【ライブレポート】shallm、初ワンマン<1st Live - liliana ->で宣言「みんなに届くような歌を」

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19歳のlia (Vo)によるバンドプロジェクトshallmが12月11日、東京・代官山UNiTでにて初ワンマンライブ<shallm 1st Live - liliana –>を開催した。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆shallm 画像

「みんなに届くような歌を、これからも歌い続けます」──lia

数えただけで4回は口にしたliaのライブ中のMCだ。その言葉には説得力があり、会場にいた誰しもが納得したように思う。なぜなら、shallmの演奏、liaの歌声はメッセージが直に心に入ってくるから。“みんなに届くように”というlia自身の思い、楽曲に込められたメッセージはすべての観客に伝わったに違いない。“今日会場に来ているみんなに届けたい!”というliaの強い思いはMCにも歌声にもギター演奏にも溢れていた。どこかの誰かにではない。ここに居るすべての人へ向けたものだ。自身が作詞作曲を手掛けたオリジナル楽曲はもちろん、カバー楽曲に対しても熱量は同じ。おそらく彼女は、これまでもずっとそうだったのであろう。その思いが、lia本人の夢や目標であった1stライブに爆発した。


2023年12月11日、shallmにとって初ワンマンライブ<shallm 1st Live - liliana ->が代官山UNITで開催された。開演前から多くの観客で賑わう中、オープニングSEが鳴り響くと拍手が巻き起こった。まずステージにはバンドメンバーが登場、続いてliaがステージに姿を現すと、会場のボルテージが一気に上昇した。1曲目は初のオリジナル曲でもある「夢幻ホログラム」。事務所の先輩Adoのさいたまスーパーアリーナ公演<カムパネルラ>から着想を得て制作されたナンバーだ。Adoが夢を叶えたステージを見て書き下ろした「夢幻ホログラム」が、今度はlia自身の夢だったワンマンライブの1曲目で披露されたわけだ。

続いて12月6日にリリースされたばかりの「白魔」へ。さらにカバー曲「シャルル」とアップテンポなギターサウンドの楽曲を続けて披露していく。liaのパフォーマンスに引っ張られるようにバンドメンバーの演奏にも熱がこもる。しかし、ここからshallmやliaの真骨頂と言えるようなライブが展開された。「“この曲は、すごくこのバンドっぽいよね”みたいな。そういうバンド像をあんまり作りたくないというか。あえて作らないのも面白いんじゃないかと今は考えていて」とは以前のliaの発言だが、バンドshallmはその言葉どおりに様々な色の変化を曲によってみせてくれる。



「短夜の星」や「灰色と青(cover)」では思いが溢れる至極のバラード、「if 1/2」や「ハイドレンジアブルー」では力強くも切なさも漂うロックナンバー、「サマータイムレコード(cover)」では寒い冬から暖かい夏へタイムスリップさせ、「stardust」ではミッドテンポのサウンドに切ないストーリーを伝えた。そして、アニソンの大名曲「God knows...(cover)」と起伏があまりにも激しい。バラード、ポップス、ロック、アニソン、ボカロ…ジャンルを飛び越えた選曲だが、それを成り立たせるのがshallmというバンドでもあった。それは、あえてバンド像を固定しないからこそ成せる業なのかもしれない。

その後も「セツナトリップ(cover)」では楽しい雰囲気を醸し出し、の「脳内ディストーション」では高速テンポにしっかりとメロディーをのせ、「RED(cover)」では訴えかける。本編最後はTVドラマ『女子高生、僧になる。』オープニング主題歌「センチメンタル☆ラッキーガール」。時折笑顔を混ぜながらポップなラブソングを歌い上げていくヴォーカリストliaの歌唱力に観客が惹きつけられた。


鳴り止まない拍手に応えて登場したliaは、アンコールの1曲目にアコースティックギターの弾き語りを披露。楽曲はボカロ界隈で神曲とされる「夜明けと蛍(cover)」だ。先ほどまでのアップテンポなサウンドとは異なり、繊細なアコースティックのサウンドと優しさを感じる歌声に癒しを感じずにはいられなかった。

続くアンコール2曲目は2024年1月からスタートするTVアニメ『姫様“拷問”の時間です』オープニングテーマ「まっさかさマジック!」のライブ初披露となった。明るく軽快なメロディに合わせて、メンバーも観客も笑顔が弾ける。さらに、shallmが初めて“歌ってみた”を投稿したボカロ曲「右に曲ガール(cover)」を披露した。


「どんな場所でも、みんなに届くような歌を、これからも歌い続けます」──lia

と最後のMCで伝えたliaは「境界戦」を披露。クールに疾走するサウンドの中に響く“届くような歌を届けたい”という彼女思い。そんな意思表示のような選曲に思えた。そして約1時間30分、アンコールを含む18曲が終了した。また、同公演では2024年3月10日にebisu LIQUIDROOMで2ndワンマンライブが開催されることも発表となった。

撮影◎中原幸

■<shallm 1st Live - liliana ->2023年12月11日(月)@代官山UNIT セットリスト

01. 夢幻ホログラム
02. 白魔
03. シャルル(cover)
04. 短夜の星
05. if 1/2
06. 灰色と青(cover)
07. ハイドレンジアブルー
08. サマータイムレコード(cover)
09. stardust
10. God knows...(cover)
11. セツナトリップ(cover)
12. 脳内ディストーション
13. RED(cover)
14. センチメンタル☆ラッキーガール
encore
en1. 夜明けと蛍(cover)【弾き語り】
en2. まっさかさマジック!
en3. 右に曲ガール(cover)
en4. 境界戦

■2ndワンマンライブ<shallm 2nd Live - アイオライト -> 


2024年3月10日(日) 東京・ebisu LIQUIDROOM
open16:15 / start17:00
ゲスト:有り ※後日詳細発表
▼チケット
前売 ¥5,000 (税込/ドリンク代別)
※全自由
3歳以下入場不可/4歳以上チケット必要
(問)ディスクガレージ:https://info.diskgarage.com/
【オフィシャルHP/SNS 先行予約(抽選)】
受付期間:12月15日(金)10:00〜12月29日(金)23:59

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