象があります。とくにサビ前の颯太の《Sugar Blood Kiss…》や、最後の勇征の《kiss》は聴きごたえバツグンです。パフォーマンスでもアニメのオープニングでキャラクターが踊っているダンスを落とし込んでみたり、誰でも真似できる振りがあったり、最後の《kiss》で自分の手の甲にキスをしたり。いろいろな要素が詰まっています。
中島:「アプデライフ」は、僕が出演させていただいたドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』のオープニングテーマとしてyonkeyさんに作詞作曲をしていただきました。人にはいろいろな“好き”があって、誰かの意見に左右されることなく胸を張って好きでいていいんだと、背中を押してくれる曲です。自信をなくしたときに、励まされたり勇気づけられたりするような楽曲になっていると思います。
中島:HIROさんとのメンバー会議でアイディアが出て、「FANTASTIC 9(2024 ARENA TOUR ARRANGE)」も収録することになりました。「FANTASTIC 9」は2020年にリリースしてからずっと僕たちが大切にしている曲のひとつです。ここまで歩み続けてきた僕たちの思いをのせて新たなバージョンをみなさんに届けてみるのもいいんじゃないかと、今回のアリーナツアー用にアレンジしたものをアルバムにも入れました。
佐藤:アリーナツアーの初日に、壮大なイメージに仕上がった「FANTASTIC 9」を観てくださったHIROさんが、アルバムに収録することを提案してくれたんです。こうしてツアー用に作ったアレンジバージョンを、このスピード感でリリースするのは初めての体験でした。
──ロックからディスコ、バラードとまさにバラエティに富んだ『Temporal Transition』ですが、FANTARO(ファンの呼称)のみなさんにおすすめの一曲を教えてください。
瀬口:「ブレイクライン」は寝坊したときにぜひ聴いてほしいですね。普段より早く準備ができると思うので、寝坊しても早く着けると思います(笑)。
木村:「SPLASH」ですね。シンプルに曲が好きなのと、ライブ映えするのでライブ前にこれを聞いて気分を高めてもらって、ライブでさらに盛り上がってほしいです。
八木:「SUPER DUPER DISCO」。ハッピーな気分のときはどのシーンでもあうと思いますし、ドライブで聴いても楽しいですよね。遠出に限らず、街中を走るときでもマッチしていて、いいんじゃないかと思います。
世界:夏のシーズンに聴いてほしいなと思うのは、T.M.Revolutionさんの……。
一同:(笑)。
中島:個人的なおすすめ夏ソングじゃないです!
世界:それが一番おすすめしたい曲なんですけど……。
中島:『Temporal Transition』から選んでください(笑)。
世界:やっぱり「SUPER DUPER DISCO」ですね。理由は全部勇征と一緒です。オープンカーとかいいんじゃないですかね、ジャガーとか(笑)。
堀:僕は「SPLASH」で。夏なので、炭酸とか飲みながら爽やかな気分で聴いてもらえたらなと思います。
佐藤:個人的には「アプデライフ」がすごく好きです。リラックスタイムに聴いてほしいなと思うんですけど、じつは通勤時間にもおすすめなんです。どんなシチュエーションにもあっちゃうんですよね。
澤本:みなさんにはぜひ、「Sugar Blood Kiss」を寝る前に聴いてもらいたいです。
中島:眠れなくならないですか?
澤本:いや、勇征と颯太の声がいい感じにリピートされるから、きっとぐっすり眠れると思います。
中島:僕は『アプデライフ』ですね。大樹くんも言っていたけど、どんなときに聴いても元気になれます。いろいろなことに挑戦したくなるかもしれないし、逆につらいときは無理に挑まなくてもいいんだって思えるかもしれない。心の整理ができて支えになるような曲だと思います。
◆インタビュー(2)
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