【インタビュー】UnpRayable、京都発ミクスチャーバンドの新曲に原点「青春時代の感覚を取り戻して」

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■俺たちはこういう気持ちでやっている!
■という部分を伝えられる曲なんです


──そして、3rdデジタルシングル「空」ですが、過去曲(「キミとボク」「STAND BY ME」)と比べても、アッパーかつポジティヴな曲調に仕上がってます。ただ、資料を読むと結成後に初めて作った曲だそうで。

NAKAMURA:アンプレ始動以前に大阪のアイドルの曲をちょこちょこ作っていて。そのとき「メロコア系のアイドルを作りたい」と言われたので、それ用に作った曲なんですよ。DUFFの頃はメロコアみたいな曲を作ったことがなかったし、自分たちの青春時代の感覚を取り戻して。でも仮歌でJUNYAが歌ったら、めちゃくちゃカッコ良くて。“この曲、アンプレで絶対やりたい!”って思いました。その意味ではDUFFの流れとは違うし、これまでの曲とも違う仕上がりになったのかな。

──それで聴き心地が違うんですね。

Shingo:DUFFが終わって、アンプレで最初に作った曲ですけど、コロナ禍で活動休止状態になって。全国各地にいろいろな人を待たせたまま、ライヴができない辛さもあり。待たせている人に向けても“空でみんなと繋がっているよ”という意味を曲に込めました。曲調はポップだけど、根っこに熱い気持ちが入ってます。

JUNYA:僕は人生初の曲だったから、“やっと始められた!”って大号泣しちゃって。あの時の感情を言葉にするのは難しいけど、全国各地のファンのことも考えたら、涙が出ちゃったんです。この曲は今後ライヴでも心を込めて歌っていきたいし、10月4日のリリース日が待ち遠しいです。

Shingo:初ライヴからずっとやっている曲で、ライヴを経験した上でのリリースになるんです。だから、これまでのライヴとは聴こえ方も変わってるんじゃないかと。

──当時と現在で曲に対する見方も変わりました?

JUNYA:僕は全然違いますね。最初は歌詞を覚えて歌うだけでいっぱいいっぱいだったから。それが歌詞をもっと理解して、ライヴのみせ方も考えるようになりました。

NAKAMURA:ステージ上でも隣でJUNYAの成長を見ているので、確実に昔よりも気持ちを込めて歌えていると感じてますよ。

Shingo:JUNYAの成長が一番わかる曲ですね。


▲Shingo (Dr)

──曲調的には、歌詞や歌声がダイレクトに届くアレンジだなと。

Shingo:日本語で曲を出す以上、しっかり歌詞を届けられる曲にしたいので。

──ドラムプレイに関しては?

Shingo:好き放題やらせてもらってます(笑)。ライヴでも最後にやることが多いから、徐々に熱量も上がって“俺たちはこういう気持ちでやっているんだ!”という部分を伝えられる曲なんです。

──“離れ離れになっても二度と会えなくなっても 出会えた奇跡を忘れない”というリアルな歌詞描写も目に付きました。

Shingo:個人的な話をすると、DUFFや、JUNYAが以前にやっていたBUZZBLASTERのファンに聴いてほしい。そういう歌詞ですね。活動休止したことに悲しい思いをしているファンもいると思うけど、俺らはまだまだ頑張ってるからって。

──「空」のミュージックビデオはロゴスランドで撮影したそうで。建物の色に合わせて、洋服の色も揃えてましたよね?

NAKAMURA:あれはほんまにたまたまなんですよ(笑)。

JUNYA:それぞれが着てきた服がたまたまあの色で、「合ってるやん!」って。

Shingo:何なら、MV撮影後のジャケット撮影のときに初めて建物の色に気付いたくらいで。

──そうでしたか(笑)。地元・京都で撮ったミュージックビデオにはレペゼン的な意味合いもあるんですか?

NAKAMURA:そうですね。ロゴスランドでは冬にイルミネーションをやっていて、そこにある音楽ステージにDUFFの頃はよく出させてもらったから。自分たちが生まれ育った城陽市の宣伝ではないけど、何か役に立ちたいなと。

──京都の先輩にあたる10-FEETは<京都大作戦>、ROTTONGRAFFTYは<響都超特急>とそれぞれ地元開催フェスをやっています。将来的にアンプレ主催フェスをやりたい気持ちもありますか?

Shingo:ロゴスランドは<京都大作戦>の会場となる太陽が丘の真隣なんですよ。地元への恩返しではないけど、もちろん盛り上げたい気持ちはあります。地元の人たちからも応援されるバンドでありたいから。ロゴスランドを使って、将来的に大きなフェスをやりたいですね。

取材・文◎荒金良介

■3rdデジタルシングル「空」

2023年10月4日(水)リリース
レーベル:A works records
作詞作曲:UnpRayable 編曲:立石リョウ




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