【コラム】緑黄色社会、月9主題歌「サマータイムシンデレラ」と共に駆け抜けた熱い夏
この夏、『Mステ』夏の3時間半スペシャルをはじめとする音楽番組や、<ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023>などの音楽フェスで鳴り響いた、緑黄色社会の「サマータイムシンデレラ」。いつの間にか、耳に親しんでいる人も多いだろう。
この楽曲はもともと、フジテレビ系月9ドラマ『真夏のシンデレラ』の主題歌として書き下ろされた。地元愛が強いサップトレーナーの夏海(森七菜)と、東大卒エリート建築士の健人(間宮祥太朗)という普段なら出逢うことがなさそうな2人が、夏だからこそ巡り合った奇跡を中心に、真夏の恋と青春群像劇が繰り広げられている。そんなキラキラな物語にときめきを添えているのが、この主題歌だ。
9月4日放送の第9話では、8月24日に「お台場冒険王」”めざましライブ”で実際に行われた緑黄色社会のライブに、ダブル主演を務める森、間宮をはじめ、キャストがサプライズ参戦し、生のライブでドラマシーンの撮影が行われたことも大いに話題となった。間宮が「ライブを楽しみ過ぎてあまり記憶がない」と述懐していたように、リョクシャカのライブには誰もが惹きつけるパワーを持っているようだ。さらに、8月26日に行われた音楽フェス<音楽と髭達2023 - WA ->では、ドラマの主要キャストのひとりで、GENERATIONSのメンバーでもある白濱亜嵐と仲良くツーショット(ファイブショット?)した姿が、公式X(旧Twitter)にアップされていた。かと思えば、ドラマで重要な役割を果たす「Kohola食堂」をリョクシャカのメンバーが揃って訪問。メンバーから贈られた歌のプレゼントに感激する森の姿がSNSに投稿されるなど、ドラマを通して様々な交流の輪が広がっていることが感じられ、そんなところにメンバー4人の温かみ溢れる人柄も伝わってくる。
『真夏のシンデレラ』は、いよいよ物語が佳境を迎えている。残暑は続くものの、少しずつ秋の気配を感じ取りながら、歌詞の一節のように「8月のカレンダー/夏の終わりが近づいた/胸が騒ぐ/やめてまだ終わらないでよ」という気持ちを抱えながら、そわそわした気持ちでドラマを見ている人も少なくないのではないだろうか。だが、そうした寂しさや愁いを弾き飛ばすかのように、9月に入ってもリョクシャカの熱い2023年の夏は続いているようだ。
まずは9月1日、あの人気YouTubeコンテンツ“THE FIRST TAKE”にリョクシャカが再び登場し、「サマータイムシンデレラ」の演奏をプレミアム公開した。メンバー全員が1音ずつを互いに確かめ合うようにしながら、繊細に奏ではじめたときに生まれる心地よい緊張感は、いつしか楽曲の主人公の感情の高ぶりに合わせてエモーショナルなものへと移り変わっていく。なかでも、長屋晴子が全身で歌詞の世界観を表現しながら歌う様は圧巻で、その熱い歌唱に呼応するように各パートも思いを込めて演奏している。この4人だからこそ成せる一体感は、バンドという有機体のすばらしさを伝えてくれると同時に、彼らのプレイヤビリティーの確かさを改めて実感させてくれる。
さて、“THE FIRST TAKE”で、装飾を取り払いバンドの底力を示した映像を披露した彼らだが、同曲のミュージックビデオ(以下、MV)では、また違った表情を魅せてくれた。カラフルな衣装をまとった4人が、向かい合いながらビーチで歌い奏でたり、幻想的な花火に包まれる映像は、まさにエンドレスサマーといった雰囲気だ。笑顔を浮かべる4人からは絆が透けて見え、じんわりとあったかい気持ちになることだろう。ちなみに、この楽曲の歌詞に「魔法みたいな時間に揺れちゃってどうしよう」という一節がある。MVでの、花火に包まれるような映像と相まって、ドラマ挿入歌として制作された叙情的なバラード「マジックアワー」の世界観とも、ゆるやかにつながっているようにも聴こえてくるから不思議だ。
9月4日には、その「マジックアワー」のMVも公開された。大切に思う誰かを花火に見立て、恋焦がれる自分を水面に例える和の情緒漂うバラードは、疾走感あふれるキャッチーな「サマータイムシンデレラ」といい意味で対角線上にあるようなしっとりとした夏恋ソングだ。MVでも、そうした楽曲のコントラストが鮮やかに描き出されているように思う。「サマータイムシンデレラ」では、ひと夏の思い出を賑やかにシェアした4人は、「マジックアワー」で、それぞれが旅に出て1人で夏を思い返しながら過ごすアナザーストーリーを繰り広げている。色鮮やかで旅情あふれる風景が織りなす映像美と、過ぎゆく夏を惜しみながらも、「夏が過ぎてもこのままで」と願うように歌う気持ちは、その先の季節へ続いていくことを予感させてくれるだろう。
そして、9月6日にはファン待望のCDパッケージ「サマータイムシンデレラ」がリリースとなった。発売当日には、スタジオライブ<奏でた音の行方 vol.9>の生配信を敢行するというサービス精神も発揮してくれた4人。この夏、幾度となくさまざまなシーンで4人が奏でてきたであろうこの楽曲は、メンバー自身にとってもきっと特別な夏の1曲として体と心に刻まれていることだろう。そんな「サマータイムシンデレラ」は、9月7日からWOWOWのMVパワープレイ番組「WOWOW MUSIC BREAK」においてオンエアがスタート。また、9月9日からは、様々なミュージシャンと在阪FM局のFM802がこだわりの料理をプロデュースする期間限定のフードダイニング・アーティストコラボレストラン「音食キッチン in OSAKA」にて、穴見真吾の参加が決定している。この先も、まだまださまざまな形で緑黄色社会を感じることができそうだ。
そして、12月15日の横浜アリーナを皮切りにアリーナツアー<リョクシャ化計画2023-2024>の開催も控えている。「サマータイムシンデレラ」で2023年の夏チャートをにぎわせ、たくさんの人の思い出に寄り添った緑黄色社会が、その経験を糧にどんな歌声を届けてくれるのか注目し続けていきたい。
文:橘川有子
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7thシングル「サマータイムシンデレラ」
ダウンロード・ストリーミング ▶ https://erj.lnk.to/sC5Fxo
9/6(水) CDリリース
CD ▶ https://erj.lnk.to/sUQH5B
●初回生産限定盤|CD+Blu-ray|ESCL-5875~6|¥3,900(税込)
●通常盤|CD|ESCL-5877|¥1,100(税込)
●収録内容
[CD|初回生産限定盤・通常盤共通]
1 サマータイムシンデレラ|フジテレビ2023年7月期ドラマ「真夏のシンデレラ」主題歌
2 マジックアワー|フジテレビ2023年7月期ドラマ「真夏のシンデレラ」挿入歌
3 サマータイムシンデレラ -Instrumental-
4 マジックアワー -Instrumental-
[Blu-ray|初回生産限定盤]
ライブ映像収録 (収録内容後日発表)
『真夏のシンデレラ』
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