【コラム】Pearl Drums × 新日本プロレス、企画立案者が綴る“異色最強タッグ”の理由「憧れのライオンマークに愛を」
Pearl Drumsと新日本プロレスが異色の“タッグ”を結成した。両者のコラボレーションによるスティックが8月29日より全国楽器販売店で数量限定発売中だ。
◆Pearl Drums × 新日本プロレス 画像
この最強タッグは、旗揚げ50周年を経てなお躍進を遂げる“新日本プロレス”と、創立77周年を迎え今以て進境著しい“パールドラムス”が、音楽好きとプロレスファンを繋ぐコラボとして実現したもの。定番モデルとなるヒッコリー材の“110HC”をベースにスペシャルデザインのドラムスティックの完成だ。
“新日本プロレスリング×Pearl コラボレーションドラムスティック”は“110HC”をベースに2モデルが登場。両モデル共にKing of Sportsを象徴する“ライオン・マーク”と、パールのロゴがデザインされた。その1つはクリアラッカーにレッドロゴ、もう1つはブラックラッカーにホワイトロゴ。サイズは14.5mm×398mmで、価格は共に2,200円となる。闘魂が込められたスティックでドラムプレイもパワーアップすること間違いなしだとのこと。
“なぜPearl Drumsと新日本プロレスが強力タッグを組んだのか?”──その真相を企画立案者のパール楽器製造(株)の西澤孝之氏が綴ったコラムを以下にお届けしたい。
◆ ◆ ◆
今回、新日本プロレスさんとのコラボ商品を発表したところ、反響が大きく驚いています。ただ、“この全くの異業種がなぜ手を組んだんだろう?”というコメントが寄せられ、確かに、と思いましたので経緯を少しご説明させて頂きます。一言でいえば、私がプロレス好き、幼少期よりとりわけ新日本プロレスの大ファンだったからです(笑)。
もともと弊社は、ブシロード(新日本プロレスの親会社)さんが手掛けるBanG Dream!(バンドリ!)と立ち上げの頃からご一緒してまして、アニメーションやステージで使うドラムスやギターアンプのリレーションから、そのコラボをスタートしました。以降、数々のプロジェクトでオリジナルスティック等の制作・販売を実施し、幾多のヒット商品を一緒に世に送り出してきました。
また昨年2022年、ギターブランドのESPさんが新日本プロレスさんとのコラボレーションギターピックを発売し、好評を得たことを伺いました。“これはもしかしたら、弊社のドラムスティックも可能性があるんじゃないか”と、バンドリのスタッフさんを通じてご紹介頂き、いざ中野坂上にある新日本さんの事務所に出向き、ご提案させて頂きましたところ、「是非やりましょう!」と快諾くださり、プロジェクト実現に向けて両社でここまで進めて参りました。
スティックの仕様は、パールの定番サイズ110HCをベースに、カラーリングはナチュラルにレッドのプリント。“燃える闘魂”=赤のイメージですね。もう一方はブラック。新日本の選手は従来タイツやリングシューズも黒が主流でした。
こうして“King of Sports”を象徴するあの憧れのライオンマークが入ったスティックが完成しましたが、ここに辿り着くまでの大きなキッカケは、やはり“プロレスと音楽を共通して愛する人がたくさんいる”ということでした。昨年開催された一夜限りのプロレス音楽イベント<シンニチイズムミュージックフェス>も大盛況だったと聞きました。パールエンドーサーでプロレスファンのドラマーも多いですし、入場テーマ曲の作曲やレコーディングに携わっている方も我々の周りにたくさんいます。楽曲も1980年代はフュージョンがベースになっていたり、昨今はハードロックやメタル色の強い入場曲も多く、世情を反映しているのも興味深いです。新日ファンはみんな『ワールド プロレスリング』のテーマ曲「The Score」が鳴った瞬間にはもうテンションマックスですよね。それと、企画段階で実際にこのスティックを製造する取引先の工場を訪問しましたが、ここにも大のシンニチファンがいらっしゃって嬉しかったですね。そんな方々の熱い思いが詰まった作品です。
楽器業界然り、プロレス興行然り、ここ数年のコロナ禍でのビジネスは決して楽ではなかったと思いますが、ようやくお客さんも戻ってきました。この夏は音楽フェスやプロレス会場も熱気であふれ、コロナ前の活況を取り戻しつつあります。我々は打楽器メーカーとして創業から77年、もっともっとたくさんの方にドラムの楽しさ、叩く楽しみを感じてもらいたいと、いつも思っています。ドラムを演奏したい、とにかく叩いてみたいという方も今また増えてきていますし、昔やってたけどまたバンドやりたいなって方とか、一から始めてみようという人まで、このスティックをきっかけにドラムの魅力がまた拡がっていったら嬉しいです。新日本プロレスさんも海外進出が奏功し世界規模のマーケットで展開されていますし、我々もよりグローバルな戦略を以って取り組んでいるところですので、一見異色と思われるこのパートナーシップも我社にとってはまたこの先の未来に繋がる好機と考えています。
そもそもリング上では、かつて異色と言われたタッグチームが大活躍したシーンは幾多記憶にありますし、プロレスは反則攻撃だって5カウントまでOKの世界(笑)、難しいことは抜きにこうやって夢のコラボ作品をまた企画していきたいと思っています。
今回、快くタッグを組んでくださった新日本プロレスさんには本当に感謝しています。スティックは8月29日より全国の取り扱い楽器店の店頭やwebで絶賛発売中です。是非、手にしてみてください。
パール楽器製造(株)国内営業部 企画販促課 西澤 孝之
◆ ◆ ◆
■新日本プロレスリング×Pearl コラボレーションドラムスティック
全国楽器販売店にて
定価:¥2,200 (税込)
サイズ:14.5mm×398mm
オリジナルスリーブ入り
品番:110HC/NJPW-1
仕様:ヒッコリー製 クリアラッカーw/Redロゴ
品番:110HC/NJPW-2
仕様:ヒッコリー製 ブラックラッカーw/Whiteロゴ
この記事の関連情報
<ドラマーズ・パラダイス 2024>、東京楽器博にて開催+4ドラマー集結スーパーセッションも
稲葉浩志<enⅣ>で来日を果たすシェーン・ガラス、東阪にてドラムクリニック開催
Pearl Drums、すみっコぐらしドラムセットとドラムスティックを発売
【レポート】Pearl Drums、ハイエンドドラムス発表イベントで鶴谷智生、マイファスのKid’z、佐藤 奏が「さらにレベルアップした」
【コラム】Pearl Drumsスタッフが綴る、過去最大規模24社参加のイベント<ドラパラ2023>を10倍楽しむ方法
Pearl Drums、新たなハイエンドドラムス発表イベントに鶴谷智生、マイファスのKid’z、佐藤 奏
【レポート】真矢(LUNA SEA)、<Special Drum Seminar>で生なのか?電子ドラムなのか?「この場で発表しようと思っていた」
櫻澤泰徳主催イベント<Busker Noir in 暗黒秋櫻>、shujiやシドのゆうや参加決定
Aldiousのサワ&Marina、Markbass × SABIANプレゼンツによるリズムセクションセミナーを東阪開催