SNARE COVER、強力メンバーをバックに従えメジャーリリース後初ライブ
7月26日に「Hourglass」でメジャーデビューを果たしたシンガーSNARE COVERが、7月30日にGemini Theatre 二子玉川でバンドセットを含めたライブを敢行した。
4オクターブ驚異の声を持ち、哀愁と叙情を壮大なスケールで表現し、独自の境地を進む異端のシンガーSNARE COVER。ギターとLOOPのみのソロ、ピアノとのデュオに加えて、強力な布陣のバンドセットと彩りを変えながら更なる進化を見せた。
7月30日東京近郊二子玉川にあるGeminiTheatreは心地よい熱気に包まれた。20年の活動を経てメジャーデビューという機会を得た40歳のミュージシャン。先鋭的な音楽性やほとばしるパッション、そして究極ともいえるボーカル力は熱心なファンにに支持され続け音楽仲間からも強い共感を得てきたが多くの人に知られることもないマイペースな活動だった。
そんな地道な苦労時代を知ってファンや音楽仲間にとって彼のメジャーデビューは 「代わりに夢をかなえてくれた」という感慨に満ちた多くのお祝いメッセージであふれた。
そしてこの日のライブで彼の音楽に共鳴した素晴らしいミュージシャンたちが集結。
驚くべき完成度と独創にあふれたバンドサウンドで彼の壮大な世界観を見事に体現した。
特に今もカルメンマキ・マキ&OZのメンバーとして活躍している川上シゲ(ベース)とチャッピー(ドラムス)のリズム隊の重厚なグルーヴは一際存在感を放った。このふたりが在籍した千年コメッツ(1986年 CBS SONYからデビュー)のメンバー全員がアンコールで集結するというハプニングも、集まったファンにとって忘れられないインパクトを残した。
音楽シーンに強烈な個性を放ち、地方発という新しいミュージックライフのありかたを提示する SNARE COVERの今後の活躍に期待したい。
ライブ写真撮影:小山美里
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