【インタビュー】KARAのNICOLE、シングル「GRAVITY」に不思議な引力「運命です!」
KARAのNICOLEが2023年12月13日、ドリーミュージック移籍第二弾シングル「Gravity」をリリースした。本作は2023年5月に発表した前作「Selfish」とは異なるクールなサウンド感で、運命のような恋に溺れる女性の恋心を歌ったナンバー。強いビートが聴けば聴くほどクセになる1曲だ。
◆NICOLE (ニコル) 動画 / 画像
リリース直後から熱い反応を集めている「Gravity」の制作秘話をひも解くと共に、本インタビューでは今回の来日プロモーション中のエピソードにも話が展開。2023年を締めくくった初のファンコンツアーの感想や2024年の抱負も彼女らしい真っすぐな言葉で語ってくれた。
◆ ◆ ◆
■恋は運命で決まってるんだよって
■そのストレートな感じも曲の大きな魅力
──約7ヵ月ぶりのニューシングル「Gravity」は、エキゾチックなサウンドに表現力豊かなNICOLEさんの歌声が乗ったダンスナンバーです。この曲を選んだ決め手はなんでしたか?
NICOLE:2015年頃から、海外のEDMやアフロファンク、ダンスホールをプライベートで聴いて、すごくハマったんです。リズムやビートの強い感じが私の中で刺さって、そういうダンスも好きになっちゃって。自分もいつかこういうテイストに挑戦したいという気持ちが長くあって、作曲家さんにその想いを伝えて作ってもらったのが今回のタイトル曲「Gravity」になります。
──最初に聴いた時の印象はいかがでしたか?
NICOLE:全体の雰囲気は、夜に合うような神秘的な感じ。聴いていると不思議とドキドキワクワクさせられて、色で例えるなら完全なブラックではなくダークブルーかなって。サビに“♪in the stars~”というフレーズがあるのですが、“stars”のワードがなかったとしても私は夜をイメージしたと思います。
──歌詞は、タイトルの“Gravity (引力)”のように惹かれ合う2人のストーリーが描かれていますね。
NICOLE:「あなたは運命の人なんです!!」って。歌詞の主人公の女の子がそんなふうにハッキリ言ってる感じがします。「運命かなぁ…?」じゃなくて「運命です!!」って(笑)。
──迷いがないですよね。
NICOLE:そうです。「2人の恋はもう運命で決まってるんだよ」「宇宙が決めてくれてるんだよ」って(笑)。そのストレートな感じも、この曲の大きな魅力だと思います。
──レコーディングはいかがでしたか?
NICOLE:これまでのソロ曲のレコーディングで、一番早く終わりました。1曲につき大体2〜3日かかるんですけど、今回はたった1日、4時間くらいだったと思います。実はこの夏からボーカルレッスンを改めて始めて、たぶん、その効果が出たからじゃないかな。韓国の事務所の社長さんが曲を聴いて「えー!? 歌、上手くなったね」ってビックリしてました。私は心の中で「まぁ、練習を頑張ってますから…」って(笑)。
──(笑)。レッスンの成果がしっかり出たんですね。
NICOLE:レコーディング前にボーカルの先生とディティールをいろいろ相談したのも良かったんだと思います。「このパートはこう、こっちのパートはこんなニュアンスで」って。裏話をすると、“♪in the stars~”の“stars”は、私は最初、情感のこもった歌い方をイメージしてたんです。でも先生がリズムに乗って強く歌う感じを提案してくれて、確かにダンス曲だからそっちほうがいいかも…ということで先生の案が採用になりました。完成を聴いて満足しています!
──「Gravity」は、いわゆる“音サビ”のナンバーだと思うのですが、そこは中毒性のあるビートに一気に引き込まれますね。
NICOLE:私自身、もともとそういう曲が好きで。J-POPではちょっと珍しいスタイルかもしれませんが、その音サビの間に聴こえる英語の歌詞にもぜひ注目してもらえたらと思います。
▲通常盤
──今回のダンスのポイントはどこでしょうか?
NICOLE:「見ている人も一緒にリズムやグルーヴを感じられる振り付けにしてほしい」とダンスチームにオーダーしました。個人的には終盤の踊りが好きです。パワフルさとセクシーさが前面に出ていて、この曲によく合うダンスが見せられているんじゃないかなって。私も全力だし、ダンサーの皆さんもエナジー全開に踊ってくれています。
──AメロとBメロのダンスも見応えバッチリで、歌詞に沿ったような美しい振り付けが含まれていますね。
NICOLE:1番Aメロの“♪瞳と瞳 見つめ合う~”のところは、最初の振り付けから変更しました。相手を見てすぐに“運命だ!”って思う感じがよりハッキリ伝わるようにしたくて、私のリクエストで今の踊りになりました。
──そうだったんですね。
NICOLE:はい。あと、この曲はかなり体力を使います。2回連続フルで踊ったら大変! 最初から最後までずっとリズムに乗っているので、本当にハードなんです。1回踊ったら休憩が必要です(笑)。
──ミュージックビデオに話を移すと、全身白のパンツスタイルとピンクの女性らしいドレスの2パターンのNICOLEさんが登場します。
NICOLE:白い衣装は上半身がちょっとセクシーなデザインで、初めて見た時に“これ大丈夫?”って思いました(笑)。しかもそれを着てハードなダンスを踊るので、本当に痩せて良かったです(笑)。ピンクの衣装は、自分の中では新鮮な感じ。たくさんのお花に囲まれて、自分でも初めて見るような表情もあって、周りのスタッフさんたちが「キレイよー」と言ってくれましたね。対照的な私が映っているので、その二面性を見てもらえたらうれしいです。
──撮影で大変だったことはありましたか?
NICOLE:ダンスシーンは昼と夜の2パターンを撮ったんです。まず白い衣装で昼バージョンを撮り、次にピンク衣装のシーンを挟み、夜にまた白衣装…という流れで。スタイルチェンジする前は、汗もかいているし髪型も変えなきゃいけないので毎回シャワーをしたのがちょっと大変で(笑)、特に2回目の白衣装は不思議な感覚でした。ミュージックビデオで次々に新しい衣装に着替えるのは普通ですが、“戻る”というのは初めて。夜中だったんですけど“今までたくさん踊ってきたのに、また最初から1日が始まった!?”って感じでした(笑)。
▲初回限定盤A
──タイトルにちなんで、NICOLEさんがプライベートでつい引き寄せられてしまうものはありますか?
NICOLE:最近は忙しくて、あまりショッピングとか行けてないんです。…あ! ハイボールが好きです(笑)。引き寄せられます。
──お酒は以前からお好きですもんね。
NICOLE:今まで日本に来た時は日本酒をよく飲んでいたんですけど、最近は日本のウィスキーに興味が湧いてきちゃって。飲むチャンスは残念ながらそこまで多くないんですけどね。
──今回の来日でもウィスキーは飲みましたか?
NICOLE:はい。昨日、素敵なバーに行ってきました(笑)。図書館の本のようにウィスキーが壁一面に並んでいて、店員さんがハシゴでボトルを取ってくれる店なんですよ。入った瞬間、ものすごいウィスキーの量にビックリしました。1300種類って言ってたかな? 2杯しか飲めなかったんですけど楽しかったです。これからもいろいろな日本のウィスキーを飲んでみたいです。
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