【速レポ】<京都大作戦2023>WANIMA、最高の2日目の幕開け「“ともに”歌ってくれますか」

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昨日とは打って変わって朝から晴天で、気温がぐんぐんと上昇している<京都大作戦2023〜今年は可能な限り全フェスに参加してくだ祭!〜>2日目。天気予報によればここ宇治市、太陽が丘のこの日の最高気温は34度になるという。午前中から夏フェスらしい眩しい日差しとなった2日目、源氏ノ舞台を幕開けるのはWANIMAの3人だ。

◆<京都大作戦2023> 画像

SE「JUICE UP!!のテーマ」が流れるよりも先にすでに大きな歓声や拍手が会場にこだまする。一番手にして会場の後方、丘の上まで人で埋まった観客の期待感、高揚感はSEとともに爆発。KENTA(Vo, B)、KO-SHIN(G, Cho)、FUJI(Dr, Cho)の登場に、会場内の温度が上昇する勢いだ。


KENTAはタオルを振り回すと、「大作戦、朝イチ。“ともに”歌ってくれますか」と声をあげスタートした「ともに」は、ど頭から会場が一体となったシンガロングが響きわたる。昨年の<京都大作戦>でこの「ともに」は最後に演奏された。また声が出せないなど制約があった昨年、ライブというこのひと時を分かち合った「ともに」のエモーショナルさとはまたちがって、今回1曲目として演奏する「ともに」はこの場を一緒に作り上げていく曲となっている。

何より、渾身のという言葉がぴったりはまる観客の歌声が、曲の頭から終わりまで響いている。バンド・アンサンブルもタフさが増して、立ち上がって観客のシンガロングをさらに盛り上げるFUJIのダイナミックなパフォーマンスや、メロディのハーモニーと骨太なリフで曲を彩るKO-SHINのギターに、KENTAの力強いボーカルが伸びやかに太陽が丘を超えていく。数年分の歌、シンガロングを取り戻していくようなオープニングだ。

そしてここからは、次々に曲を連投して観客をジャンプさせ、踊らせと会場に大きなうねりを生んでいく。軽快なリフがステップを誘う「Hey Lady」、そして「晴れたぞー」(KENTA)という叫びからスピード感のあるビートがまっすぐに会場を駆け抜けて爽快なしぶきを立てる「雨あがり」。WANIMAのグッドハーモニーが冴えるブライトなメロディが空へと伸びて行ったところから、続く「昨日の歌」ではアグレッシヴなドラムで手拍子を起こし、気持ちのいいギターカッティングに観客が踊る。


ハードに突き進んでいくサウンドも、柔軟な遊び心を随所に盛り込んだサウンドも、磨き抜いたパワフルさがある。その真骨頂が、「Japanese Pride」だろう。KENTAはベースをプレイしながら、時にハンドマイクでステージ先端へと飛び出して攻撃的なフロウで観客を高揚させ、また多彩なジャンルを縦断しながら縦横無尽に加速していくアンサンブルで、観客は歓喜の声をあげもみくちゃになっていく。「大作戦、最高やな」とKENTAはその光景に声を漏らした。

「大作戦、10-FEET、みんなにありがとうを込めて」(KENTA)という言葉から、会場の後方にも、丘の上で見ている人にも声をかけながら歌ったのは「THANX」。気持ちがたっぷりと乗ったボーカルは、優しくも高い温度がある。自然と大合唱となっていく会場もまたエモーショナルだ。「無事に開催できてよかったよ。なんのためにこの大作戦に立っているのか、なんのために音楽をしてるのか、忘れかけた時にできた歌です。大事な歌」(KENTA)と紹介し、続けた「眩光」はここに集まった人のさまざまなストーリーをも照らしてくれるように響く。暗雲を切り裂いていくような力を宿したアンサンブルに、たくさんのコブシが掲げられる。


「いいから」で再び会場をもみくちゃにした後は、「年に一度のご褒美みたいな曲をやりたいと思います。多分みんなの“バイブス”がやばいことになったら、10-FEETも出てくるでしょう」(KENTA)とさりげなく曲の匂わせをしてスタートしたのは、WANIMA節でアレンジした「VIBES BY VIBES」と10-FEETの「VIBES BY VIBES」とのマッシュアップ。ステージ袖から10-FEETの3人が登場して、6人体制での豪快で重厚な「VIBES BY VIBES」が会場のジャンプを大きくする。観客をその場にしゃがませたKENTAは、サビで「飛べ!」と一斉にジャンプさせたりと大きく盛り上げていく。年に一度のご褒美と言ったが、2バンドが楽しくもガチンコでぶつかっていくようなコラボが見られるのも、<京都大作戦>ならではだ。

1番手らしく、ボルテージをあげ続けたWANIMAのステージ。ラストは「さあ、ぶっ飛ばすぞ」(KENTA)と、グルーヴィにアグレッシブにとビルトアップされた「BIG UP」で、シンガロングのボリュームをあげていった。観客とともに歌い、ともに作り上げていくまさに“ライブ”なステージとなった。



取材・文◎吉羽さおり
撮影◎Yukihide"JON..."Takimoto

セットリスト

SE. JUICE UP!!のテーマ
1. ともに
2. Hey Lady
3. 雨あがり
4. 昨日の歌
5. Japanese Pride
6. THANX
7. 眩光
8. いいから
9. VIBES BY VIBES
10. BIG UP

■10-FEET主催<京都大作戦 2023 〜今年は可能な限り全フェスに参加してくだ祭!〜>

7月1日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月2日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30 / start11:00 ※20:00終演予定
〒611-0031 京都府宇治市広野町八軒屋谷1
●出演者 ※50音順●
▼7月1日(土)
【源氏ノ舞台】クリープハイプ / Ken Yokoyama / dustbox / 10-FEET / Fear, and Loathing in Las Vegas / 04 Limited Sazabys / ヤバイTシャツ屋さん / ROTTENGRAFFTY
【牛若ノ舞台】ANARCHY / Wienners / かずき山盛り / KUZIRA / 東狂アルゴリズム / バックドロップシンデレラ / FOMARE
▼7月2日(日)
【源氏ノ舞台】ACIDMAN / ORANGE RANGE / go!go!vanillas / coldrain / 10-FEET / Dragon Ash / マキシマム ザ ホルモン / WANIMA
【牛若ノ舞台】a crowd of rebellion / ammo / ENTH / おとぼけビ~バ~ / w.o.d. / NUBO / Hakubi
▼両日開催
【鞍馬ノ間】※7月2日の出場チームはトーナメント結果による
EGOLA / 大阪籠球会 / TEAM-S / TEAM NICK / TEAM Happy FROM SOMECITY OSAKA / TEAM FUKUOKA / TEAM Lucky FROM SOMECITY OSAKA / ちきゅう
※アーティストは都合により変更になる場合がございます。その際、チケット代金の払い戻しは実施されません。
▼チケット ※Sold Out
【通常札】
・1日券 8,800円(税込)
・2日通し券 17,600円(税込)
【童札(わらべふだ)】
・1日券 3,300円(税込)
・2日通し券 6,600円(税込)
※童札は、2023年7月時点で小学生(生年月日が2011年4月2日〜2017年4月1日)の方が申込み可能。必ず大人の方(通常札購入者)と一緒に来場してください。童札のみでの入場はできません。


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