大黒摩季、ドキュメント番組『32年目の北海道ツアー』放送決定「勇気や希望、元気や笑顔のきっかけに」

大黒摩季の北海道ツアーに密着したドキュメント番組「北海道道『覚悟 ～大黒摩季 32年目の北海道ツアー～』」が、10月13日19時30からNHK総合・北海道で放送されることが発表となった。

◆大黒摩季 画像

大黒摩季は2023年、デビュー30周年ツアーを完走。1年間にわたり全国47都道府県67か所でほぼ毎週末ライブを重ねてきた。しかし、30年の道のりは平坦ではなかった。1990年代にデビュー以降ヒット曲を連発してきたが、病気の発覚、活動休止など、数々の困難に襲われた。そして50代になった今、「一番自分の歌を届けられている」と語る。

大黒摩季のライフワークは「ふるさと北海道へのエール」だ。2023年夏は、岩内、湧別、大空など、これまで訪れたことのない街を中心に道内6ヶ所をツアーで回り、故郷だけの特別なパフォーマンスを繰り広げた。

今回カメラは道内ツアーに臨む大黒はもとより、会場に足を運んだオホーツクの酪農家、胆振東部地震の被災者など、困難に立ち向かおうとする人々にも密着。50代になり深みを増す大黒の歌が彼らを鼓舞し続ける、その秘密に迫った。以下に、番組に関する大黒摩季のコメントをお届けしたい。

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「私のプライベートなんて、(撮影しても)面白くも何ともありません。世間のドキュメントは、感動的で痛みさえも綺麗でいてそしてファンタスティック。フィクションの映画よりも胸の奥をつかまれる。だからハマるんです。そうして(そういったものこそが)ドキュメントという作品なのだと思ってきました。

なので最初は、(自分が)そもそも綺麗であり続けることなんて無理ですし、天才に憧れ続ける努力の凡人のプライベートはいつだって、世の中や音楽業界、そして運命に翻弄されまくりブレまくり、理想と現実の狭間で常にもがき、幸せや夢に向かえば向かうほど傷だらけで、ハッピーエンドにはなり得ない不器用な人生、エネルギーを放った後のまるでミイラのように弱った姿を晒し、安いお涙を頂戴するのが嫌で、(今回の密着は、当初は)きっぱりお断りするつもりでした。だからこそ私にとって作品が真実であり、生きることと闘ってきた軌跡でもあるので、それを人の目を通し要約され、制限時間で希釈され、汚したくはないから。

でも、『NHKのど自慢』岩内町の現場で出会った堀口プロデューサーが、そしてその後ディレクターになった高橋ひろみちゃんが、一途に真っ直ぐに、私独自の言葉が生まれるその原因＆理由が知りたい、北海道を想い駆け回る原動力を見てみたい、そして見る人に更に勇気や元気を届けたいと熱く強く訴えられたので、その熱意に負けたという。結局は、いつも人に動かされてしまう自分が、得なのか損なのかはわかりません。ただ、この2人の熱が嬉しかったんです。

なのでこのドキュメントはあくまで苦労物語ではない、お客様の笑顔という尊い喜びに向かうためのプロセスであり、全てはいただいた拍手とその笑顔で昇華されているいうこと。努力や苦労は喜びに向かうための通り道であるということが伝わるのなら、子供や自分の家族のない私は最早、作品にしか自分の生き様や思想を残すことができませんので、彼らの作品になれるなら本望だと思いました。

想いは、届くと本当に幸せです。夢や願いも叶うと最高の自己肯定になります。不可能を可能にするのはいつも、自分自身の意志の力なんです。そうして大きさに関わらず願いを叶えようと頑張っている方々にとって、彼らのいうようにこの番組が勇気や希望、元気や笑顔のきっかけになっていただけたら幸せです」

Let’s SPARKLE　大黒摩季

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