【速レポ】<中津川ソーラー>HY、幸せ届けたステージ「今日のフェスが最高の日になりますように!」

ポスト
no_ad_aritcle

全国的に不安定な天気が続く9月。しかし9月23日の中津川は、秋の始まりにしては蒸し暑さたっぷりの晴天に包まれていた。そんな<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2023>のRevolution STAGEのトップを務めるのはHY。もしかして、この暑さは彼らが沖縄から引き連れてきたのか。

◆ライブ写真

フェスのオーガナイザーでもある佐藤タイジの<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2023>の開会宣言に続いて、三線の音色も印象的な沖縄民謡をSEに、笑顔で手を振りながらステージに登場したHYの4人。


「<中津川 THE SOLAR BUDOKAN>、みなさん、始めますよ。心を開いて、両手を広げて、太陽を感じて、この瞬間を思いっきり楽しんでいこうね。この時間にふさわしい曲!」

新里英之(Vo, G)のそんな言葉から始まったのは「AM11:00」。包み込むような優しいメロディとやわらかな音色は、会場に集まった大勢のオーディエンスの気持ちをすぐに解きほぐしていく。歌いながら新里英之が左右に手を揺らすと、それに合わせてオーディエンスも共に揺らす。あっという間にみんなの心はひとつだ。会場に広がる楽しそうな表情を見ながら新里英之は「今日のフェスが最高の日になりますように!」と笑顔で願った。


しかし願うばかりでなく、HYが最高の日をいよいよ作り上げていく。なにしろ中津川を一気に沖縄色に染め上げたからだ。「中津川に沖縄の風を届けたいと思います」と言いながら、HYの4人がオーディエンスに伝授するのは、沖縄の幸せの踊り「カチャーシー」。メンバーが「イヤーサッサー!」と声を掛ければ、オーディエンスは「ハイーヤッ!」と声をあげる。コール&レスポンスまで沖縄色だ。

仲宗根泉(Key, Vo)も、地声とファルセットを巧みに行き来させる沖縄の心を吸収した歌声を響かせ、そしてみんなを心地よく酔わせる。さらに三線の奏でるメロディに合わせ、優雅にカチャーシーで舞うメンバーとオーディエンス。続く「モノクロ」では、メイン・ボーカルが曲の場面ごとに新里英之、仲宗根泉、名嘉 俊(Dr)の3人が歌い分ける。曲名こそ「モノクロ」だが、HYの描き出すのは感情も色彩も豊かな世界だ。




HYの前にはオーディエンスがいっぱいだが、意外なことに、HYを初めて観るオーディエンスもかなり多い。MCではそれについて仲宗根泉が触れ、「逆に聞きたい。今までHYを観てなくて、誰を応援してたんですか?」とオーディエンスの一人に質問。すると、その男性客はあろうことか、ORANGE RANGEと言ってしまった。「ああ、同じ沖縄出身のね? すごい頑張ってるよね。…はい、ヒデさん、次に行って」と急にしょんぼり気味。そしてみんなで大爆笑。オーディエンスと変に壁を作らないライブ運びや、自然体のやり取りは、さすが、HYである。HYの単独ライブではいつも仲宗根泉の演出かつ主演によるコント・コーナーもあるのだが、それを彷彿とする場面でもあった。


ライブ中盤、新里英之の音頭で「ソーラー!」と「パワー!」でコール&レスポンスも起こしながら曲はダンサブル・ナンバー「エール」へ突入。グルーヴィーなベース・ラインを弾きながら軽快なステップも踏む許田信介(B)。音でもパフォーマンスでも、オーディエンスを躍動させっぱなし。そして最新ナンバー「ワラッタラッタ」では、スカやレゲエ、さらにポップスも巧みに混ぜ込み、HY流のロックをたっぷり楽しませる。

23年前の結成当初からミクスチャー精神が旺盛だったHY。しかし彼らの場合、尖ったりヘヴィな方向のそれではなく、常に心地よさや温かさと幸せを感じさせるのが最大の個性であり魅力。沖縄っぽく言うなら、おいしさと栄養で人を笑顔にさせるチャンプルー(ごちゃまぜ)っぷりだ。だから「ワラッタラッタ」では、タオルも回しながら思いっきり楽しむ姿でいっぱいに。



