ICE、デビュー30周年をファンとお祝い。特別な趣向をこらしたアニバーサリーライブ開催

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2023年4月21日、ICEのワンマンライブ<ICE 30th Anniversary Live In Shibuya>が東京・渋谷WWWで開催された。オフィシャルからのレポートをお届けする。

◆ライブ写真

この日のチケットはソールドアウトし、2023年4月7日でデビュー30周年を迎えたICEを祝おうとするファンで会場は満員となった。

ICEは2022年末から発掘盤、再発盤のリリースが活発化。初期の未公開音源を集めた『ICE Early Years [1990-1992]』がアナログとCDでリリースされ、初期のアルバム4作品もアナログでリリース、さらにシングルを収録したCD『ICE Complete Singles』もリリースされ、30周年に向けて盛り上がり続けてきた。

そして、開演時間を迎えると、バンドメンバーの山下政人(Dr)、小川真司(B)、崩場将夫(Key)、田口慎二(G)がステージに。インストゥルメンタルの「KM JAM#3」でライブはスタートした。彼らはこの日、ソウル、ファンク、R&B、ゴスペル、ジャズの要素の詰まった演奏を展開していく。


続いて、柴田章子(Cho)、鈴木精華(Cho)、そしてICEのヴォーカリストの国岡真由美がステージに登場。彼女が1993年のファースト・シングル「FUTURE」を歌いだすと、会場は一気に90年代へと戻るかのようだった。歌い終えた国岡は、会場を埋めたファンに「こんばんは、ようこそ!」と挨拶。

ICEの代表曲である「MOON CHILD」では、リリース当時と変わらぬ国岡の艶やかな歌声にファンは酔いしれた。国岡はMCで「30年前を思い出すような、オールスタンディングという厳しい状況になってしまいました」とも語り、ファンを笑わせた。


また、ファンを驚かせたのは、この日の選曲だ。アルバム・アーティストであるICEが、シングル曲を畳みかけるように歌うという前例のないセットリストだったのだ。国岡は、「ICEはアルバム・アーティストみたいな感じで作品を出してきたので、あえてシングル発売順に並べてやってみました」と語り、特別な趣向のライブであることを明らかにした。

次々と歌われていくシングル曲に、ファンからは歌い終わるたびに大歓声が起き、「SLOW LOVE」では冒頭の国岡のファルセットにファンから歓声が起きた。さらに「Love Makes Me Run」では、大きなシンガロングが湧き起こった。


アンコールでは、国岡はファンで埋め尽くされたフロアを見渡し、「今日来れなかった人たちにも見てほしいので、7月に追加公演が東京と大阪であります。ICE30周年のFacebookを見てください、私のインスタは間に合わない」と笑いながら告知した。2時間以上に及んだライブは、ソウル・シンガーとして衰えを知らない国岡の姿とともに終演を迎えた。

そして終演後には、ICEの5thアルバム『SOUL DIMENTION』(1996年)、6thアルバム『MIDNIGHT SKYWAY』(1998年)、7thアルバム『TRUTH』(1999年)、8thアルバム『SPECTRUM』(2001年)の4枚が7月26日にアナログで再発売されることが発表された。ICEの30周年は、ライブとリリースによってまだまだ盛り上がっていくことだろう。


撮影◎田中聖太郎

追加公演情報

<ICE 30th Anniversary - Live In Shibuya <again>>
7月4日(火)渋谷CLUB QUATTRO
https://www.red-hot.ne.jp/play/detail.php?pid=py23712

<ICE 30th Anniversary - Live In Osaka>
7月21日(金) Music Club JANUS
https://www.greens-corp.co.jp/schedule/info/index.php?event_id=11467

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