【インタビュー】ツルシマアンナって？ アニメ『夜のクラゲは泳げない』ED主題歌でデビューした歌い手のパーソナルに迫る

◼️ファンは友達みたいな存在

──「1日は25時間。」は40mPさんが作詞作編曲を手掛けていますが、楽曲にはどのような印象をお持ちでしたか？

ツルシマアンナ：40mPさんらしさ全開のポップで明るい楽曲で、一緒にレコーディングもしてもらって、曲に合った歌い方をいろいろとディレクションしていただきました。好きなことをする楽しさとか、時間が足りないなと感じることとか、もっと時間があったらいいのに！みたいなワクワクが盛りだくさんなところも歌っていて楽しかったですし、アニメにもすごい合っていて好きになりました。

──ツルシマさんは本当に多趣味ですよね。ヨガもやっているそうで。

ツルシマアンナ：あはは、そうなんです。ジムにも行ってるし、時間さえあればアニメを観て筋トレしてます。汗もかきたいから有酸素運動もしてるし……全然時間足りてないです（笑）。どれも面白いとこが全然違うから、全部やりたくなっちゃうんです。

──やりたいことが見つからない人は、ツルシマさんや『ヨルクラ』の登場人物がうらやましいかもしれませんね。

ツルシマアンナ：今でこそやりたいことがたくさんあるけど、わたしもそういう時期はあったから気持ちもわかります。もしやりたいことが見つからなくて悩んでいる人も、そのうち見つかるよって感じかな。わたしも暇つぶしで観始めたニコニコ動画で、ここまで人生が変わっているので（笑）。「ちょっと気になった」くらいのちっちゃい出来事が大きなきっかけになるかもしれないし、何がきっかけで何が始まるかわからないから。



──ものすごい説得力。仲間がいなくて勇気が出ないという人も、ひとりで動き始めてみたら仲間ができるかもしれないですからね。

ツルシマアンナ：そうですね。ひとりだと圧倒的に自由だし、すべての選択権が自分にあるので、歌いたかったら歌えばいいし、今日は気乗りしないなら録音しなければいいからマイペースに活動できるし。ユニットやグループだと自分が落ち込んだときとかにほかのメンバーが引っ張ってくれるから、それぞれに良さがあると思います。

──ではあらためて、デビューという新しいスタートに立ってみて、心境はいかがですか？

ツルシマアンナ：今まで自分をまったく知らなかった人に届けることができるのかなってわくわくしてます。『ヨルクラ』の情報解禁があった直後にエゴサしたら「この人誰？」「ツルシマアンナ？」みたいな投稿をたくさん見掛けて、自分の存在が届いていると感じたので、リリースされたらもっと届くのかなと楽しみですね。あと、やっぱりソロでの活動なので、わたしの活動はファンの方がいて成り立つものだと思っているんです。だからもっとファンと関われる場を持ちたいですね。エゴサでもコメントでも、ファンのみんなと接点を持つのがすごい好きなんです。ファンは友達みたいな存在というか。

──そうですか。「ファンは友達でも家族でも恋人でもないけど、とても大切」という観点で話すアーティストが多い印象があるので、そこまではっきり「友達」とおっしゃるのは新鮮です。

ツルシマアンナ：ファンのみんなもわたしのことを友達と思ってるんじゃないかな。いつもみんなが応援してくれるから、わたしも「ありがとう」って伝えるし、歌で寄り添えたらなと思うし。そしたらまた歌の感想をくれて、わたしもすごくうれしくて……ほんと気持ちのキャッチボールをしてきたんですよね。だから友達だし、なんならマブダチぐらいの気持ち（笑）。めちゃくちゃいっぱい友達がいるなって感じですね。だからもっとライブをしたいんです。同じ空間にいて、直接レスポンスをもらえるのは本当に好きなんですよね。

──直近ですと、＜KING SUPER LIVE 2024＞にご出演なさるんですよね。久しぶりの再開も新しい出会いも待っていると思います。

ツルシマアンナ：今からめっちゃ緊張してるけど、大きなステージは憧れていたのですごく楽しみですね。最近なかなかライブができていなかったので、久しぶりに現地でみんなに会えるのもうれしいです。もっとライブもやりたいし、今回みたいにまたアニソンも歌いたいというのが今のところの目標で。それを叶えられるようにこの先も頑張りたいです。

取材・文◎沖さやこ