叫ぶ詩人の会、23年ぶりに始動。新作映像公開&過去作品の一挙配信もスタート
1990年代に“パンクロックに乗せて詩を叫ぶ”という独自のスタイルとパフォーマンスで支持者を得たバンド・叫ぶ詩人の会。1999年に活動休止となっていたが、リーダーのドリアン助川ときりばやしひろきの二人での再始動、公式YouTubeチャンネルの開設、過去音源や新作含む映像の配信が発表された。
◆「WISDOM OF GOKU」Official Video
新作映像として発表されたのは、1999年に発売されたアルバム『GOKU』の収録曲「WISDOM OF GOKU」に様々なイメージの断片と字幕をミックスした映像を新しく追加したもの。
制作を担当したプロデューサーでありメンバーのきりばやしひろきによると「制作において音源作りなのか映像作りなのかは重要でなく、また当時と何も違わず、同じ大槌で真っ赤な玉鋼を引っ叩いて我々のアートを目指した結果、渦巻く四半世紀を反射しながらこのようなものが手の平に残ったという感じ。叫ぶ詩人の会にしかできないことが世にあるとするならば、この作品は確かにそのひとつです」と本作についてコメントしている。
また、作家、大学教授としても活躍中のリーダー・ドリアン助川は今回の再始動について「太陽に雲がかかってしまった時代、もう一度僕らのやり方で風を吹かせたい。新しい技術と新しい表現方法を駆使して。「WISDOM OF GOKU」の映像はその端緒になりうると思います。今後は世界に向けて発信する新しい物語を、本のみではなく、新感覚の楽曲とデジタルアートでお届けしたいと考えています。2024年以降はその流れのなかで、ライブステージも生まれてくるでしょう」と意気込みを語っている。
同時に現在廃盤となっている1994年発売のデビューアルバム『虹喰い』から『GOKU』までのオリジナルアルバム6作品とベスト盤、シングル4作品のストリーミング配信もスタート。さらに、公式YouTubeチャンネルでは過去のミュージックビデオやライブ映像も公開されたので、これを機会に叫ぶ詩人の会の歩みとその独特な魅力を深掘りしてみてはいかがだろうか。