【ライブレポート】back number、対バン形式アリーナツアー初日にLACCO TOWERと秀吉「旅はここから」

back numberが8月3日および4日、愛媛県武道館2DAYSを皮切りに＜anti sleeps tour 2024＞がスタートした。back numberにとって初の対バンアリーナツアーより、初日3日のオフィシャルレポートをお届けしたい。※ネタバレ注意。

◆back number 画像

雲一つない青空の真夏日、back numberにとって初の対バン形式によるアリーナツアー＜anti sleeps tour 2024＞が愛媛県武道館公演より開幕した。今ツアーは8月3日から12月22日まで15ヵ所32公演、それぞれの会場にゲストを招いて2daysずつ行う対バンツアーとなるものだ。その初日を飾る愛媛は、back numberがデビュー前に地元群馬で活動していた当時からの盟友と言えるLACCO TOWERと秀吉の2組(愛媛のみ2組ゲスト)を迎えての公演となる。



トップバッターを務めるLACCO TOWERの松川ケイスケ(Vo)、塩﨑啓示(B)、重田雅俊(Dr)、真一ジェット(Key)、細川大介(G)がSEにあわせてステージに登場すると会場はあたたかい拍手と期待に満ちた歓声で彼らを迎える。

「back numberプレゼンツ anti sleeps tourにようこそ！ 最初の一番やらせてもらいますLACCO TOWERです」と叫ぶと1曲目「薄紅」の気合に満ちた演奏で会場を一気にひとつにして盛り上げていく。「このツアーの一番大事な一番初めの音をおおせつかりました。楽しんでいって欲しいのよ！」と「未来前夜」を続ける。そして「10年前にあいつらとやった時にやった曲をやります」とまさかのback numberの「海岸通り」のカバーを披露した。

「back numberとは20年来のお付き合いで対バンは10年ぶりになります。こんな大事な日に呼んでいただいて本当に感謝してます。話したいこともたくさんあるし、言いたいこともたくさんあるけど今日は曲でみんなに伝えようかなと思う」と「藍染」「雨後晴」など全5曲を披露した。



続いて登場の秀吉は、柿澤秀吉(Vo, G)、町田龍哉(B)、神保哲也(Dr)からなる群馬で結成された3ピースロックバンド。back numberとはデビュー前からのつながりであることはもちろん、柿澤秀吉は2022年に行われたback numberのアリーナツアー＜SCENT OF HUMOR TOUR 2022＞等でサポートギターを務めた染みの存在だ。

「anti sleeps tour、2番目、群馬の秀吉です。始めるよー！」と「夕の魔法」「花かざぐるま」「桃源郷」の新旧織り交ぜた楽曲を披露。さらに「帰り道に口ずさめるような、悩みがあった時に口ずさめるようなそういう曲を作ろうと思って作った歌です」と「歩こう」へ。

そして最後に「人と出会わせてくれる曲というのがたまにあって、この曲はきっとそういう曲だろう、と作った時に思った曲」と紹介し、最新曲の「きみにあいてぇ」をパフォーマンス。全5曲の等身大で温かいステージを終え、「また会いましょう」と締め括った。




そしていよいよback numberのメンバー3人に加え村田昭(key)、矢澤壮太(G&Cho)、藤田顕(G)の6人がステージに登場。もちろん会場は1曲目から最高潮の盛り上がりだ。前半の「アイラブユー」ではイントロが流れたとたんに歓声が上がり、「水平線」では曲の世界観に会場全体が包まれる。

「旅はここからなんですけど、ここに居合わせてくれて胸がいっぱいだし、本当に幸せな気持ちになれているので、ちょっとでも幸せな気持ちになってもらえるように頑張るんで、よろしくお願いします！」と清水が挨拶する。一方で小島が「対バンツアー楽しいね。楽屋でもうるさいの（笑）」と言うと清水が「グッと来てるのが伝わってるかな」と言い、栗原が「LACCO TOWERも秀吉もすげーいいバンドでしょ。最高のバトンを受けてここにいるって思ってます！」と続ける。



ステージ後半では「花束」、そして最新曲でフジテレビ系月9ドラマ『海のはじまり』主題歌の「新しい恋人達に」を初披露すると会場は割れんばかりの拍手に包まれた。

「俺も高まっちゃってるんだよね」と栗原。「そう。気持ちは高ぶってるのに初日すぎて慣れてない（笑）。最高だね、これ！ あと人生で何回やれるんだ、この初日」と清水。メンバー同士が笑い合うほど楽しく、時間を忘れるような多幸感に満ちたステージで初日の幕を閉じた。


新曲「新しい恋人達に」は海の日である7月15日の先行配信リリースに続いて、9月11日に自身22枚目のCDシングルとしてリリースされる。

撮影◎半田安政(LACCO TOWER、back number)／nishinaga "saicho" isao(秀吉)