そんな最新曲から、今度は初期からずっと大切にしてきた曲のひとつ「ホワイトビーチ」。さらにライブでしか披露しない特別な曲「フェイバリットソング」。意表を突く意外な流れで、観ている人たちをとことんまで楽しませていくHY。またメンバーの目の前には、曲を浴びながら、太陽の光で輝きながらカチャーシーを踊るオーディエンス。中津川はフェスの開始早々、幸せいっぱいの光景が広がった。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎柴田恵理

■セットリスト

1. AM11:00
2. Street Story
3. モノクロ
4. エール
5. ワラッタラッタ
6. ホワイトビーチ
7. フェイバリットソング

■<中津川THE SOLAR BUDOKAN 2023>



9月23日(土) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
9月24日(日) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
open10:00 / start11:00 ※予定
岐阜県中津川市茄子川1683-797
▼出演
【9月23日(土)】androp / BREIMEN / Caravan / 地球三兄弟(YO-KING / 桜井秀俊 / 奥田民生) / DURAN / HEY-SMITH / HY / 韻シスト / いとうせいこう is the poet / JUN SKY WALKER(S) / 清春 / Major in Body Bear (from台湾) / NakamuraEmi / OAU / PLECTRUM / ROCKIN’ QUARTET (大木伸夫, ホリエアツシ, 村松拓, TOSHI-LOW, 内澤崇仁) / ROCK’N’ROLL GYPSIES (花田裕之, 下山淳, 池畑潤二, 市川勝也) / SOIL&“PIMP”SESSIONS / 10-FEET / 打首獄門同好会 / うじきつよし / ヤバイTシャツ屋さん / DUCK HOUSE
【Village Of illusion】ermhoi / Kaoru Inoue / DJ KENTARO / 武藤昭平 with ウエノコウジ / OBRIGARRD / Rei / TOMOYUKI TANAKA (FPM)
【9月24日(土)】シアターブルック w/ 河村隆一 / ACIDMAN / a flood of circle / the band apart / ComplianS+Afro Begue (佐藤タイジ, KenKen, Omar Gaindefall, 津田悠佑, 佐々木俊之, Naoto) / FIVE NEW OLD / FLYING KIDS / 吉川晃司 / 木村カエラ / LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS / STOCKMAN / NONA REEVES / Nothing’s Carved In Stone / Nulbarich / 奥田民生 Solar Session / Omoinotake / Original Love / リーガルリリー / サンボマスター / ストレイテナー / 土岐麻子 feat. 堀込泰行 / うじきつよし

▼チケット
・2日通し入場券 15,900円
・9月23日(土) 入場券 9,800円
・9月24日(日) 入場券 9,800円

【各プレイガイド】
▼イープラス
https://eplus.jp/ntsb23/
▼チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/solarbudokan-23/
Pコード:2日通し入場券:780-841 / 1日入場券:248-631
▼ローチケ
https://l-tike.com/solarbudokan/
Lコード:42780
▼サンデーチケットセンター
https://www.sundayfolk.com/go/ntsb2023/
▼プレイガイドぎふ
https://www.cnplayguide.com/gifu-np/
※キャンプ券・駐車場券はイープラスのみ受付

【往復シャトルバス乗車電子チケット】
中津川駅(にぎわい広場)⇆ 会場(中津川公園)
http://solarbudokan.com/2023/access/index.html#sec-4
【フード&フリマ出店】
http://solarbudokan.com/2023/area/shop/
【オフィシャルグッズ】
http://solarbudokan.com/2023/goods/
【公式アプリ】
アーティストの出演日程やタイムテーブルに加え、プレイリストを試聴できるなどの機能を搭載
・iOSアプリ:https://apps.apple.com/us/app/id1466179992
・androidアプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.eplus.solarfes

主催:中津川 THE SOLAR BUDOKAN 実行委員会



■“こどもソーラーブドウカン2023”コンテンツ紹介

【うじキングダム こどもパレード】※協力:株式会社ヤイリギター

▲うじキングダム こどもパレード


▲内澤崇仁(androp)
今年もこどもソーラーブドウカン国王にうじきつよしが就任。「うじキングダム こどもパレード」と題して、ギター&パーカッション教室とパレードを実施。うじきつよし&内澤崇仁(androp)共作によるこどもソーラーブドウカンテーマソングでパレードを行う。
出演:うじきつよし、内澤崇仁(androp)、辻コースケ、伊地知潔(ASIAN KUNG-FU GENERATION / PHONO TONES)…and more

【HY HeartY Village@こどもソーラーブドウカン】

▲HY HeartY Village
HYのメンバーと一緒に自然の物や身の回りの物を少し工夫して、楽しい楽器を作ります。作った楽器でHYとセッションも。
※申し込み方法など詳細は後日発表

