【インタビュー】Aile The Shota、第1章の始まりとなる新曲「踊りませんか?」リリース「これが自分のポップスなんだと気付けた」

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Aile The Shotaから新曲「踊りませんか?」が届けられた。

7月から8月にかけて行われる自身最大規模となるツアー<Oneman Tour 2024 "odorimasenka">を象徴する「踊りませんか?」は、UKガラージを軸にしたトラックとキャッチーなメロディ、恋愛の終わりをモチーフにしたリリックが一つになった“Aile The Shota流のJ-POP”に仕上がっている。「この曲をリリースするために、これまでの活動があったのかもしれません」と語る彼に「踊りませんか?」に至るプロセス、今後の活動などについて語ってもらった。



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◼︎以前よりも音楽に対してフラットに向き合えている

──BARKSには初登場ということで、まずはこれまでの活動について聞かせてください。2022年1月のデビューから2年半が経ちましたが、4th EP『Epilogue』までを序章と位置付けているそうですね。

Aile The Shota:はい。「踊りませんか?」からを第1章と呼びたい感覚もあるし、『Epilogue』まではまさに序章だったのかなと。もともと自分の根底にあったのはJ-POPだったんですよ。その後ダンスをきっかけにヒップホップやR&Bに出会って、オーディション(「THE FIRST」)を受けた時期はそういう音楽を志向するアーティストで。デビューした後も自分の音楽ルーツをしっかり打ち出したかったし、満足いくまでやり切ることでAile The Shotaのアイデンティティを確立させる期間だったのかなと。「踊りませんか?」がデビュー曲だったら、自分のなかでセルアウト感が気になってしまったんじゃないかなと思います。

──ポップに振り切るためには、コアな音楽性をしっかり打ち立てる必要があったと。

Aile The Shota:そうですね。アンダーグラウンドのカルチャーが好きだからこそ、それを自分のなかに蓄積したいという想いもあって。改めて自分の音楽性に向き合うことで、自己分析もできたと思います。ずっと憧れていたプロデューサーの方々と曲を作らせてもらって、R&B、ヒップホップのシーンにちょっとお邪魔することもできましたし。

──ソングライティングのスキルが向上した実感もありますか?

Aile The Shota:めちゃくちゃありますね、それは。曲によってプロデューサーが違って──まさにそれをやりたかったんですが、それまでの自分では太刀打ちできないと感じることもあって。Yohji Igarashiくんと制作した「Pandora」もそうだったんですけど、自分にはない引き出しを無理矢理開けたというか。Soulflexをフィーチャーさせてもらった「FANCITY」では全編生バンドだったり、本当にいろいろな経験をさせてもらいました。デビューする前に日髙さん(日髙光啓/SKY-HI)に「100曲作ったら、自分のアイデンティティが見えるよ」と言われたんですよ。それはまだできてないんですけど (笑)、そのぶん1曲1曲の制作の重みがあって。Shin Sakiuraさんにプロデュースしてもらった1stシングル「AURORA TOKIO」も感覚的には何曲分もの経験値を得られたというか。「この人とやりたい」「この人から学びたい」っていうプロデューサー陣とやれたことは本当によかったと思います。







──リリックに関してはどうですか? 

Aile The Shota:序章においては、ほぼ自分のことしか言ってない気がしますね。基本的に超リアルな話をずっとしていたし、自分の心と向き合って歌詞を書き続けて。そのことで僕自身もAile The Shotaの歌詞の世界観がわかってきたというか。それをやってきたからこそ、「踊りませんか?」では物語を書けたんだと思います。シチュエーションを設定して、そこに自分の経験をちょっとだけ混ぜていったんですけど、いままでいちばんファンタジーになりました。……いま思い出したんですけど、2年くらい前に日髙さんに「Aile The Shota、どうですかね?」って聞いたら、「あとはファンタジーだね」って言われたんですよ。当時はまだリアルのなかのファンタジーみたいな歌詞しか書けなくて。「こうあってほしい」「こうなりたい」みたいな角度だったんですけど、今は完全に自分の外側にある世界を書けるようになってきた。それこそ自分のセクシャリティではない歌詞にも挑戦しているし、もっと幅が広がっていくと思います。自分語りだけだとどうしても行き詰まるだろうし。もちろんこれからも感情の浮き沈みを書くこともあるでしょうけど、以前よりも音楽に対してフラットに向き合えている気がします。(「踊りませんか?」をプロデュースした)Chaki Zuluさんもめっちゃ歌詞のことを言ってくれるんですよ。ShowMinorSavageの制作でも「この言い方はスラング的に違う」と指摘してくれたり、Awichさんにリリックのチェックをお願いしてくれたり。それもすごく為になってますね。

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