【インタビュー】kalmia、ミニアルバム『twilight』で新たな地平へ「何かを抱えてる人のもとに届いてほしい」

■お茶の間で流れるJ-POP、J-ROCKになりたいです

──最初にバンドの歩みについて聞いた時に、「想像してた人生図からするとゆっくりだと思う」という話があったじゃないですか。そこでも人生について意識しているなと思ったんです。

千葉：……どうなんだろう。でもメンバー抜けた時も、べつに「終わりだな」とかは思わなかったんですよね。で、メンバーに入ってもらって……まあ最初は（周囲から）「千葉一稀バンド」って言われてたんですけど。

西村：最初、めっちゃ言われてたもんね！

つかさ：一番悔しかった。

アヤ：「まあ歌うまいだけのバンドだよね」みたいな。メンバーは完全にサポート陣、みたいな見られ方をしていて。

──そうだったんですね。それは悔しいですね。

西村：でもそう言われても、うちら3人はグウの音も全然出ない、「まあ、そうだよな……」みたいな感じでした。だから「ライブをいっぱいしていこう」みたいな感じになったんです。


千葉：だけどそれもいつの間にか、まったく言われなくなったね。

──そうやってバンドとして磨かれていったということですね。それにしてもkalmiaの曲は、カラオケなどで実際に歌うのは難しそうな気がしますね。カラオケで歌ってみたことってあります？

千葉：あります。1、2回ぐらいですね。

つかさ：俺も1、2回。打ち上げ終わりのカラオケとかで歌った、みたいな。

西村：kalmiaの曲を？　僕は歌ったこと、ないですね。

アヤ：僕はめちゃめちゃあります。


千葉：どう？　歌ってみて。

アヤ：いや、難しいっすよ！（笑）　高かったり低かったり、高低差があって。男性だったらサビは高くてキツいし、女性だったらA、Bメロは低くてキツいとかあるかもしれないです。音域を広げましょう、って感じです（笑）。

──千葉さんの声域は広いほうなんですか？

千葉：どうなんでしょう。「歌ってる人だったら普通ぐらいじゃない？」と言われたことはあります。たしかにこれぐらいのキーのバンドはいっぱいいますし、高いバンドなんて、もっといますし。

アヤ：いやぁ、絶妙なんだよ。切り替えが。

千葉：うん。そんなに高くないけど、声が高く聴こえる、みたいな感じだと思うんですよ。

アヤ：声を張ると、またちょっと違うんですよ。kalmiaの曲は。

千葉：ああ、そうか。それはあるかもしれないね。歌うのは大変？

アヤ：大変ですねぇ。全然、点数取れない（笑）。いちおうそのメンバーのひとりではあるんだけど。

千葉：ファルセットというか、裏声から地声に行く瞬間はずっと意識しながらやってきたんです。一度、「裏声から地声への行き方が独特だよね」と言われたことがあったので、そこを意識してもらえたら滑らかにいくんじゃないかな。その違いをいかにわからせずに行くか、みたいな。フェードアウトとフェードインを組み合わせることを意識してもらえば。

アヤ：……ムズ！　意識します（笑）。

つかさ：頑張ります！（笑）

──意識どころか鍛えないと、って感じがしますけどね。「Contrail」なんて難しそう。

千葉：低いもんね。

つかさ：そうそう。サビの後半は高いし。

アヤ：あ、そうそう。ラスサビでウワーッて上がってくから。

千葉：でもそこは息いっぱい吸ってもらって、もう1回で行ってもらったほうがいいかな。勢いで行きましょう、って感じです（笑）。

──わかりました。では最後にこのバンドが目指すところというか、目標についてお話いただければと思います。

つかさ：お茶の間で流れるJ-POP、J-ROCKになりたいです。

千葉：わかる！　もう、みんなが知ってるっていう感じのね。

つかさ：そうそう。「ああ、kalmiaね」みたいな。

アヤ：さっきの話にもありましたけど、ライブハウス規模ではなくて、ホールだったりアリーナだったりを目指したいです。もう日本全国規模というか、だいたいの人が（存在を）知っていて、だいたいの人がライブを見たいと思うくらいのバンドに……当たり前に、常に曲がどこかで流れているようなバンドになりたいですね。


──うん。デカいところを目指しているということですね。

千葉：はい。そうですね。

──そのポテンシャルはあると思います。そして今回は、全員の目指してるところが一緒だということもわかるインタビューになったと思います。

つかさ：ありがとうございます（笑）。

アヤ：うれしいです！

千葉：ありがとうございます。

西村：頑張ります！

取材・文◎青木優




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