【ドラムであそぼう】※協力:パール楽器製造株式会社

▲こどもドラム教室
ドラムの老舗メーカー パール楽器協力、キッズドラムセットが登場。ドラムを叩いたことがない初心者も大歓迎。ASIAN KUNG-FU GENERATIONのドラマー伊地知潔が先生として登場する『こどもドラム教室』も開催する。

【水素で動かせ!ミライのクルマ実験教室】※協力:トヨタ自動車株式会社
未来のエネルギー水素の特長を「作る」「貯める・運ぶ」「使う」の3つのシーンで学び、みんなで実際に水素を作る実験をします。作った水素で燃料電池自動車「MIRAI」の模型を走らせてみよう。

【RAV4で快適キャンプ体験】※協力:トヨタ自動車株式会社 ✕ KEEN

▲伊地知潔(ASIAN KUNG-FU GENERATION / PHONO TONES)


▲NAOTO
TOYOTA RAV4の給電を使って快適キャンプ体験を楽しむ。人気ブランド「DOD」、アウトドア・フットウェアブランド「KEEN」がキャンプギアを提供する。TOYOTA RAV4の給電と調理家電を使用した『キャンプ料理教室』も開催。
出演:伊地知潔(ASIAN KUNG-FU GENERATION / PHONO TONES) ✕ NAOTO(Violinist)

【みんなで作る「太陽のステージ」】※画家 近藤康平 ✕ 木こりの熊さん 監修

▲木こりの熊さん
木を切る・画を描く、何をやっても自由。こども自身が作りたいアート作品を画家 近藤康平と木こりの熊さんが一緒に制作。出来上がった作品は、こどもソーラーブドウカンのメインステージ「太陽のステージ」の装飾として取り付けられていく。2日間でどんなステージが出来るのか? 誰もわからない。進化する「太陽のステージ」は必見。

【TOYOTA こどもソーラー食堂 BY 伊地知潔】

▲水素で動くFCキッチンカ
料理研究家としても活躍するドラマー伊地知潔(ASIAN KUNG-FU GENERATION / PHONO TONES)が、キャンプでこどもも楽しめる簡単レシピを考案。こどもソーラーブドウカンで料理教室を行う。水素で動くFCキッチンカーを使った「TOYOTA こどもソーラー食堂」が登場。伊地知潔監修によるキャンプでこどもも楽しめる簡単料理を限定無料配布決定。

【中津川少年少女合唱団 SOLAR CHILDREN スペシャルステージ】

▲中津川少年少女合唱団
幼稚園年中から中学3年生までのこども達によって美しいハーモニーを響かせる『中津川少年少女合唱団』が、昨年に続き今年も登場!結成から22年を誇る合唱団のOBも参加する『中津川少年少女合唱団 SOLAR CHILDREN スペシャルステージ』をどうぞお楽しみに。

【Moving eによる「こどもソーラーブドウカン」への電力供給】

▲Moving e
水素から電気を生み出すMoving eを使って、こどもソーラーぶどうかんエリアへ電力を供給。Moving eは大容量水素を搭載する燃料電池バスと、可搬型外部給電器・可搬型バッテリーを組み合わせたシステムで、電力供給量は最大約490kWh。

■クラウドファンディング“ソーラーサポートプロジェクト”


▼受付サイト
クラウドファンディングサービス“Fanpla Action”
https://action.fanpla.jp/tsb2023
▼参加受付期間
9月5日(火)19:00~9月30日(土)23:59
※印の下記コースはリターン品発送の都合上、9月13日(水)23:59まで
▼サポートコース一覧
・ソーラーサポーター コース:1,000円(税込)
・エコバッグ コース(※):2,500円(税込)
・もみ殻リユースカップ コース(※):3,000円(税込)
・Tシャツ コース(※):4,500円(税込)
・サイン入りTシャツ コース(※):10,000円(税込)
・バックステージツアー コース(※):10,000円(税込)
・アフタートーク コース(※):10,000円(税込)
▼サイン入りTシャツ参加アーティスト(順不同)
・LOW IQ 01
・a flood of circle
・JUN SKY WALKER(S)
・the band apart
・NONA REEVES
・Omoinotake
・土岐麻子 with 堀込泰行
・Nothing's Carved In Stone
・ストレイテナー
・androp
・佐藤タイジ


この記事をポスト

この記事の関連情報