【インタビュー】アーバンギャルド、アルバム『メトロスペクティブ』で初心を提示「我々はアンダーグラウンドカルチャーの人間」

■ 自分自身が生きたい生を生きる

──東名阪でのリリースツアー＜メトロスペクティブツアー 〜夢見るよりも夢になれ〜＞も決まっています。東京公演は演出ありの特殊仕様になっているとのことで。

松永：中野サンプラザホールでの15周年記念公演が、演劇的な要素もあって、アーバンギャルドのライヴはこういったものが一番ベーシックなんじゃないかと思ったので、こういった公演を年に一回ずつやっていきたいという気持ちに最近なっておりまして。今回はリリースツアーなので、新譜の世界観を反映させたものにしたいなと思っているんですが……容子さんは、僕が“夢見るよりも夢になれ”って連発することに関してはどう思います？

浜崎：ん？

松永：いや、最近思うんですけど、ある程度の年齢になってくると、たとえば、“いつかこのアイデアで映画撮りたいんだよね”とか。

浜崎：死ぬよ？

松永：そうそう。自分の中でそういうことを考えていると、“まもなく死ぬからいまやれよ”って気持ちになっちゃうことが多くて。それって夢を見るのではなく、夢になるというか。自分自身で思ったことを実現させる、自分自身が生きたい生（せい）を生きるというか。

浜崎：それの答え？

松永：はい。夢見るよりも夢になってますか？

浜崎：お前よりはな。

松永：なってます？

浜崎：なってるよ。車の免許取ったし。

松永：あ、そうか。浜崎さんって有言実行の人なんですよ。去年、中野サンプラザが終わった後に“私は免許を取る”って言い出して。

おおくぼ：“そこ右だよ”って言うと左に行く人だったのに。

浜崎：それは先生に怒られた。あと、交通ルールを学んだことによって、私は歩行者として違反ばかりしていたことに気づいて。これは車を運転している人たちに尊敬の念を持たないといけないって。

松永：あと、浜崎さんは結構前から“私、2023年に結婚するから”って言ってたんですよ。

浜崎：2023年12月に何かが起こる。結婚するかもしれないって。

──すごい！　本当にその通りになってますね！

松永：それを言い始めた当時って、特定のパートナーもいなかったですよね？

浜崎：うん。

松永：だから、我々からしてみたら、“何を言っているんだろう、この人”と思いながら、“そうなんですね”って。徐々にその時期が迫ってきているけど、この予言は外れるのかなと思ったら、実現させてきて。

おおくぼ：当たらせた？

松永：当てに行った？

浜崎：いや、なんだろう……マジで交際0日なんですよ。だから毎日驚きしかないし、人と一緒に暮らすのってめっちゃ大変なんだと思った（笑）。だから、世の結婚している人たちに尊敬の念ですよ。なんか、感謝と尊敬がテーマになっちゃった（笑）。車の運転している人、免許を取るために勉強して、わざわざお金も払って偉いです！　結婚してる人、わざわざこんなめんどくさい手続きを踏まれていて偉いです！って。

松永：夢になってますね。

──ありがとうございました。インタビューは以上になりますが、最後に、おおくぼさん、マジでお疲れさまでした……！

浜崎：本当に！

松永：いろいろお疲れ様でした。

おおくぼ：ははははは（笑）。お疲れ様でした。

取材・文◎山口哲生

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