【ライブレポート】ベリーグッドマン、ベストアルバムを掲げたツアー完走

ベリーグッドマンが、2023年にリリースしたベストアルバム『GOOD GOOD GOOD』を引っ提げたツアー＜ベリーグッドマンBEST TOUR 2024 “GOOD GOOD GOOD”＞17都市20公演を完走した。

◆ライブ写真

昨年11月、阪神甲子園球場で10周年の集大成となるワンマンライブを終えて以降、初となった本ツアー。昨日行われた大阪・フェスティバルホールでの公演は追加公演として発表されていた正真正銘のファイナル公演だ。

ライブ定刻、阪神甲子園球場でのワンマンライブの模様がステージLEDに映しだされる。リーダー・Roverの「そして今日からまた11年目、新しいベリーグッドマンをスタートさせてください」という甲子園球場に響いた宣誓が流れ、“11年目のベリグ”のライブがスタートする。ファーストナンバー「チョベリグ」から、「No Live, No Life」「プレイヤー」とライブナンバーを続け、会場は一気にボルテージを上げる。


『新曲初披露していいですかー！』というMOCAの合図で、牛めしでお馴染みの「松屋」のブランドムービー 「明日へ、がっつけ」タイアップソング として、6月にリリースされた「ガッツポーズ」を初披露。爽やかなMVを背景にメンバーが力強く歌うと、初披露とは思えないほど客席も盛り上がる。



MCでRoverが、「ベリーグッドマンベストツアー2024本日は最終の最終でございます。追加公演、大阪・フェスティバルホールにお越しの皆さんありがとう！　皆さんのおかげで追加公演を実施することができました！」と、声を張り上げ感謝を伝える。MOCAは、「新曲盛り上がりましたね！」と、初披露の盛り上がりを喜ぶ。Roverがツアーを振り返りながら「今日は最終日です、泣くかもしれません！」と伝えると、客席からはなぜか笑いが起こり、すかさず甲子園ライブで涙し、歌えなくなったRoverのモノマネをMOCAとHiDEXがする。そのまま甲子園では泣いてしまった「アイカタ」を泣かずに丁寧に歌い上げた。

中盤に披露されたラブソング「花束」では、MOCAがステージにお客さんを上げ、抱きしめるようなパフォーマンスで、客席を笑わせる。ファンを巻き込んでのライブパフォーマンスは、“ベリグ”のライブではお馴染みだ。




甲子園翌日にリリースした「となり」では、3人が客席を見渡しながらしっかり歌唱。甲子園まで駆け抜けた彼らが、本ツアーで改めて伝えたかった“となり”にいてくれたファンへの感謝の気持ちが、歌にのり伝わる。

途中MOCAがカッコつけながら客席に向かって喋りだすと、Roverからは「ミュージカルでもやってる？」HiDEXからは「嫌やねんこういう奴〜」と関西人ならではのツッコミが入り、お馴染みの仲の良さが伝わるやりとりに客席からは笑いが漏れる。


本編最後Roverから、「皆さんが楽しんでくださっているのが十分こちらにも伝わっています。今日は来ていただいてありがとうございました。阪神甲子園球場でのワンマンライブから半年以上が経ってしまいましたけど、このツアーが始まって、僕たちはまだあの甲子園の夢の続きを歩いているようなそんな全20公演の大切なライブツアーでした。皆さんのおかげです。感謝します。最後に歌う曲、僕たちに大きな夢を見せてくれて、メンバー3人気持ちを一つにさせてくれた、大切な大切な阪神甲子園球場の100周年を祝って、最後にみんなで大合唱する形で終わりたいと思います」という感謝の言葉と甲子園への想いが伝えられ、阪神甲⼦園球場100周年記念事業応援ソングとして書き下ろした「CLASSIC」を披露。会場にいる全員の声を響かせ本編を終えた。

アンコールでは、ABCテレビ「ぺこぱのまるスポ」のテーマソング「Wonderful Days」も初披露。こちらも歌詞のフレーズを客席と一緒に歌い、初披露とは思えないグルーブを見せてくれた。



甲子園球場では1曲目に披露された「ハイライト」は、RoverとHiDEXが客席に降り、よりファンに近い場所で歌い、ステージいるMOCAが3階席まで見渡し「俺らまた甲子園でワンマンライブやるでーー！　その時も会いにきてくれよ！！」という力強いメッセージが届けられ、“まだまだ終わらない ベリーグッドマンのストーリー”をファンと約束した。


初披露の2曲を含む全19曲を届け、終了した本公演。甲子園球場でのライブからあっと言う間にすぎた半年間の中で、メンバーが伝えたいファンへの感謝がとにかく溢れたツアーだった。

本公演では、秋に配信EP「Party Party Party」をリリースすることと、それを提げた＜“Party Party Party” TOUR 2024-2025＞を行うことも発表され、甲子園での宣言の通り、新しいベリーグッドマンをこれからも見せてくれそうだ。

写真◎Shun Fujita(ARIGATO MUSIC)