【ライブレポート】テーマパークのように楽しめる<LuckyFes>

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【7月17日(月)】
▪️SKY-HI、LuckyFesで「日本を、音楽業界を、世界を熱くしに来た!」

13時30分、この日もとてつもない暑さが<Lucky Fes’23>を襲っていた。そんな中、WATER STAGEには人が集まり、SKY-HIのステージを待ちわびている。オーディエンスには、SKY-HIのグッズを身につけた人だけでなく、SKY-HIが設立したマネジメント・レーベル「BMSG」のTシャツやDa-iCEのグッズを身にまとった人も少なくない。待ち時間の間、彼が広げてきたファミリーの輪が大きくなっていることをひしひしと感じた。

サクッとサウンドチェックをすると「あとは誰も倒れることがないといいね」と歌い、そのまま本番がスタート。ここからは、彼の独壇場だ。ノンストップで楽曲を繰り出し、オーディエンスを一人残らず取り込んでいく。それは、フェスということを忘れてしまうほどであった。柄シャツをさらりと着こなしたSKY-HIが登場すると会場中の手が上がり、一気に熱量が高まる。「Crown Clown」でライブがスタートだ。


初っ端からアツいパフォーマンスを見せると、「元気かー! 倒れるなよ。命、第一! だがいけるヤツはとことんいくぞ!」とシャウトして、「Happy Boss Day」へ。サビに突入すると、「1、2、1、2、1、2、3!」のカウントに合わせてジャンプ。その様子を見たSKY-HIは「最高だな!」と笑顔を見せていた。その後もステージ上でゆるりと踊りながら、「君らが主役になる時間がまた来ちまったぜ!」、「今日さ、テンション上げる曲しか持ってきてないんだけど大丈夫か、君ら」と、観客を煽っていく。

ここで「今日楽しみにしてきたってヤツ両手!」と語りかけるSKY-HI。「その手を鳴らせ!」で始まったのは「Dramatic」。会場からは大きなクラップが鳴り、サビの“Yeah”は大合唱。熱い曲をさらに熱くしていく。ラストの“超Dramatic”をキメると、思わず黄色い声援が上がっていた。


「ぶっ続けで歌うとさすがにくるね」と言いつつも、まだまだ楽曲は止まらない。会場を見渡し、「みんな友だち多そうじゃん。俺も友だち呼んでいいか!」とAile The Shotaを呼び込み、「Tiger Style feat.Aile The Shota」を繰り出す。息の合ったやり取りを見せ、楽しそうに2人で暴れながらパフォーマンスしている姿を見ると、自ずとテンションが上がってしまう。これが“SKY-HIマジック”なのだろうか……。

Aile The Shotaがステージを去ると、「飛ばしすぎた。気持ちよく揺れよう」と息も絶え絶えになりながらも語るSKY-HI。横ノリが心地よい「Dream Out Loud」スタートする。「手のひら見せてくれ!」という言葉に応えるかのように、全員の手が上がりリズムに乗っていると、Novel Coreが登場。2人で楽しそうにステージを駆け回るり、Novel Coreは「楽しんで帰れよ!」と笑顔でステージを去っていった。こうしたフィーチャリングが見られるのもフェスの楽しみの一つなのだろう。


トラックに合わせてクラップがなる中、「こういう場を、日本を、音楽業界を、世界を熱くしに来たのがSKY-HIだもんな! 死ぬまでマイク持って歌ってやるから覚悟しとけよ」、「さっきからお前らの声がビンビンに聞こえてるぜ、LuckyFes!」とまだまだ会場を煽っていくSKY-HI。畳み掛けるように「次、俺のライブで一番盛り上がりやすいやつやるから、付いてきてくれるか!」と、FLYERS(SKY-HIのファンの呼称)とともにレスポンスをレクチャー。その練習すらも、エンターテインメントに仕上げているのが素晴らしい。初めて彼を見る人も、声を出したくなったはずだ。その証拠に大きな声がWATER STAGEに鳴り響いていた。満を持して「Double Down」がスタートし、どんどんボルテージが上がっていく。途中、THE SUPER FLYERS(バンド&DJ)の紹介も挟み、「ありがとう、SKY-HIでした」と楽曲を締めくくった。


ラストソングは「D.U.N.K.」でダメ押し。SKY-HIもオーディエンスも飛び跳ねながらこの空間を楽しんでいった。最後、一人ステージに残ったSKY-HI。「そういう(ムカつく)気持ちが溜まってる時は、何回でも俺んとこ来いよ。俺、ちゃんとした社長で社員ももう40何人いて、アーティストも23人抱えてて、まあちゃんとした大人じゃん。でも、俺がお前らの『クソこのヤロウ』を全部受け止めて、ステージの真ん中でいつでも中指変わりに立ててやるからよ! だから死ぬなよ。ちゃんと塩分とか水分とって、日差しに気をつけてまた遊ぼうな!」と熱く語って去っていく。最後の最後までオーディエンスの心をガッツリ掴み、ライブに幕を下ろした。

テキスト◎高橋梓
写真◎清水ケンシロウ/team SOUND SHOOTER

セットリスト

1.Crown Clown
2.Happy Boss Day
3.Dramatic
4.Tiger Style w/ Aile The Shota
5.Dream Out Loud w/Novel Core
6.Double Down
7.D.U.N.K.
8.The Debut
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