【インタビュー】Devil ANTHEM.、小悪魔天使の1st EPに自信「ライブに集中しているからこそ、どこに行っても怖くない」
“沸ける正統派アイドル”をコンセプトに活動している5人組アイドルグループがDevil ANTHEM.だ。エッジの効いた楽曲と圧倒的なライブパフォーマンスでその名を広めてきた通称"デビアン"は、2023年5月にシングル「ar」でメジャーデビューを果たし、7月5日には新たな魅力を開花させた『「ar」Summer Remix EP』をリリースするなど、精力的な活動を続けている。
◆Devil ANTHEM. 動画 / 画像
強烈なインパクトを残すグループ名と“Make Some Noise”をキャッチコピーに掲げ、アイドル/アーティストとしてプロフェッショナルな姿勢を貫きながら成長を続ける、竹越くるみ、竹本あいり、水野瞳、橋本侑芽、安藤楓の5人に話を聞いた。
▲『「ar」Summer Remix EP』
◆ ◆ ◆
■シリアスな感じの時もあったけど
■最近はだいぶポップになったね(笑)
──Devil ANTHEM.ってグループ名、すごくインパクトがありますね。
竹越:直訳すると“悪魔の聖歌”なんです。“悪魔と天使の二面性アイドル”ということで、2014年に結成したんですが、この5人になってからは5年目になります。
水野:オフィシャルYouTubeチャンネルのコメント欄には海外のファンの方からの声もたくさんいただくんです。Devil ANTHEM.って海外の方もすごく覚えやすいグループ名なのかなって思います。
橋本:"Devil ANTHEM."という名前にはカッコいいイメージがあると思うけど、私たちの通称である"デビアン"っていう響きにはちょっと可愛い感じもあって。そのギャップもまたいいのかなって思ってます。
安藤: 見た目は、ヘッドアクセの角とかをつけてめっちゃ可愛い感じだけど、ライブになると爆音の中で歌って踊るんですね。名前に負けてない(笑)。
竹本:最近は、このグループ名から興味を持ってくれた人に自信を持って、「どんどん掘り下げてください」って言えるようになりました。以前はまだまだ実力が追いついてなくて言えなかったんですけどね。ステージに関する自信もついたから、「面白いグループでしょ」、「こだわり、いっぱいありますよ」って言ってます(笑)。
▲竹越くるみ
──ライブから伝わってくるデビアンの本気度がすごすぎて、圧倒されました。
竹越:嬉しい。ステージって、照明にこだわってめちゃくちゃカッコよく見せられるものもあれば、例えばショッピングモールでのリリースイベントとか、ライトアップできない場所もあるじゃないですか。でも今、どんな状況であってもすごくいいライブができているっていう自信があるんですよね。ひとつのものを突き詰めると、どこに行っても怖くないんだっていうことを実感しているというか。アイドルっていろんなことをしなきゃいけないみたいなところがあると思うけど、私達はとにかくライブに集中して活動しているからこそ、この自信みたいなところが出来上がってきたのかなって思います。
──5人とも、歌やダンスの経験者なんですか?
水野:私は元々ダンスをやっていたから踊れる仕事に就きたいなとは思っていたんですが、アイドルっていう文化に対してはあまりいいイメージを持っていなかったんです。でもデビアンと出会って、ライブをプロとしてやるアイドルグループがいるんだっていうことに、すごく面白みを感じたんですよね。
竹本:私はクラシックバレーをやってました。踊ると言ってもジャンルが全然違うし、歌に関しては家族から「音痴だ」って言われて育ったので(笑)、そもそも苦手意識のほうが強かったです。
安藤:私は幼稚園の年長さんからデビアンに入る小6まで、チアリーディングをやってました。でもチアリーディングは結構パキパキ系のダンスだから、アイドルとしてはちょっとカチカチすぎて(笑)。今はいい感じで抜け感ができたかなと思うんですけどね。歌の経験はなかったです。
竹越:私は完全未経験。習い事すらしたことないまま、加入しました。
橋本:私も、歌もダンスもやったことなかったです。人前に立って喋るのが苦手だったからそれを克服するために芸能界に入ったんですが、最初はアイドルとか全く興味がなかったから、こんなふうに自分がアイドルになるなんて思ってもみなかったです。
▲竹本あいり
──意外な答えばかりで驚きました。でも、5人集まるとこれだけのパワーが生まれるんですよね。
竹越:デビアンって、軌道に乗れない期間が本当に長くて。私、プロデューサーに聞いたことがあるんですよ。「周りのアイドルは私達が目指しているステージにどんどん立てているのに、なんで私達はできないんですか」って。その時に、たとえとして名前を挙げたのが大好きなBiSHさんだったんですけど、「なんでこんなに差があるんですか」って聞いたら、「BiSHさんはアイドルがやりたい、この仕事がしたいと思って集まってきてるから、そもそもの1歩目が違うでしょ」って言われたんです。
──というと?
竹越:デビアンはモデルさんとか女優さんになりたくて事務所に入った子たちを集めたグループだから、「アイドルっていうものに対する気持ちがまず違うだろう」と。私、その時にすごく腑に落ちたんです。生半可な気持ちでやってたわけじゃないけど、“そうだよね”って。最初からここに人生賭けている子とそうじゃない子がいたら、人生賭けている子をみんな見るよねって思ったのがきっかけで、すごく頑張るようになったんです。
──そういう意識が芽生えると、グループとしてもグッと前進しそうですね。
竹本:そうですね。でも、いわゆる思春期の時期がみんな一緒じゃないですか。気持ちの変わり目とか心の成長に左右されるたびに、グループ内がざわつくといいますか(笑)。そういう時期も結構ありました。
▲水野瞳
──そういう時はどうやって乗り越えるんですか?
竹本:メンバーだけで話し合ったりしてます。
竹越:結構シリアスな感じの時もあったけど、最近はだいぶポップになったね(笑)。
竹本:私達は争いが好きじゃないから平和に終わるように話をするんですけど、一回だけぶつかり合ったことがあって。でもそれによって、“この子ってこんなパッションを内に秘めてたんだ”とか、そういう熱を感じることができたし、改めて、このグループにいられるありがたみを感じたりもしたんですよね。
安藤:だからこそ、“メジャーデビューが決まった”っていうことを聞いた去年末は本当に嬉しかったです。
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