【インタビュー】UnpRayable、京都発ミクスチャーバンドの新曲に原点「青春時代の感覚を取り戻して」
■目指してるのは日本武道館ですかね
■下見にも行きました(笑)
──ツインボーカルというスタイルに関しては、2000年前後に多く出てきたミクスチャーロックの影響が大きいんですか?
NAKAMURA:めちゃくちゃ大きいっす(笑)。地元・京都の直の先輩がROTTENGRAFFTYさんで、あの人たちが最初に出したCDも買っているんですよ。最初はリンキン・パークを聴いてカッコいいと思ったけど、ROTTENGRAFFTYさんはラウドの中に日本っぽさがあるじゃないですか。リンキン・パークをやるのは無理やけど、ROTTENGRAFFTYさんだったら日本人の俺らにもやれるかもしれないと。それがツインボーカルのきっかけですね。
Shingo:ROTTENGRAFFTY、宇頭巻(現・UZMK)も好きやったし、あの世代ですよね(笑)。
──ええ、わかります。smorgasとか麻波25とか。
NAKAMURA:僕自身は、ひとりボーカルに魅力を感じなくて。リンキン・パークもメロディとラップって担当が分かれているじゃないですか。であれば、僕はメロディをそれほど歌えないから、メロディを歌える人を置けばROTTENGRAFFTYさんみたいになれるんじゃないかと。
▲NAKAMURA (Vo)
──アンプレというバンドになって大きく変わった点は?
NAKAMURA:DUFFの頃も、もう一人のボーカルに合わせて曲を作っていたけど。歌い手としての個性があるわけではなかったから、誰が歌っても絶対に良く聴こえる曲を書こうと思っていたんです。でもアンプレになって、JUNYAには歌心があるので、それを活かせる曲を作ろうと。
Shingo:JUNYAが仮歌を歌うと、また雰囲気が変わるんですよね。
JUNYA:僕はブラックミュージックも好きなので歌い方はそっち寄りじゃないですけど、それをニュアンスとして入れられる場所があればと思ってます。
Shingo:あとは、DUFFと比べて曲の聴こえ方が違うのは、キーの違いがデカいのかな。
NAKAMURA:確かに。カラオケレベルで例えると、DUFFと比べて+2とか+3くらい高いんですよ。JUNYAのキーがめちゃ高いので。
──JUNYAさんもそうですが、NAKAMURAさんもキーは上がってませんか?
NAKAMURA:僕はほんまギリギリですね。普通の男性キーよりも高いんじゃないかな。
──キーの高さが楽曲の透明感にも繋がっている印象を受けます。
NAKAMURA:ああ、それはあるかもしれない。
──それもこのバンドの魅力ですよね。あと、ツインボーカルとドラムの3ピースという編成も珍しい。
NAKAMURA:今、ギターとベースはサポートメンバーを入れてライヴをやっているんです。“こいつがメンバーやったら”という人に出会えたらいいんですけど…バンドは人数が多ければ多いほど活動が難しいし、この3人は同じところを目指せるメンバーやから。
──3人で目指している景色とは?
JUNYA:日本武道館ですかね。3人でちゃんと確認しました(笑)。
NAKAMURA:下見にも行きました(笑)。DUFFの時も人前で「武道館に行きたい!」と口にしていたんですよ。誰が見てもわかりやすい目標を打ち立てるのは大事だなと。それで一度、時間があったとき、「観に行ってみよう」と。バンドマンに限らず、武道館はキラキラした特別な場所だと思うし。僕も40歳過ぎて、やるからにはやってみたい!と思います。
──メンバー3人だと音楽も活動もフレキシブルに動ける利点はありそうですね。
Shingo:ライヴハウスでバンド編成でない形でやったり。僕がDJで2人が歌ってショッピングモールでやったりってことも、3人だからできることやし、一般層にもアピールできますからね。クラブイベントにも呼んでもらいやすくなるし、活動範囲は広いと思います。
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