【インタビュー 後編】Devil ANTHEM.、結成10周年と活動休止の本音を語る「今をより大切にできるようになった」

ポスト
no_ad_aritcle

■唯一わかっているのは再開するってこと
■待っていてほしいなってすごく思います


──では最後になりますが、年始に発表された活動休止の件について聞かせてください。2024年12月27日の東京・TOKYO DOME CITY HALLワンマンをもって活動休止することがアナウンスされました。

竹越:活動休止は私たちメンバーで出した答えではなく、プロデューサーが私たちのことを考えてくれてのことなんです。活動休止に良いイメージを持ってない人もたくさんいらっしゃると思うんですが、私は、もう少しラフな感じで受け止めてもらってもいいのかなと思っていて。今年デビアンは結成10周年なんですけど、だからこそこの1年を大事にしたいよねっていうのが私たちのもともとの考えなんですね。私たちが今年1年デビアンについて深く考えて、さらに今までよりも大事に生きていく1年にしたいっていうのと、活動休止のお話は切り離して考えて欲しいなと思っているんです。理由としては、どれくらい休止するのかも何も決まってないから。


▲竹越くるみ

──期間も、活動休止後の体制についても決まっていないという発表でしたね。

竹越:はい。今回のお話は、メンバー1人1人が改めて前を向くためのものと思って受け取っているんです。みんなアイドルを始めた時は小さかったので、自分がデビアンを続けていって、その先どうしたいかなんて考えてなかったんですよ。デビアンをステップアップに使うのか、デビアンとして人生を終えたいのかということすら考えてなかったし、考える暇さえなくみんなで走ってきたと思うんです。でもここで、その時間をあげるよっていうのがプロデューサーの意図で。ファンの方からすると不安もあると思うんですけど、私たち1人1人が前を向くというか、自分の人生にもっと自分を関与させてあげたいなっていう気持ちなんですよね。

──自分の人生を自分で考える時間というか。

竹越:小さかった時は右も左もわからなかったから、引っ張ってくれる人がいて、敷かれたレールがあるほうがありがたかったし、やりやすかったけど、みんな20歳を過ぎましたから。自分にとってのデビアン、自分の人生というものを見つめ直す時間をくださったんだから、ありがたく受け取ろうという今年1年にして、次のステップへ進む準備期間となる活動休止だと捉えています。

安藤:私自身、デビアンがどんな存在なのかについて考えることってこれまであまりなかったけど、最近はずっと考えていて。こうやって考えることが自分にとって大事というか何か大きいものになっていくのかもしれないと感じているので、この休止までの期間を大切にしたいなって思っています。


▲安藤楓


▲水野瞳

水野:活動休止後のメンバーがどうなるのか…現体制のままかもしれないし、そうじゃないかもしれないし。いつまで休止かも決まってないけど、唯一わかっているのはグループは再開するよってこと。だから私たちというより、Devil ANTHEM.っていうグループのことを待っていてくれる人がいないと、戻る意味がないっていうか。Devil ANTHEM.が戻ってくる意味がないっていう言い方が正しいのかわからないですけど、今いるファンの人たちも、この1年の間で出会うファンの人たちも、いてくれないといけない存在だと思っていて。Devil ANTHEM.を信じて、Devil ANTHEM.を待っていてほしいなってすごく思います。

橋本:やっぱり活動休止するって聞いて、ファンの皆さんはちょっとマイナス思考になってしまっているのかなって思うんです。でも、活動休止は“今”じゃないじゃないですか。まだまだ先のことなので、私たちと過ごすこの1年を思いっきり楽しもうって気持ちになっていただけたらいいなってすごく思います。私たちも悔いなく全力で楽しんでいこうと思っているので、ファンの皆さんもネガティヴにならず、今のデビアンと過ごす時間を大切にしてほしいなって感じています。


▲橋本侑芽


▲竹本あいり

──何といっても、10周年のアニバーサリーイヤーですからね。

竹本:10年、そうなんですよね。アイドルの活動もそうだけど、人生自体、明日どうなるかわからないからこそ、もっともっと大切にしたいなっていう気持ちがあったんですね。だから私自身、いろんなことを当たり前と思わないようにしようと思っているんですけど、当たり前にしたくないと思っていても、無意識のうちに当たり前の存在っていうふうに自分が認識していることもあると思うんです。例えばファンの皆さんも、いろんなアイドルを見てきて、終わりがあったり儚いものだってわかっていると思う。だけど、デビアンって年に何本もライブするし、会えて当たり前みたいな感じが無意識のうちにできていたような気がしていて。それが、ちょっと寂しく感じていたときがあったんです。だから今回、活動休止の発表があったときに、“あぁ、当たり前じゃなかった。どうなるかわからないことも起きるんだ”みたいな感じのリアクションが多かったんじゃないかなって、私自身は感じたんですよね。

