【レポート】JO1、INI、DXTEENが集結＜LAPOSTA 2023＞怒涛の全38曲で魅せたノンストップ・ステージ

撮影◎田中聖太郎

グローバルボーイズグループJO1とINI、5月10日にデビューしたDXTEENが所属するLAPONEエンタテインメント（以下、LAPONE）が、所属アーティスト3組による合同ライブ＜LAPOSTA 2023＞を、5月30日、31日の2日間にわたって東京・有明アリーナにて開催した。2日目公演の模様をオフィシャルからのレポートにてお届けする。

◆＜LAPOSTA 2023＞ライブ写真（14枚）

撮影◎田中聖太郎

撮影◎河村美貴（田中聖太郎写真事務所）

印象的なイントロとともにライブの幕を開けたのは、白とゴールドの華やかな衣装を身にまとったINIの「SPECTRA」。割れんばかりの歓声を浴びながら、いきなり攻撃的な楽曲と勢いあふれるパフォーマンスで存在感を示した後、一転、カジュアルでキュートなスタイリングに身を包んだDXTEENが登場。デビュー曲である「Brand New Day」を弾ける笑顔で、会場中央のステージで、変わるがわる四方を正面にして楽しませた。

撮影◎田中聖太郎

その後、メインステージの奥から赤い光に包まれてJO1のシルエットが登場すると大歓声が響き渡り、息をのむような妖艶で力強い「SuperCali」を披露。吹き出す炎に包まれながら、大人の色香を漂わせ、会場の空気をガラリと変えていく。

撮影◎田中聖太郎

その後DXTEENはJO1の川尻蓮が振付を担当した、爽やかな「Sail Away」を披露し、「Come Over」でファンサービスをしながらフレッシュにパフォーマンス。バックステージに登場したINIはパワフルな「BAD BOYZ」で沸かせたあと、トロッコに乗り換え、「We Are」では「みんな一緒に！」という掛け声を合図に大合唱となり、「AMAZE ME」ではより客席の近くへ。ロックチューン「HERO」では拳を振り上げ、さながらロックフェスのような空間に。全員がステージに揃い披露する、最新シングル「DROP That」のリード曲であり、ミュージックビデオの再生回数が公開から2週間で3000万回を突破した「FANFARE」では、観客の力強い掛け声とともに、さらに力を増したパフォーマンスで魅了していった。

「Tiger」で再登場したJO1は、圧倒的な艶やかさで会場の湿度をあげ、こちらも観客の叫ぶような掛け声を浴びながらパフォーマンス。トロッコに乗り換えると「OH-EH-OH」「Get Inside Me」で、それぞれが次々とファンサービスでコミュニケーションを取っていく。これまでの攻めた選曲から一転、木全翔也が「JAMINICO（各グループのファンネームJAM、MINI、NICOの総称）のみなさん！今日は素敵な夜にしましょう！」と声をかけると「Dreaming Night」がスタート。サビの手振りのダンスで会場と一体となると、せりあがるセンターステージでの「Rose」で、舞い落ちるバラの花びらを浴びながら、一転、独特の世界観で会場を包み込んだ。

グループの曲をシャッフルするステージでは、JO1の「やんちゃBOY やんちゃGIRL」をDXTEENがパフォーマンス。30日の公演で佐藤景瑚が「やんちゃ、あげる！」と言ってしまうほど、楽曲のかわいらしさがDXTEENにフィット。かと思えばINIの「CALL 119」ではパワフルなパフォーマンスで彼らの新たな魅力を確認。今後の成長が楽しみになるステージングとなった。

撮影◎田中聖太郎

INIは、JO1の爽やかな楽曲「Shine A Light」を披露。これまでINIはハードかつ勢いあふれる楽曲が多いからこそ煌びやかに美しい、笑顔で歌うパフォーマンスがとても新鮮に響きわたる。

JO1は、INIの力強いダンスナンバー「BOMBARDA」を披露。大平祥生の身体中に響き渡るような低音ボイスでの“BOMBARDA”に会場が揺れ、さらにはたたみかけるようなパフォーマンスにその風格を感じさせ、会場は大興奮。

