ACIDMAN、楽曲「ALMA」が国際天文学連合主催＜APRIM2023＞のテーマ曲に＋英語詞Ver.のMV公開

ACIDMANの楽曲「ALMA」が、8月7日から5日間に渡って福島県郡山市で開催される国際天文学連合(IAU)主催・アジア太平洋地域の天文学に関する国際会議＜APRIM2023＞のテーマソングに決定した。

◆ACIDMAN 動画 / 画像

＜APRIM2023＞は、世界85の国と地域が参加し12,000名を超える会員を擁する国際天文学連合(IAU)が主催する最大規模の地域会議の一つで、3年に一度開催される。毎回、総勢500名から1000名の参加があり、天文学の国際会議としてはIAU総会に次ぐ規模となる。1978年に第1回目会議をニュージーランドで開催して以降、日本での開催は21年ぶり3回目。初回開催から45年間、テーマソングが設定されるのは史上初となる。

「ALMA」は、ACIDMANが2010年9月に発売したシングル曲だ。宇宙をテーマにした楽曲を多く手がけてきたACIDMANだが、その中でも「ALMA」は代表曲のひとつ。2016年に発売されたファン投票によるベストアルバム『Your Song』では1位を獲得し、発売から13年を経た現在でもライブ人気が高い。タイトルの“ALMA (アルマ)”とは、日本を含む東アジア、北米、欧州南天天文台の加盟国と建設地のチリを合わせた22の国と地域が協力して、南米チリ共和国北部、標高5000メートルのアタカマ砂漠に建設された電波干渉計(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計：Atacama Large Millimeter/submillimeter Array)の略称。アルマ望遠鏡の建設計画を知った大木伸夫(Vo,G)がインスピレーションを受けて付けたタイトルで、スペイン語で“心”や“魂”、“愛”を意味する言葉でもある。

そのミュージックビデオは国立天文台の協力を受けて現地へと渡り、建設中のALMA望遠鏡のもとで撮影を敢行した。監督を務めたのは映画やCMなど多方面で活躍する映像作家の柿本ケンサク氏。楽曲が持つ世界観同様、美しく壮大なスケールの映像に仕上がっている。なお、今回のテーマソング決定にあたり、「ALMA」に英語詞を載せたバージョンのMVが公開された。全世界向けに公開されている＜APRIM2023＞オフィシャルサイトでも6月中旬頃より見ることが可能だ。


またACIDMANと国立天文台との関係は深く、副台長(当時)の渡部潤一氏との対談や、アルマ望遠鏡科学観測10周年特設サイトでのインタビューなど、多岐にわたる交流が続いている。大木は渡部潤一氏の他、宇宙飛行士・油井亀美也氏、理論物理学者・佐治晴夫氏、 理学博士・吉川真氏、宇宙科学研究所助教・春山純氏一など、宇宙航空分野の人物との対談も多い。幼少期より宇宙への関心が高く、その知識や、宇宙視点からの思想などを反映した唯一無二の世界観を作り出している。

このテーマソング決定を受けて、会議の開催地である福島県郡山市にある郡山市ふれあい科学館のプラネタリウムにて、ACIDMANの音楽を使用し大木伸夫がプログラム監修を務めたプラネタリウム番組『星になるまで〜music by ACIDMAN〜』の投影が決定した。同番組は、大木がプログラム監修とナレーションを務め、アルマ電波望遠鏡や、ブラックホール、ダークマターなど最新の宇宙トピックを取り上げ、全編にわたってACIDMANの楽曲が使用されたプラネタリウム作品。2019年に東京渋谷区のコスモプラネタリウム渋谷のみで上映され、多くの宇宙ファン、プラネタリウムファンに人気を博し、同館最大級の動員数を誇った作品をアップデートして全国配給作品として制作されたものだ。これまで全国各地で投影されてきた作品を、多くの宇宙関係者が集まる時期・場所で楽しむことができる。

ACIDMANは6月16日(金)から、20年前に発売された2nd ALBUM「Loop」の再現ツアーを開催する。