──そうだったんですね。

竹本:最近、今までとは少しファンの方との会話の内容が変わってきている気がするんです。より今を大切にするような、今しかできない会話だったり、今しかできないステージに対しての見方とか、当たり前が当たり前じゃなくなるってことを踏まえて見るステージについてだったり。そういうことを聞いたりすると、初めは活動休止についてちょっと悲しい感じで受け取っていたかもしれないけど、プラスに動いているんだなってすごく感じる部分もあって。もちろん活動休止という事実だけに目を向けるとすごく寂しいものになってしまうかもしれないんですけど、その事実を出したからこそ、今がより濃くなるみたいなところもあるなと思っているので、意味のある発表だったのかなと捉えているんです。今をより大切にできるようになったからこそ、春ツアーもそうですし、1個1個のライブを大切にしていきたいなと思っています。

──お互いに思い残すことなく、全力で駆け抜けたいですね。

竹本:はい。TOKYO DOME CITY HALLでの10周年ライブもそうですけど、その前に夏フェスもきっといろいろあると思うので、夏は大忙しかなと思いますよ。だからまずはこのアルバムを聴いて、ツアーとか夏のイベントとか、ぜひたくさん来ていただけたらなって思っています。

取材・文◎山田邦子

■メジャー1stアルバム『Blue Youth』


【配信】2024年1月17日(水)配信開始
【CD】2024年2月7日(水)発売
VICL-65915 / ¥3,000(税込)
01. Blue Youth
 作詞 作曲:IMAKISASA 編曲:Relect
02. 好きだ!
 作詞:TSUBASA MASUWAKA 作/編曲:SHINNOSUKE
03. PA PA PA
 作詞 作曲:山下智輝 編曲:蜜柑拉麺, Relect
 ※5/31 release major 1st single coupling
04. トロピカベイベー
 作詞 作曲:IMAKISASA 編曲:Yutaro Ogawa (Wee’s)
 7/5 digital release “ar SUMMER time 2023 ep”
05. モンブラン TO GO
 作詞:ハシバタカナリ 作/編曲:RYO-P
 10/10 release major 2nd single
06. 冬ラテ
 作詞 作曲 編曲:AILI
07. tobira
 作詞 作曲:あぶらこぶ 編曲:山下智輝
08. GOD BLESS YOU!!
 作詞:山下智輝 作/編曲:上田剛士(AA=)
 10/10 release major 2nd single / produced by Takeshi Ueda (AA=)
09. ar
 作詞 作曲:IMAKISASA 編曲:AILI
 5/31 release 1st single
10. maybe…なんてモード
 作詞:un:c 作/編曲:山下智輝





■<Devil ANTHEM. 10th Anniversary Year SPRING→SUMMER TOUR 2024>

3月10日(日) 東京・日比谷野外大音楽堂
open14:00 / start15:00
※FREE LIVE
4月07日(日) 福岡・DRUM Be-1
open15:00 / start16:00
4月21日(日) 東京・Spotify O-WEST
open16:00 / start17:00
※橋本侑芽生誕祭 ※女性エリアあり
4月28日(日) 宮城・仙台Rensa
open15:00 / start16:00
5月04日(土) 広島・CLUB QUATTRO
open15:00 / start16:00
5月6日(月/祝) 大阪・心斎橋BIGCAT
open16:00 / start17:00
5月18日(土) 北海道・小樽GOLD STONE
open15:00 / start16:00
5月25日(土) 東京・恵比寿CreAto
open15:00 / start16:00
5月26日(日) 東京・恵比寿CreAto
open15:00 / start16:00
6月08日(土) 名古屋・DIAMOND HALL
open16:00 / start17:00
FINAL TOKYO Coming Soon…



◆インタビュー【1】へ戻る
◆インタビュー前編へ
この記事をポスト

この記事の関連情報