3組、28人が揃ったMCでは、與那城奨がDXTEENに「デビューおめでとうございます！」と伝えると、メンバーは嬉しそうにうなずいた後、谷口太一の「100%でやらせていただきます！」の声を合図に、6人で元気よく自己紹介。するとJO1とINIのメンバーから「フレッシュ！」「かわいい〜」との声が。その後JO1とINIも自己紹介をした後、佐藤がDXTEENに「ケータリングは何食べた!?」と威勢よく声をかけ、コミュニケーションを取ったあと、INIの西洸人には「何食べた？」とサラッと聞くと、西から「トーン下がってない!?」と突っ込まれる一面も。

シャッフルの話になり、JO1の川尻が「“BOMBARDA”キツイ！汗止まらんのよ！」と話すとINIが次々にうなずき共感。DXTEENの平本健も「（“CALL 119”は）やっていて頭吹っ飛ぶかと思いました！」とINIの曲のハードさに驚いていると、佐藤が「ちょっとやってよ！」と無茶ぶりをして、DXTEENが軽く踊るシーンも。さらに、コラボがしたい先輩を聞かれると、谷口がJO1の川西拓実、寺尾香信がJO1河野純喜を指名。さらに福田歩汰が聞かれると、オーディション時から親交があったINI松田迅が「歩汰ー！」と名前を呼び、福田が「迅とコラボしたいです」と答えるなど3組のトークが飛び交い、仲の良さが垣間見えた。

グループの垣根を超えたユニットステージでは驚きの連発。まずはJO1の河野と、INIの髙塚大夢によるMrs. GREEN APPLEの「青と夏」で始まり、会場には悲鳴に似た大歓声が。河野のポジティブでパワフルな歌声と、髙塚の繊細で美しい高音が混ざり合い、青春を追体験できる仕上がりに。ふたりが楽しそうに笑いながら歌う姿は会場中に伝染し、大きな笑顔を生んでいく。

このユニットステージに一気に期待度が上がったステージに現れたのは、JO1の白岩瑠姫、INIの後藤威尊と佐野雄大。その曲が8LOOMの「Melody」だとわかると客席が揺れるほど大歓喜。この曲の振り付けからは3人の純粋な“アイドル感”が引き出され、普段、グループで魅せる顔とはまた違う姿を見せてくれた。

一気に照明が暗くなり登場したのが、JO1の金城碧海とINIの尾崎匠海。勿忘草を持つ尾崎のシルエットが映った後、金城の艶やかで、切なさを含む歌声で始まったのは、Awesome City Clubの「勿忘」。尾崎の優しく、温かい歌声と合わさり、難易度の高い歌を仕上げていく。

センターステージの上に椅子が並び、そこに登場したのが、JO1の與那城とINIの藤牧京介。圧倒的な歌唱力を持つ2人が歌うのは、宇多田ヒカルの「First Love」。会場は一気に静まり、ふたりの歌声を聞き逃さないようにしているのが伝わるほど。與那城の憂いと深みのある歌声と、藤牧の透明感と強さを併せ持つ歌声は繊細に重なり合い、とてもドラマティックな響きを作り上げた。

JO1の大平、川西、INIの田島将吾は、「Born To Be Wild」のトラックにオリジナルのリリックを乗せ、ラップを披露。それぞれの個性が出る高速マイクリレーで魅せる。階段をもステージとして使い、可愛らしく3人揃って降りると、写真を撮る演出では愛らしいポーズを決め、さまざまな彼らのセンスを輝かせた。JO1の川尻と、INIの木村柾哉は、オリジナル曲「Remains」で迫真の創作ダンスステージを披露。川尻が木村を後ろから抱くように手をまわし、赤い血をシャツにつける演出はとても美しく、怖さを感じる世界観に会場は思わず息をのむ。JO1の佐藤と、INIの許豊凡、松田はSEVENTEENの「24H」で、カバーダンスを披露。黒のセットアップで登場した3人はセクシーな雰囲気で魅了すると、JO1の木全翔也、鶴房汐恩、INIの池﨑理人はブレザーの制服風衣装に身を包み、会場後方からトロッコに乗って登場。カバー楽曲はORANGE RANGEの「イケナイ太陽」。やんちゃさを感じさせる3人は、水鉄砲をふりかざし、容赦なく客席に水を飛ばすと観客はさらに大盛り上がりに。そしてセンターステージの奥から、ターンテーブルとともに出てきたのはJO1の豆原一成とINIの西。ふたりは見事なDJで楽曲を繋ぐ「LAPOSTA 2023 Exclusive DJ Mix」で有明アリーナを大きなダンスホールへと変えていく。途中、DXTEENも登場し、さらに会場の温度を上げ、＜LAPOSTA＞だからこそできるユニットステージに会場に笑顔が溢れた。

