近視のサエ子、「近づかんとって 2023 remastered withこおろぎ」配信開始
2020年、世界がコロナ禍によって混乱する中で、近視のサエ子、が発表した「近づかんとって」がリマスタリングされリリースされた。
◆近視のサエ子 関連画像
本作はドナ・サマーの「ホット・スタッフ」からインスピレーションを受けたメロディとギターに、意図的に“心も体も閉ざした苛立ち”という対極の感情を込め、世の中への嘆きを表現。隔たりから生まれる偏見に対してどこにも行き場のない思いを込めている。
今回のリマスタリングでは、よりサエ子の声に注目しギターの輪郭をはっきりと、そしてトラックの音に広がりを持たせ、より没入感のある仕上がりにしたという。また2020年版のMV撮影オフショットを使った、未公開映像のショート動画をSpotify canvasで公開しているので、合わせてご覧いただきたい。
なお、サエ子が手書きで作成した「近づかんとって 2023」配信記念の限定グッズが発売。 手書きならではの温かみと味わいが感じられるアイテムとなっており、近づいてほしくない人に、それとなく自分の気持ちをアピールできる便利グッズだ(ご購入はsuzuri 近視のサエ子 公式SHOP から/https://suzuri.jp/kinshi_saeko)。
■近視のサエ子 コメント
この曲自体が完成したのは遡ること5年前、2018年でした。そのころ抱えていた表現者としての「生きづらさ」を歌詞に詰め込み、サエ子らしくない「感情的」な歌唱を狙いました。紆余曲折を経て世に出せるタイミングが2020年5月になったのは偶然でした。当時の世の中は「ソーシャルディスタンス全盛期」です。図らずもタイトルの「近づかんとって」そのものの社会になっていました。
思い入れがあるのでタイトルの変更はしたくない。とはいえ、コロナ禍で社会が自粛傾向になっている最中、私としても落ち込むことが多くなっており、この曲をリリースすべきか悩みました。皮肉にも、この曲で怒りを向けていた「表現者としての生きづらさ」である「不謹慎」という概念に囚われてしまっていました。
結局、2020年の時点では宣伝をせず、ひっそりとリリースするに留めました。そしてそのことをずっと後悔してきました。なぜなら、川内啓史さんの攻めたベース、木下卓郎さんの獣っぽいギター、こおろぎさんのドロドロしたアングラアレンジ、原裕之さんのエンジニアリング…全てが最高だからです。
今回、私のそんな想いを発売当時の2020年にレコーディング & マスタリングを担当してくださったエンジニアの原裕之さんが受け止めてくださり、当時より一層広がりを持たせてリマスタリングして下さいました。2023年版ではボーカルをより一層際立たせ、さらにこの楽曲の “感情表現” の要であるギターに広がりと深みを足しています。発売当時に聴いてくださった方も、今回はじめて聴く方も、ぜひよろしくお願いいたします。
■こおろぎ コメント
妙齢のアーティストって、油断すると明るくフワッとなっちゃってくるような気がしていて、そういったステレオタイプなイメージに反抗してドロドロと尖らせたいなと思いました。妙齢パンクです。
「近づかんとって」
配信リンク
https://big-up.style/Yl0Dz89ffq
◆近視のサエ子 オフィシャルサイト
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