Fender Custom Shop製品開発担当責任者マイク・ルイス、逝去

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Fender Custom Shop製品開発担当責任者であるマイク・ルイス(Mike Lewis)が永眠したことが、フェンダー社より発表された。

マイク・ルイスは、1991年にFenderの営業部門でキャリアをスタートさせディーラービジネスに従事した後、Fenderのアンプ部門を活性化し、DeVille SeriesやVibro-Kingといったアイコン的なアンプをプロデュース、アンプカテゴリーにおけるFenderブランドを市場のトップに躍進させている。エレクトリックギター部門でも大きな影響を与えており、初のレギュラーハムバッカーを搭載したストラトキャスターLone Star Strat®を導入したのも彼の功績だ。

また、Fender社がGretschと協業した際にもマイクは大きな影響を与えていたという。ライン全体を刷新し、オリジナルの仕様を復元させファンの心を掴んだのも彼の功績によるものだ。'59 6120を医療施設に持ち込み、MRIやCATスキャンを行なって検証したのもマイクが行った業績のひとつである。

「マイク・ルイスは単に製品ラインを監督するだけではなく、それらを再構築し、その本質に迫り、新たに作り上げる稀有な能力を持っていました。彼の強いビジョンは、数十年にわたるプレイヤーとしての経験から形作られたと言えるでしょう。チャック・ベリーとのツアーやRolling Stones のオープニングアクト、そして1970年代のニューヨークでスタジオミュージシャンを務めたり、さらにヴァージニア州で楽器店を経営したりと、マイクの豊富な経験、視点、知恵はFenderにもたらされた基盤となっています。彼はここで働くだけではなく、Fenderというブランドの精神を生き、具現化していました。私は長年彼の下で働いていました。ある時点でその関係が変化し、彼は私のために働くようになりましたが、私たちが共に過ごした時間の中で、彼は常に私の指導者であり、知恵の泉であり、何よりも最後まで大切な友人であり続けました。」──FMIC製品担当責任者 ジャスティン・ノーベル

ここに深い哀悼の意を表します。
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