ライブの終盤では、DXTEENが楽しそうに「Unlimit」を披露。大久保波留の愛嬌溢れるパフォーマンスと、田中笑太郎のスタイルを活かした大きなダンスなど個性が際立つにもかかわらず、シンクロするダンスはさすが。

撮影◎田中聖太郎

続くINIはオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』のコンセプトバトルにて披露していた「Goosebumps」をINIとして初披露した。番組当時からの人気曲で「また見たい」と待望だった1曲。イントロがかかると同時に会場は大熱狂。番組当時に歌唱した池﨑、田島、西によるより洗練されたパフォーマンスのほか、INIとしての初のパフォーマンスに大きく盛り上がった。その後、特徴的な振付が話題の「Dramatic」、椅子を効果的に使う特別パフォーマンスにアレンジされた「New Day」と繋いでいく。


撮影◎田中聖太郎

対するJO1はバックステージに登場。こちらも、オーディションのコンセプトバトル課題曲でファン待望の披露となったレア曲「YOUNG」で洗練された色気とグループとしての確かな成熟を示し、メンバー同士がじゃれ合いながら、まるでサーカスのように観客の熱量を上げながらステージを練り歩く「YOLO-konde」、そしてメインステージに戻りノンストップで一糸乱れぬ高速フォーメーションを繰り広げるダンスナンバー「Trigger」をたたみかけ、パフォーマンスへの情熱とそのスキルの高さを誇る3グループの真髄を見せた。

撮影◎山内洋枝（田中聖太郎写真事務所）

撮影◎田中聖太郎

ラストは全員が集合し、JO1、INIを生んだオーディションのテーマ曲、「Let Me Fly~〜その未来へ〜」「ツカメ〜It‘s Coming〜」を、ステージ、トロッコだけでなく、4階席からもメンバーが登場し、より客席の近くへ。最後は全員が一列に並び、それぞれに愛を伝えながら去り、アンコールではグループごとのスタジャンを羽織り再登場。最後にINI木村は「最初に開催が決まった時は不安がありましたが、本当に楽しいライブになってよかったなと思いました」と話し、JO1白岩は「みなさんの人生に少しでも関われたのなら嬉しいなと思いました。僕、めっちゃ幸せです！」と最高の笑顔で総括した。そして28人全員が手をつなぎ、お辞儀をして、あっという間のライブステージは幕を閉じた。

38曲の大ボリュームライブに終幕した会場からは、満足感に溢れた拍手が沸き起こった。そして最後の最後に、ビジョンでJO1のアジアツアー開催が告知されると、会場からは喜びの歓声が。このサプライズ告知に、終演後のTwitterトレンドでは“アジアツアー“が1位に浮上した。

初開催の＜LAPOSTA 2023＞は、ファンへ感謝を伝える場であり、所属アーティスト自身の希望ややりたいことを詰め込んだイベントに仕上がった。MCやVTRが少なく、ノンストップで畳みかけた怒涛のステージは、LAPONEアーティストに共通する魅力であると言える、“パフォーマンス”への揺るぎない真摯な姿勢を感じさせる演出となり、JO1、INI、DXTEENの3組がそれぞれの色を魅せながらも団結し、互いに高めあいながらさらなる飛躍を確証させるイベントとなった。

(C)LAPONE Entertainment